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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和3年5月26日 知事定例記者会見

令和3年5月26日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容

○西日本新聞
 この発表項目関係で、大雨関連で、昨年、台風のときに避難所に3密対策で入れないというような問題がありましたけれども、今回も出水期になりまして同じような懸念が想定されますが、この対策についてはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 確かに定員に達した避難所があったと聞いております。市町では急遽近くの施設を開けたり、別の避難所へ誘導を行うなどの対応を行ったと聞いています。今まさにコロナでありますので、できるだけ多くの避難所の開設というものはお願いしておりますが、これも併せて常に申し上げているところですけれども、コロナ対策ばかりを考えて、切迫した危険とのリスクというものをおろそかにしてはいけない。むしろその切迫した命の危険というところに向き合っていただきたいと思います。
 そこの優先順位を間違えると、救える命が救えなくなるということを非常に危惧しております。危機が迫った場合についてはちゅうちょなく避難していただきたいし、市町の皆さん方も切迫している場合については、誤解を恐れずに言うと、コロナ対策というよりは、避難所の中にしっかり避難していただくようにお願いしたいと思います。

○西日本新聞
 あと、コロナ関連で、昨日、福岡県が緊急事態宣言の延長を要請されましたけれども、それについて、佐賀県の非常警戒措置に与える影響というのはどのようにお考えでしょうか。
○知事
 福岡県も徐々に今いい方向でいっていると分析はしています。ただ、実際のところ、病床使用率も含めて非常に厳しい状況が続いていると思いますので、緊急事態宣言が続く形になっているということについては我々にとってはありがたい話だと思いますし、福岡県のこれからの対策に向けた支援も我々としてできることをしっかりしていかなければいけないなと思います。
 そうした中で佐賀県とすると、そういったこともしっかり見据えながら、先ほど下り対策と言いましたけど、新たなる下り対策を検討していくということになろうかと思います。

○西日本新聞
 次に新幹線問題について質問ですけれども、国土交通省との幅広い協議を始めてもうすぐ1年になりますが、国交省の申出で始まった協議なんですが、10月の協議以降、半年以上協議が行われていません。これまでの協議内容と、話合いが進んでいない現状についてどのようにお考えでしょうか。
○知事
 うちのほうはウェルカムというか、いつでもいいですよという話をしています。ちょっとコロナの関係でということがあって、ここのところ間が空いているんですけれども、むしろ、今ウェブでいいんじゃないかという話をしていて、国交省さんもそれについてはウェブでやれるのであればという話なので、近々ウェブで幅広い協議、続きができそうということなので、その中で、それこそ全てのことについて協議をするということになっているので、さらに協議が進むことを期待したいと思います。
○西日本新聞
 与党PTがあるという話なんですけれども、与党PTの中で財政負担の軽減策や並行在来線の維持についてさらに検討を進めるという内容が話し合われる予定のようなんですが、これについて受け止めはどのようにされているでしょうか。
○知事
 これは改めてお話しさせていただきたいんですけれども、私も深くは聞いていないんですが、この与党PTは基本的にアセスルートのフルということを前提にしているという印象です、私に言わせると。与党PTがその検討をしていく中で、私も3回呼ばれて、一番申し上げたかったのは、佐賀県は在来線を使っての、例えば、フリーゲージとかスーパー特急については合意していて、前に進める準備はあるけれども、それ以外については何も決めていないし、手を挙げてもいないという話をさせていただいたにもかかわらず、フル規格が適当というような、全く地元のことを無視したような結論が出て、しかも、その与党PTには、佐賀県の意見を代弁してくれる国会議員もおらずということなので、我々はそれについて遺憾だということをずっと言い続けてきているわけです。
 今度は、国交省がそれらとは別に、要は与党PTに縛られない形で佐賀県と幅広い協議をしたいと、これは赤羽大臣と話があったから、我々は、それは用意がありますよと、フルも含めて。ただ、幅広くやらせてくださいねということだから、例えば、フルにしても、ルートの話だって、アセスルートだけじゃなくて、海側だって山側だってあるわけで、そこはじっくりと数字も出してもらって、議論させてくださいねという、今向き合っている相手は幅広い協議なんですよ。なので、また与党PTから、さっき言ったアセスルートフルが前提だとしか思えない──そうじゃないなら訂正してもらいたいんですけど、そういうような主張で、例えば、佐賀県の主張を潰されても、もともとそこに限定していないので、だから、すごい違和感がある。
 アセスルートフルが適当だと勝手に言われ、そこに対する、佐賀県もいろいろ一つ一つ議会などで答弁していきますから、問題点は言っていくんだけれども、もっと大きな視点で佐賀県は考えたいと思っているので、だから、幅広い協議をしているわけです。ということを皆さんに分かっていただきたいと思います。
○西日本新聞
 国交省は幅広い協議の一定の期限が必要という認識ですけれども、一方で、佐賀県は期限を切って討議するべきものではないという立場です。改めて、今後の協議が進んで、どのような内容になったら結論は出せるとお考えでしょうか。
○知事
 ですから、佐賀県にとっていい選択肢というものが出てきたら、それは合意します。佐賀県もこれまで、ですから、スーパー特急方式だとか、それこそ、それがまた国からの提案によってフリーゲージに振り替わって、そこまでは合意してきたわけですよね。だから、合意することについて、佐賀県にとって説明ができて、将来の佐賀県民にもちゃんと説明ができるようなことについては合意する準備はあるけれども、あまりにも、先ほど言ったような決めつけたような形でいつまでにと言われても、新幹線というのは地域振興の観点があって、そもそもは地元の要望に応じて、地元の理解の下で進められるべきプロジェクトだと思っているんです。国家的プロジェクトでやっていた東海道新幹線とか東北新幹線のときとはまた違う整備新幹線の手法であるので、だから、我々は今までは佐賀県内の武雄-新鳥栖間は在来線を通るというやり方で、これは私が知事になる前からそこについては合意をしているわけです。逆に言えば、それ以外については全く合意していないので、そこでそれを取っていつまでにと言われるのは、私は筋が違うと思います。ですので、しっかりと佐賀県と向き合って、我々はフル新幹線も含めて幅広い協議をしていいと言っているわけですから、向き合ってもらいたいと思います。

