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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和3年8月12日 知事臨時記者会見

令和3年8月12日 知事臨時記者会見 質疑全文


質疑内容

○STS
 一問だけ聞かせてください。
 知事はダブルの危機とおっしゃいまして、県内でも陽性者が急増していて、そんな中で、大雨で家を出て、外出して避難に行くということをためらう方も相当数いらっしゃるんじゃないかなと思うんですけど、そういう方々への呼びかけというのをお願いできますでしょうか。
○知事
 先ほど申し上げたとおり、私が一番恐れているのは、コロナを恐れるがあまり、切迫する大雨に対するリスクというところから逃れられないこと。なので、やはり今ダブルの危機ですけれども、まず向かい合わなければいけないのは、大雨に対する土砂災害とか、そういうことだと思いますので、ぜひそこのところをまずお願いしたいということ。
 その中で、今、市町におかれても、避難所の中でもコロナ対策もできる限りするようにしております。ただ、今日は県民さんへの呼びかけなので、県民の皆さん方については、ぜひその切迫した危険ということを意識していただくということを申し上げたかった。
 それで、もう一つ、そうはいっても、本当にタイミング悪くコロナが今非常に大きく第5波が広がっている状況でもありますので、そう考えながらも、特にお盆なので、みんな横で広がって、旧交を温めたいという気持ちも分かるんだけれども、そういったところでコロナが広がるということがないように、その両方のお願いについて今日は説明したところです。
○時事通信
 外出自粛を県として要請するというのは初めてでいいですか。
○知事
 一回したんですよね。去年の緊急事態宣言にかかった頃に、あの頃は、それこそ道の駅を止めるぐらい、全面的にやったことが一回あったと思います。まだ本当にコロナというものが何なのかというところが全国的に分からなかった時分だと思います。
 今回はそういった意味で、できる限り外出をしていただかないように、今、ここで出てしまうと、なかなかずっと広がってしまいますので、ぜひお願いしたいと思います。
○時事通信
 あと、久しぶりの友人という、久しぶりという表現のところなんですけど、例えば、お盆の帰省に来られた方や他県での、先ほどおっしゃっていた結婚式など、のというふうにつけても大丈夫ですか。
○知事
 そうですね。それぞれご事情があると思うので、ここに書いたから100%なかなかそのとおりしていただけないというのは、昨日も申し上げたけれども、今までの事例を見ていくと、なかなかそうストレートには効いてこないんだけれども、ただ、少しでも気をつけていただくというので大分違うと思うんですね。ですので、僕らからすると、できるだけ、例えば、ご家族だったり、ふだん一緒にいる仲間で飲食していただくとか、お盆を迎えていただくというのが本来一番いいんだけれども、それでも、例えば、お互い行き来する場合についても、マスクをして多少の会話をするぐらいということで気をつけていただくことで、大きく結果は違ってくると思うんですね。ですので、ここに書いてあることを参考にしながら、ぜひその方向性で、それぞれ県民各自ができること、そして、できる限り感染しないような形でお願いしたいという呼びかけでございます。
○西日本新聞
 今日がコロナの最多を更新したということですけれども、県内の感染状況について、今ステージどれぐらいだというふうに認識されていらっしゃるでしょうか。
○知事
 そうですね、私らがいつも意識しているのは病床使用率なんです。前回はここの辺でステージ3という判断をさせていただいたんです。ですので、今この勢いでいきますと、このステージ3という判断をせざるを得ないところに近づいている状況とお考えいただきたいと思います。
○西日本新聞
 2という、ただしこれは2.5という、そんな感じの意味ですか。
○知事
 自分的には2.85みたいな感じなんですが、ただ、やはり何とか、かなり可能性としては厳しいんですけれども、何とか抑えられないかなという、かなり薄い期待ではあるんだけれども、なので、このままステージ3、場合によってはステージ4になるリスクというものを向き合わなければいけないなと。だからこれは最悪の場合はずっと突き抜けていきまして、我々の想定の中では、最悪のシナリオとして100を超えるということまで考えておかなければいけないと思っています。
 そのときに、佐賀県としてどのように命に向き合っていくのかということを、今からもう検討しているので、そこにならないように。今、佐賀県は病床に入っていただいた方でも、少しでも改善して医師がオーケーということになるとホテルにしたりとかということをこれだけやれている県だけれども、それでも、結構中等症の方が若い人──さっき若い人を指しましたけど──中等症の方が非常に増えているんです。ですので、そのまま一旦病院に入っていただく若い方が多いので、非常にこの回転が段々厳しくなってきたときに、今度はまた、病院だけではなくて、また、準病院的なところというのをホテルと病院の間に何かつくるような、どこかとか。いろんなことを考えながら、できる限り自宅をなくしながらやる方法というのを今模索していて、そういったところをこれから、この数日間の状況ということを踏まえながら打ち出していくということになろうかと思います。
○西日本新聞
 もう一点だけ、宿泊支援キャンペーンとか飲食支援キャンペーン、今実施していますけれども、そのお盆の過ごし方としては、できるだけそこの利用は控えてほしいというふうな。
○知事
 基本的には、今先ほど言ったようにステージ3の近いところにいますので、基本的に私とすると、今までのところの延長線上というところのうまい具合のバランスを取っていくというか、そういったところも必要だと思っているので、前回は確か、宿泊キャンペーンは、予約をした方まではそのままという措置をしたと思いますよ。様々な要請があったので。それで、新規を止めるというやり方をしましたけれども、実際、この数日間の動きを見ながら、どういった形でこれを整理していくのかといったところだと思います。
