メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です
記者会見

記者会見

知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和3年11月17日 知事臨時記者会見

令和3年11月17日 知事臨時記者会見 質疑全文


質疑内容


○西日本新聞
 幹事社から3点ほど質問させてください。
 まず、今回も災害復旧費用をたくさん盛り込まれたと思うんですが、まだ3か月経っても復旧が進んでいない現状も中にはあると思います。そんな中で、予算に込められた知事の想いを聞かせてください。
○知事
 本当にいろんな皆さん方がつらい状況の中で今過ごされている。その中で、できるだけ早く光が見えるような仕事をしたい、予算化をしたい常日頃考えているわけですけれども、ここ数日で武雄、大町関係で事業者がもう一回前を向いて仕事を再開したという話が幾らか流れてきて、カツ丼屋さんもそうだし、鶏飯屋さんもそうだし、とてもうれしく思います。
 2年前にあって、また繰り返した、もう一回立ち上がろうと思って前を向いて頑張っている皆さんにエールを送りたいなと思いますし、皆さん方からも何とか、もう次は厳しいという声も聞いておりますので、我々としても言葉だけでなくて、全力をもって早めに対応して、来るべき大雨に備えていきたいと思っています。
○西日本新聞
 2点目がコロナ対策に関してなんですが、国のほうが3回目接種について徐々に具体的に動き出していると思うんですが、県として3回目接種に関してはどのような方針というか、方向性でいくのかということとか、あとは大規模接種場に関して3回目の接種についてはどうされるのかというのを、現時点で分かる範囲でいいので教えてください。
○知事
 我々、ここのところ(感染者数が)ほとんどゼロの日が多くて、たまに1が入るというふうに抑えられた状況にいます。そして、全国的にもそのような状況になっているということの大きな要因は、やはりワクチン接種にあったんではないのかなと思いますけれども、やはり諸外国を見ておりますと、接種があっても、また件数が増えているところというのが散見されるので、やはりワクチン効果、接種効果というものについて一定の効力を発する時間があるのかなと推察するわけですけれども、そうした中で迅速に3回目接種についての方向性が国から出されたことについては、非常に評価したいと思いますし、我々も確保されたワクチンをしっかり希望する皆さん方に接種できるような体制を整えていくことが都道府県の仕事だと思っています。
 そうした中で、これから、12月からまず医療従事者に接種開始をしていくということ、今月中には接種券を発送できる準備を今進めています。さらに1月になりますと、それ以外の皆さん方に順次接種が進んでいくように、県としては進めていきたいと思います。
 一応(2回目接種から)8か月後ということが大きな方針のようです。一旦、6か月という話がちらほら出てちょっと混乱をして、市町からの話もあったんですけれども、特別な場合と、それこそクラスターが起きてちょっとコントロールできない状況になったりしたときには例外としてあるようですけれども、一般的には8か月ということでありますので、皆さん方、順次これから3回目の接種に向けてやっていくということ。
 それから、交差接種といって、取りあえず今、まずはファイザーが来るわけですけれども、途中からモデルナが入ってくると思います。そこの整理はまだはっきり県としてもできていないわけですけれども、まずはファイザーがしっかり来ますからそれを接種していただくと。それから、交差接種については、国としてもそれは問題ないということが示されたので、そこをどのように取り扱っていくのかということだと思います。
 さらに言えば、3回目なので、大分スムーズにいくとは思いますけれども、それでも何か不具合なものが起きてくるとしたならば、県としても大規模接種会場のような形になるのかどうか。いずれにしても、県は補完的役割を果たそうと思っているので、市町と相談させていただきながら、市町がどうしても苦しい状況になったりとか、県民の皆さん方からお困りの状況があれば、それに応じて県としての対応をやっていくという形になろうかと思いますので、これまで以上に市町との連携を取って対策を打っていきたいと思っています。
○西日本新聞
 最後になりますが、おいし~と食事券が完売されたということで、何か今後、追加発行とかを予定されていたりしますか。
○知事
 佐賀県の場合は、本当に官民挙げて、おかげさまで県民のニーズを捉えながら、おいし~と食事券は完売して、全国で人口当たり3番目の規模で75億円の発行をして、さらに大隈重信、大隈券ってみんな言っているようですけれども、県としての単独での追加での配分をして、それももう即効で完売されたということでありますので、かなり支え愛という意味でのニーズもあるし、ウィン・ウィンの関係が築けている事業になっているのかなと思います。
 他県はなかなか売れていないところもある県があるみたいですけれども、本県の場合はそういった意味で、皆さん方が支え愛という局面では支えていこうという気持ちが非常に強い県でもありますので、国でもさらにこの事業費が設定できるように、今週、経済対策を取りまとめていると国が言っていますから、ぜひこういったおいし~と食事券、いわゆるGO TO Eatについても追加実施していただけるようになると、我々としてはありがたいなと思っています。
○朝日新聞