○毎日新聞
 2点あります。
 まず、県内であった聖火リレーですが、結果的に組織のルールを破ったため関係者に複数の陽性者が確認されました。知事が実施の判断に踏み切られた中で、結果的に陽性者が出たことについて、リレーの評価等をお願いします。これが1点目です。
○知事
 これは私は、組織委員会が460人でしたかね、県外から来られる方、しっかりと管理をすると、そして、ガイドラインがあってやっていくということであったので、これは本当司司で、本来責任を負う人が責任をしっかり果たしていくということがとても僕は大事だと思っています。ですので、聖火リレーについてのチェックをしたときに、そこのガイドラインが守られるのであれば聖火リレーは行って大丈夫だと、そこで会食が行われるわけでもないのでと思ったわけです。なので、ああいった形でガイドラインが守られなかったということについては極めて遺憾だし、ぜひそういったところを組織委員会の皆さん方はオリ・パラとか本大会に生かしてもらいたいなと。きっちりそこを管理していかないと、ちょっとしたそういった一つのミスが大きな問題になる可能性もあるので、ぜひそこはいい教訓にしていただきたいと考えています。

○毎日新聞
 関連して、五輪の開催まで2か月を切って、県内でも事前キャンプ受入れなどの準備が始まっていると思いますが、知事は五輪の開催は問題なしというお考えでしょうか、改めてお願いいたします。
○知事
 これは判断すべき人がしっかり判断するべき話だと思うんです。ですので、主催者はIOC、それから、運営の責任者もいるでしょうし、それこそ開催国、それぞれが判断すべきことがあると思うので、しっかり判断して、それをしっかり情報開示することだと思います。そうしないと、判断をしないと、私もラグビーの組織委員会にいましたけど、一旦決めたことに対して対策から何から積み重なっていくわけです。ですから、何かを決めないと、そこから積み上がっていかないということを危惧しているので、私も全てを知っているわけじゃないけれども、しかるべきタイミングでしっかりと判断すべき人間が判断していくということを積み重ねていくということが必要だと思います。

○読売新聞
 古賀さんの関連で2点教えていただきたいんですけれども、まず1点目が、今回、銅像を造るということで、ちなみに銅像はご本人の原寸大というか、実物大というか、そういうサイズ感とか、柔道着を着られているところとか、そういうイメージとかは分かったりするんでしょうか。
○県職員
 銅像のイメージはこれからになります。
○知事
 でも、大体等身大ぐらいかな、イメージね。
○県職員
 むちゃくちゃ小さくはないですね。
○知事
 むちゃくちゃ小さくはない。ちょうど大麻さんかな、剣道のほうがありまして、柔道のほうも古賀さんの姿が若い人たちに分かるように、しっかりしていきたいと。
○読売新聞
 それとあと、佐賀県出身でいろいろ活躍されている方はいらっしゃると思うんですけれども、その中で、今回、古賀さんを銅像にしたいというふうに思われた古賀さんへの思いというか、そういうものをお聞かせいただけますか。
○知事
 1つは、やはり県民栄誉賞第1号で、今、SSPをこれから盛り上げようという中で、非常にそういった佐賀のスポーツに対する思いがすごい強い方だったし、世界一になろうと思うなら世界一の考え方をしなければいけないと熱く語っている姿も本当にみんなを奮い立たせたし、そういった中で、やはり古賀稔彦という名前を永久に佐賀県の大地に残したいなというのが、私もそうですけれども、それこそ佐賀県内のいろんなスポーツ関係者みんなの総意だったので、自然な形で盛り上がったと思います。

