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令和3年度6月補正予算案

○朝日新聞
 最初におっしゃった支援会場の件で、2点教えてください。
 この前もちらっとおっしゃっていましたけど、ワクチンの余った分をどうするのか、それといわゆるダブり防止ですね。この2点について教えてください。
○知事
 まず余るかどうか分かりませんけれども、モデルナの件でいいですよね。
○朝日新聞
 はい。
○知事
 県庁会場でその日に例えばキャンセルがあったりとかしている部分については、最後は県職員だと思っていますけれども、特にコロナ対策を行っている部署の職員から順番にと思っておりますが、その前に、この近隣ですぐ対応できるような、ウェイティングできるような施設だとか、学校だとかということが可能かどうかという検討をしています。いずれにしても、順次接種は行っていくという我々の方針なので、無駄になることがないようにしっかり準備していきたいと思います。
 もう一点ダブり防止については、基本的に今回は往復はがきには接種券の番号も入れてもらおうかなと思っているので、我々にもし65歳以上の方がモデルナが増えてきた場合については、市町との連携をしっかりして、そこの部分については両方打つということがないように、我々が心配しているのは、モデルナも打つ、ファイザーも打つということがあってはいけないので、そこについては市町と連携をとってやっていきたいと思いますが、なので、基本的に言えば、そんなに多くないんじゃないかなと。モデルナを打ちに往復はがきを出す方とは思ってはいるんですけど、こればかりはやってみないと分からないし、市町によってどのくらい滞りがあるのかということにもよるので、基本的には市町だったりかかりつけの個別接種でと思っておりますけれども、往復はがきで来た皆さん方に対しては丁寧に対応して、ダブりがないようにしていきたいと思っております。
○NBC
 ワクチン接種に関してなんですけれども、64歳以下にも機動的かつ柔軟に対応と書いていただいていますが、まずは介護従事者等からということだと思いますけれども、少しずつ予約状況が各市町で余裕が出てきている状況で、年齢を急速に下げてきているところもあると思うんですが、こういったことにもこの会場も対応していく、あらかじめスケジュール等が立っていたりしますでしょうか。
○知事
 こちらは64歳以下の方は介護と障害者施設の従事者と思っています。ですので、今特別に長寿社会課長と障害福祉課長、2人横軸で見て県内にいる皆さん方、何万人もいらっしゃいますから、だからその皆さん方、従事者の皆さん方がどういう形で打たれているのかというのを、ですから、メールにしたんです。ですから、施設ごとに打ったかなと、市町のやつで打ったならもうそれでいいわけで、唐津市さんなんかは一生懸命やられているので。そうじゃなくて、市町の順番がなかなか来ないようなところについては、施設レベルでやり取りをして、まとめて県庁のほうで打たんですかとすることによって、一日も早く施設従事者の皆さん方がワクチンを打たれることによって、そこから実際にそこに入所されている皆さん方に感染が広がるということを避けたいなということなので、そこはぜひ施設の皆さん方に県のほうに連絡いただいて、応募いただいて、市町の分と整理がつくような形で運営していきたいと思っています。
○西日本新聞
 2点あります。
 1点は園芸補助の件で、資料のほうで平坦地と山間地で分けていましたけれども、その額を変えた理由について説明をお願いします。
○知事
 基本的には、佐賀県は中山間地域、山を大切にするということで、こういったところというのはもともと条件不利地域なので、しっかり対応していこうという一環として、基本的にはこうやった形の上乗せをしていくという考え方で行っています。
○西日本新聞
 もう1点、「おいし~と食事券」の延長の件でなんですけれども、これはもともとが3月までで、もう半年ぐらい延長してきた経緯があって、さらにこれから先が読めない部分もあって、国の補助ももしかしたらまた行われる可能性もありますし、市町で独自に支援をやっているところがあると思うんですけれども、県が独自にこれを設定する理由というのを説明してください。
○知事
 どこまで話すか難しいところなんだけど、基本的にコロナ対策のポイントって機動性と柔軟性なんですよね。ですので、我々もこの食事券、75億円も取ったのは、きっとコロナの状況に応じて柔軟な対応を国がしていただけるんではないのかなということは思っていたので、本当にありがたいことに、国がもちろん時短とかをやっているときには一定止めなければいけないけれども、販売停止とか。ただそうじゃないときについてはどんどん延長して予算を使っていいですよとやっていただいたので、こういうふうになっています。
 その中で、県で持っている地方創生臨時交付金なんかも留保しているものがあります。これについてもそれぞれいろんな縛りがあって、いつまでに使わなければいけないとかあるわけですね。例えば、事業者支援分についてはこういった用途にしか使えないとか、そういうところを計算する中で、我々とするとこのさっきの県単独の事業を1つ準備をしておくことによって、これから県の予算を執行するときに余らせたくないというか。だから、うまくそこの利用方法の設定をしておいて柔軟に対応する。もちろん、今度は逆に言えば、今、佐賀県はこれでも交付金20億円ぐらい留保していて、それはまた時短とかってもう一回ぐらいあるリスクというのを考えているので、大体あと1か月時短してもいいぐらいの部分についてはとってあるわけなんです。
 そうなると、今度は先ほどの県単独の「おいし~と」はどうなるか分からないし、使えなくなるかもしれないし、そしたらそれをまた別に振り替えるとか、そのあたりを柔軟にやっていかないと、なかなか決め打ちでできない。本来、予算というのは1年分ぐらいじっくりと、こういう予定でやりますよと県民の皆さんにお知らせしてというところが、多分すごく価値の上位にいると思うんですけど、このコロナ対策をやっているときに柔軟に編成替えをする、装備の編成替え、予算の編成替えをしていくというのはとても大事なことなので、そういった意味も含めて、先の10月以降の事業だけれども、今回設定をさせていただいて、これをベースにいろいろ組み替えていくということを意図したわけです。