 コロナ対策の交付金についてなんですけれども、知事は前回、予算の発表のときにかつかつという表現を使われていましたけれども、今回に関してはどういう状況でしょうか。
○知事
 かつかつです。かつかつというか、予算をずっと洗っているので、見ていると、もちろん、少しずつ未執行の部分が出てくるので、今、5億円ぐらい残っている形になっています。そういったものだけでは足らないので、これからの状況によりますけど。ですので、臨時交付金についても、知事会を通じて2兆円配分してくれという話もさせていただいているので、そういったところ、国に対する要請もしながら対応していくことになろうかと思います。できる限り、県の一般財源にならないように対応できたらいいなと思っています。
○朝日新聞
 ということでありますと、昨年、宇宙をテーマにしたスペースであったりとか、あとは中高生のスポーツ大会の電光掲示板だったりとか、財務省の主計局が直接的には理解しにくいんじゃないかというような苦言を、全体的な全国の使用例に対して苦言したことがありますけれども、今回、それでも交付金に関しては利用していくという……
○知事
 基本的に、コロナって、もちろんコロナ対策をメインに医療従事者、医療環境を守っていくというのが第一義であることは、これは誰も疑わないことです。ですので、佐賀県も全部で今まで538億円を医療関係に使っていて、事業者支援に268億円ということで対応させていただいています。
 ただ、去年のSSPカップもそうですけれども、コロナの後にどういう世界があるのかということに対してしっかり向き合うということについては、地方創生臨時交付金のターゲットになっていますので、我々としては、そういったその先にしっかりと展望が持てるような事業展開はなお続けていきたいと思っていますし、言わせていただくと、1年以上前のことになりますけれども、やはり宇宙というのは大きなターゲットになっている。先だっても、4人の知事──私も行ければよかったんですけれども、署名はさせていただいておりますが、やはり地方から宇宙に、直接地方創生のためにやっていくというのは、やはりトレンドになってきたし、誹謗中傷の問題についても、あの後、やはりそこが大きな課題だということになっていくわけですよね。だから、やっぱり佐賀県は時代の先を常に行って、問題意識を持っていたから問題提起をしたわけで、その頃にしてみると、何かというご批判もありましたけど、やはり我々のやってきたことって、問題提起したことというのは、やはり問題の核心をついていたのではないかなと私は自負しております。
○西日本新聞
 先ほど発表された予算の中で、空港の駐車場を一部有料化されるということだったんですけど、利用者が多くて有料化したほうがいいという面もあれば、結構佐賀空港って駐車場が無料というのが売りな部分もあったと思うんですよね。その中で、一部有料化するというのは、どんな狙いとか思いがあったのかなというのをちょっと聞きたいです。
○知事
 やはり佐賀空港が県営空港で無料化しているというのは大きな売りでもあったので、これは大事にすべきだろうということです。ですので、今回100台程度ですね。本当に一部に限定させていただいています。ただ、この100台程度が必要なことについては、どうしても近くに置きたい必要がある場合、例えば、緊急に飛行機に乗れるか間に合わないようなぎりぎりのときとか、いろんなシチュエーションがあると思うんですね。ですので、そういったニーズに対応するためにも、まずは100台程度限定的に有料化させていただいて、その状況を見ながら、いろんな利用者の意見も聞きながら、その後の展開をどうするかを考えていきたいと思います。ですので、ほとんどのエリアは無料化を維持する予定です。
○読売新聞
 コロナの医療提供体制の強化の話なんですけれども、これについて、ホテルのほうは今回の予算には入っていないんですか。
○知事
 ホテルは前回、予算化してあるので、それで今、様々な事業者と交渉しております。うまくいかないところもあったし、何とか交渉に行って、特に北部を何とかしたいなと思って、これはまだ交渉継続中です。
○読売新聞
 この第6波に備えてというお話ですけれども、第5波で結構想定を上回るような感染者が出て、自宅療養を導入されましたけれども、今回も病床数の増加とか、ホテルのこれまでの増加によって、どういう感じで運用ができるのかというシミュレーションはできていますでしょうか。
○知事
 本当、よく分からないところがありますよね。なので、今回は基本的に感染者数の速度が通常より2倍ぐらいのイメージを想定して、それでもワクチン効果って効いているので、その分も考慮に入れると1.5倍でいいんではないのか、ばくっとしておるでしょう。でもしょうがないなと、これはやってみないと分からないんですよね。実際の感染の状況というのは見えないので。ただ、佐賀県は全国で3番目に多いのかな、予定している(人口10万人あたりの)病床が。和歌山、沖縄に次いでかな。というところで設定できたので、コロナ禍で、我々の強みであるプロジェクトM、そこを最大限フル活用してやっていくというシステムが何とかできるんじゃないかなとは、そこは期待しています。
 どうしようもない場合は、前回、8月に対応できなかったように自宅療養、しっかりそれはみんなでいろんなパッケージを持って、自宅をしっかりと支援できるセンターを県庁の中に設けて対応できるようにというところが最後の備えかなと思っています。いずれ、第6波の出てきた対応に基づいて、先手先手で対応できるような設定にしたと思っています。

一覧に戻る