○佐賀新聞
 一時期、全国の自治体で首長のワクチン接種というのが話題になって、住民への非公表だったことですとかが批判されたりしました。一方で、危機管理の観点から首長のワクチン接種は必要との声もありますが、知事の考えを教えてください。
○知事
 私は首長が打つのは問題ないと思います。ひとつ、いつも記事を見ながら思うんですけど、沈没する船があったら船長は最後まで残るということに例えられますが、沈没する船であれば、私も同じ思いです。必ず県民のために、命をなげうってでも最後まで自分が頑張ろうと思います。ただ、今、コロナの接種は沈没する船ではない、運航しているんだと。船は動いているので、そのときの船長というのはとても大事な役目だと思います。その船がどこに行くのかという大きな役目を果たすので、その船長がしっかりと指図をするというのは船員全体の願いじゃないかなと思います。
 ただ、船長が隠れて打っていたとかいうと、あれれとなるわけで、みんな俺が最初に打つぞと高々に宣言してやればいいと思うし。ですので、私はトップはしっかりと宣言して打つべきだろうと思います。
○佐賀新聞
 コロナ禍で、知事は接種されるかどうかということを、するのであればいつ頃をめどにされる予定でしょうか。
○知事
 自然体で。でも本当に、そういった意味で、今、船は動いているので、県民の皆さん方にも佐賀県らしく順番、順番ねという形で順次打っていただければいいなと思っています。そういった中で、私もいずれタイミングがあれば打つことになろうかと思います。

○共同通信
 オスプレイについてお尋ねいたします。
 今、ノリ漁期明けにもと言われていた地権者説明会の開催ができていないという状況になっております。知事は以前から漁協と防衛局の説明会開催の中で、調整ができることがあればやっていきたいと述べられていました。今このタイミングで県として何かできることはありますでしょうか。また何かこういうふうに調整をしてくれないかと頼まれているというか、調整役を頼まれているということはありますでしょうか。
○知事
 今年は大事な年だという認識についてはかねてから申し上げているとおりなんですけれども、こちらも一つはコロナがありまして、コロナ感染対策をどうするのかという課題があることと、もう一点は、御案内のように防衛省の説明の仕方が漁協さんの思いと、地元の、特に4漁業と信頼関係がうまく構築できるのかという課題があるので、こちらもしっかり防衛省さんに対応していただきたいんだけれども、ただ、私はこの地権者への説明会というものが開かれるということはとても大事だと思っているので、今、県もその間に立って、それができるように、もう一度しっかり信頼関係が構築されて、その説明会を行うように鋭意努力しておりますので、うまく説明会ができることを期待したいと思います。

○佐賀新聞
 オリンピックの事前キャンプについて伺います。
 県内でも7月上旬から選手の受入れを予定されていると思いますが、自治体によっては受入れ中止の申入れがあったり、海外から断念の申入れがあったりしています。県内の感染状況によっては受入れを断念するというお考えもありますでしょうか、お伺いします。
○知事
 これについては、大体今まで相手国のほうから断念するという話があったところが多かったようにも思います。もちろん地元からお話ししているところもあると思いますけど。佐賀県については、現在、国のルールに基づいて厳格なコロナ対策というものがあります。それをしっかり守っていただくということと、入国後は我々が管理することになりますので、現在、そうした国のガイドラインに基づいて、県、受入れ市、うちでいうと佐賀市、唐津市、嬉野市と宿泊施設、医療団体などと作成したマニュアルに沿って厳格なコロナ対策を行うこととしております。
 今のところ、我々が受け入れる5か国からは断念するという話は聞いておりませんので、現在鋭意5か国の受入れを準備中ということです。

○共同通信
 1点だけ。ワクチンの大規模接種についてお考えを聞かせてください。
 各県、会場を設置してほしいなどいろいろ意見を言われていますけれども、佐賀県としての考えはいかがでしょうか。
○知事
 まず、ワクチン接種は今65歳以上をやっていますけれども、これは市町の皆さん方が主体となって頑張っておられるというところを我々は支援している形なんですが、大規模接種というものが今直ちに必要という状況ではないんだけれども。ただ、県による大規模接種というのは、準備してから実際スタートするのにまだこれは時間がかかるもんだから、いざ必要となってから準備しても、それこそ7月の終わりぐらいになってといってもなかなか対応できないことが予想されるので、今は大規模というほどの規模になるか分からないけれども、そういったモデルナを受け入れるような体制というのは必要ではないのかなという議論をしていて、ただ、これは市町が主体だから、市町が混乱しては元も子もないから。だから、今、市町と相談を開始していて、どういった県の接種というものがあり得るのか、それはきっと65歳以下のときにも生きてくると思うので、そういう観点から今検討を開始しているという状況です。

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