○読売新聞
 「LiveS Beyond」について伺いたいんですけれども、昨年度されたときは、この「LiveS Beyond」を利用して新しいオンラインのやり方とかを覚えてもらったりだとか、機材を投資してもらったりだとかして、それで継続的にやってもらいたいという話があったと思うんですけれども、これ2年目をやるというのは、去年やった方とはまた別の人たちを対象にするということでしょうか。
○知事
 同じ方も含めて、今お話いただいたように、昨年度、参加されなかった方も結構おられて、知らなかったとか声かけきらんやったとかいろんな話があって。ただ、参加した皆さん方は本当にこの事業は非常にすばらしかったと。何よりも県が文化というものの大切さというものをしっかり宣言してくれたことがよかったということもあったので、何とかそれが発展された形で、そして、新しいメンバーを加えた形でやれないかという話もあったので、今回の全体の予算の中でこの文化予算をむしろ積極的に掲げたという意味がこれからさらに出てくるんじゃないか。そして、今回は少しでもやっぱりリアルのライブスタジオの連携という、もともと彼らがやりたかったことができるような予算と、それから、伝統芸能の部分が昨年もあったんだけど、ちょっと弱かったと思っていて、せっかくだから、この伝承芸能も一旦途絶えると子供たちに引き継がれていかないので、この「LiveS Beyond」を使って、むしろ様々な、アーカイブ化もできますから、後世に引き継がれるように、そんなものを目指しているということです。
○毎日新聞
 水栓タッチレスですけれども、これを予算化された背景とか理由ですが、例えば、学校で水道蛇口を起点にしたクラスターがあったからだとか、なぜ今、予算化されたのかというところを知事の言葉でもう少し説明をお願いします。
○知事
 これは私が出したアイデアというよりは、むしろ教育庁の現場から、なかなかやはりこの水栓の指導というので、蛇口を使うことに関していろんな声が多かったと。これは保護者の皆さんも含めてですね。ということであったので、やるタイミングとすると、もう今あらかじめやっておいたほうがいいのかなということで、この際、実際予算は2.6億円と非常に大きなものになるわけですけど、この際、実施することにして、どうせやるんであれば、私立の学校に対する公立補助だとか、そういったこともやって、できる限り全県的にやれるようにしようという趣旨であります。
○毎日新聞
 もう一点。変異株の影響、今落ち着いていますけど、誹謗中傷の問題では、変異株の影響ですごくつらい思いをされた方も、私が知る限りも県内にいらっしゃると思います。誓いの鐘以降、そういった誹謗中傷対策の予算化で大きいものはありませんが、今、知事のお考えをお聞かせください。
○知事
 私はいまだに必要な予算だったと思っているわけなんだけれども、ちょっと私の問題提起が時代が早過ぎたのかなと思ったりして、やっぱりこれだけ日本中で誹謗中傷の問題というのが非常に大きな問題なんだと、これはコロナ対策ということだけでなくて、人権上も人の心を痛めてしまうということの重大さということなので、特にハンセン病の問題についてもあれからずっと議論をされていて、佐賀県が税金を使って恵楓園に我々の贖罪の気持ちを込めて問題提起をして、ハンセン病で今入所されている皆さん方に喜んでいただいたと、とても我々にとって未来につながる話だと思っていたので、まあ、無念な気持ちはずっと続いていて、そこの入り口のところには、まだ芝生広場にそのまま空けてあるんだけれども、ただ、あれだけ議会で全会一致で否決されたので、それは私自身が、それは無茶をする話ではないので、それはしっかりと受け止めて、ただ、ミッションは県民の皆さん方にそういった誹謗中傷するということがどれだけ人を傷つけ、そして、そういったことがいずれもっと大きな問題を人類というのは巻き起こしてしまうんだということが少しでも伝わればいいなと思っているので、何とかそういったところの啓発というものを当分は一生懸命やっていきたいと思っています。
○佐賀新聞
 コロナ以外で、SSPアスリート寮の整備で1点お尋ねします。
 民間企業と協定を結んで連携している取組の一環だと思うんですけれども、それでも3.5億円という少なくない金額の事業費が計上されていると思います。この金額の内訳だったり、どういうところにお金がかかっているのかの説明をお願いできますでしょうか。
○知事
 そうですね、特に金額でいうと、佐賀の九州電力の部分について2.5億円の支出があります。これは負担割合からすると、整備経費の2分の1ということですので、これは九州電力だけじゃなくて、様々な会社が集まって「合同会社SAGAいくすと」という会社をつくることになっていて、そちらからの支出と合わせて5億円──2.5掛ける2だから、ということになっているので、県が単独でやると、もっともっと大きな経費がかかってしまいます。そこの経費比較をしたときに、経費だけの面を見ても民官一体となって運営していくということのほうが有効だということと、何よりもこういった事業を県だけでやっていくというのは、SSP構想、官民一体となってアスリートを盛り上げるという姿勢からあまりよろしくないのかなということで、何とか官民一体として、両方が同じだけ負担をしてやっていくというスタイルをやっていこうということであります。
 実際、これはそれぞれ寮を改装するというのは結構大変なんです。例えば、これでいうと、施設が3LDKになっていて、今の子どもたちは昔のように大勢で1つの部屋で暮らすというのは難しくて、そこを一回壊して、例えば、1人個室にする経費は結構ばかにならなくて、そういったところについて官民で負担し合って運営をしていくということなので、新しくつくるというよりはずっと安いし、一緒になって半分ずつ負担していくというやり方ということでご理解いただきたいと思います。

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