○佐賀新聞
 今、佐賀県内でもデルタ株にほぼ置き換わっているような状況で、非常に感染力が強いという変異株だと思うんですけれども、この大雨の中で避難所って、万が一感染者が出た場合とか、さらにクラスターまで発生した場合に備えて、何か県として準備しているようなこととかありましたら教えてください。
○知事
 これは、そういうことは起きないように市町とともにやっていますけれども、仮に起きた場合については、それは同じように「プロジェクトM」で病院に入っていただくのか、ホテルに入っていただくのかというような対応をさせていただくことになろうかと思います。
○NHK
 飲食店でクラスターが起きていないとか、本当に時短措置で効果があるのかという言葉もありましたけれども、現時点で今後時短措置に踏み切るのか踏み切らないのか、そういったお考え方についてはいかがでしょうか。
○知事
 なかなか、時短措置でどれだけの効果があるのかなというところは、都市部の動きを見ていると懐疑的ではあるんですけれども、今の制度のしつらえが、やはりまず時短をやるという形になっているし、そして、佐賀県内で時短をするということによって、県民全体のムーブメントが変わっていくという可能性ももちろんありますから、これから数日間、これを見据えた上で、そういった可能性についてももちろんあるということで、検討の中に入れておきたいと思います。
○NHK
 すると、この数日間の感染者の数を見て、数日後に検討したい、考えたいということでよろしいでしょうか。
○知事
 このパッケージをどうしていくのかということだと思うんです。もちろん、まん延防止等重点措置の問題もあります。まん延防止等重点措置を我々として、もちろん中では考えていますけれども、これについても、いつも申し上げているタイムラグがあるし、どういった形でやるのが県民の間で同じ気持ちが共有できるのかということも含めて、今再構築しているところです。
○佐賀新聞
 知事、89人という数は結構衝撃的な数だなと思うんですが、これまで佐賀県は疫学調査で一つ一つ追っていくということをやってこられましたけど、現在、それができる状況にあるんでしょうか。
○知事
 この一年半の間に調査体制も格段によくなりましたし、調査機器もよくなりました。そういった意味で、これまでは対応をできてきました。ただ、今もう大分現場もぎりぎりのところで追っている形です。と申しますのも、これまでデルタ株までは、追っていく先に陽性にならない方が結構おられたんです。そこもなかなかうつらんねというところもあったんだけど、今のイメージだと、家族4人丸ごとという、非常にそのまま陽性になっていくというパターンが非常に多くなっていますので、非常にうちの県職員たちもモチベーションの維持が必ず出るので、追っていくとですね。という固まりが非常に増えてきたので、そういった意味では非常にこれから先、どういう形でやっていくのかというところが非常に悩ましい。
 ただ、国全体としてこういうコロナのデルタ株というものに対してどう向き合っていくのかってとても大事な話で、例えば、今出ているようなロックダウンじゃないけれども、都市部から非常に強い規制をして、これまでと違うような緊急事態宣言というやり方もあろうかと思いますし、全国的に緊急事態宣言をする。ただ、それをしただけでは、ほとんど今の緊急事態宣言というもの自体の効果という、名前の効果というだけじゃとてもないので、じゃ、それにプラスどういう施策を打っていくのかというところを、この国の危機管理自体が問われているような状況だと思います。
 ですので、ぜひそういった国においては全体としての方向性を示してもらいたいと思うのと、いつも言いますけど、ワクチンの供給をしっかりやっていくということは、間違いなくエビデンスとしても佐賀県の中では出ているので、それと、今度ラムダ株。何か、ずっと同じことやっている気がするんですよ。新しい株が出て気をつけましょうと言いながら入ってきて、東京から大阪、福岡、全九州という、また別の株が入ってきて気をつけましょうと言いながら、また全国に拡散されるということを4回ぐらい繰り返している気がするんですよ。また次、ラムダ株という、強いものが出てきてということをやっているということに非常に危機感を持つのと、やはり今、アメリカとかイスラエルなんかもなかなか接種効果という部分についての限界みたいな、限界というか、もちろん効果はあるんだけれども、なかなかまた新たにマスクをつけるという状況に戻ったりとかいうこともあるので、そういったところも含めて、ぜひ日本国全体としての戦略というものをしっかりと構築していただきたいと期待したいと思います。
○佐賀新聞
 先ほど、知事、準病院というような表現でいろんな施策の検討に入っているとおっしゃいましたが、これは福岡とかでも検討されている待機ステーションみたいなものを考えているということなんでしょうか。
○知事
 そうですね。まだいろんな検討の段階なんですけれども、そして、これから医師会と我々は常に連携しながらやっているので、どういうやり方が一番いいのかなという英知を結集しなければいけないので、ポイントは、救える命を救っていくんだということです。
 それで、昨日の30代の方も、やはり本当にご冥福をお祈りするんですけれども、早く受診していただきたいなと思います、逡巡せずにですね。それによって何とかなる可能性もあるので、やはり本当に痛恨でね、その日のうちに受診した病院で厳しい状況にいきなり変わっていくということもあり得るので、高熱が出たというその瞬間を見逃さないでほしいなと思います。そのサインで対応していると、自分の体のためにもいいし、感染を防ぐことにもなるので、その兆候を見逃さないようにぜひお願いしたいなと思います。
 SAGATOCOというアプリに体温を入れる欄があるんですけど、私はこの朝昼晩のところに毎日必ずデータを入れるようにしておりますので、ぜひ県民の皆さん方、SAGATOCOに体温を入れておいていただくという、この習慣によって大分また変わってくると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。

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