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記者会見

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知事記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

令和4年7月8日 知事定例記者会見

令和4年7月8日 知事定例記者会見 質疑全文


質疑内容


○STS
 まず、先ほどの問題提起の分なんですけど、定数配分の問題提起は理解できたんですが、Jリーグの伝統蓄積ランキングは問題的というくくりで言うと、どういう現状に問題を提起されているのかなと思って。

○知事
 毎年毎年Jリーグを応援するじゃないですか、それ自体、すごく一喜一憂してすばらしいんですけれども、例えば、サガン鳥栖でも、これまでずっとはらはらしながらJ2に落ちるかどうかという中で、ずっとみんな頑張ってきたそういう歴史だったり、もっと言えば、Jリーグに入るとき、鳥栖フューチャーズ時代から、まずJ2、そしてJ1という、多くの関係者が努力に努力を積み重ねてきた、そういうのが何かすごい数字ができたらいいなってずっと思っていたので、それを分かりやすく、伝統は積み上がっていくんだ。そして、今年取った順位というのが、いずれそれが蓄積されていって、将来のみんなへの伝達事項というか、あのときがあったからこの点が積み重なっているという、僕はJリーグは地域を大事にするというコンセプトをすばらしいと思っているので、それがさらにずっとつながっていくという意味で、大きなこのランキングが手助けになるのではないかなということで、世の中のスポーツファン、Jリーグファンに佐賀県から問題提起をさせていただいたということでございます。

○STS
 これは野々村チェアマンと話をされたということですけど、佐賀県がつくったこれを全国に展開するみたいな話まで発展するものなんですか。

○知事
 まずは野々村チェアマンといろんな話をしたので、そこを今ビデオ編集しているというか、それを情報発信して全国のJリーグファンに見ていただこうかなと。本当に楽しくてですね、2人で話したことが。何話したかというと、大きく1つは、Jリーグの100年構想とSSP構想、そしてお互いリーダーとして今どういう苦労をしていて、どうあるべきなのかという話。
 2つ目は、サガン鳥栖が何でずっとJリーグ、J1に位置づけられるのかということを、野々村チェアマンは、もともとコンサドーレ札幌の社長だったり、そして選手でもいました。そういったことも含めて、野々村チェアマンからは、そこには理由があるんだという話、うちで言うと、例えば、育成システムがよくできているとか、あとはサポーターがすごく、みんながずっと前向きに応援してくれているとか、そういうことについての議論があって、3つ目に、じゃ、これからJリーグを盛り上げていくためにはという話があったので、私がずっと温めていた例のJTRの説明をさせていただいて、クイズ方式で当ててもらったんですけど、チェアマンさすがだなと思ったのは、結構適格に当てていくのですごいなと。大体サガン鳥栖とコンサドーレ札幌の順位もおおむね当てていましたから、やっぱりさすがだなということで、大分、市民権を得た気持ちでおります。


○STS
 では、続いて新型コロナについて質問させていただきます。
 昨日、過去最多の694人の陽性が確認されまして、昨日の対策本部会議では、今後の病床使用率の予測の推測値が最大54%で、最高だった65%まではまだ隙間があると。今は行動を制限するタイミングではないという話があったと思います。
 改めてなんですけれども、病床使用率の54%を上回るかというのを1つのラインにして、県としてはそれまでは状況を見守っていくということでしょうか。その経済活動とのバランスも含めて知事の思いをお願いします。

○知事
 そうですね、これは昨日、第137回目の対策本部会議で出させていただいた資料ですけれども、これはデルタ株の病床使用率が65.5%まで行きました。このときというものが、我々にとっては一つの目安になっていて、今はこのオレンジのところが実際の数の束なんですけれども、オミクロン株になるとこんなに大きいけれども、このオミクロン株の特性から病床使用率まではなかなか行かない。半分以上が若い人だということと、やはり弱毒化しているということもあって、ただ、それでもこれだけ今増えているので、使用率20%を超えているところまで来ているので、今の状況であれば、県民の皆さん方に、特にもちろん感染症対策はしていただいているけれども、行動自粛をお願いする状況ではないなというのが我々の思いでありまして。昨日お示ししたもう一つのこれですね、これはずっとうちの分析チームがやっているやつなんですけれども、今年の正月からのBA.1も、大体このスタートから40日ぐらいで落ち着いてきている。落ち着いたら今度はBA.2に置き換わってきたらまた40日程度で落ちてきていると。これは科学的に我々は説明できないんですが、恐らくウイルスの特性なのかなという気もしないでもないんだけれども、また今回BA.5でまた今上がり始めています。これが同じように40日ぐらいが頂点だとすると、7月20日ぐらいと読んでいます。そのときに計算すると大体1日1,000人ぐらい出て、病床使用率が54%ぐらいが頂点だろうと見ているわけですけれども、ここまでであれば、このままいけば何とか対応できるかなと、きついながらも対応できるかなというところなんですけど、この数字よりも上に行ったりとかという状況になっていくと、先ほど言った対応レベルを上げるとか、病床をもっと足していくとか、いろんな新たな手だてを加えなければいけないので、そういったところを県民の皆さんと一緒になって、何とかこの線の中に収まるように共に頑張っていきたいと申し上げたのが昨日の対策本部会議ということになります。

○STS
 仮に54%を超えた場合というのは、警戒レベルの引上げというのは具体的にどういうことを考えていらっしゃいますか。

○知事
 この状況にもよると思いますけれども、さらに強い行動を促すようなやり方、今までのやり方だとまん延防止等重点措置の適用だとか、飲食店という話が今までのパターンだったけれども、ずっと分析してみて、それで対応できるとは思えないので、これに対して。あまりにも感染スピードが速い、そして、ほとんどが幼稚園や保育園、小学校低学年といったところというところが、やむを得ないと思います。どうしてもそこはこの社会生活をしていれば感染をしていくところなので。ただ、あそこで収まってくれればいいなというところもあって、その状況をつぶさに見ながら、これから呼びかける内容とか、対応する病床の問題とか、人の対応の問題とか、その総合的なパッケージで考えていきたいなと思います。
 ですので、今のままこの予想数字のところで収まっていれば、このまま今の形で社会生活を一緒に両立した形で県民の皆さん方と共に頑張っていくという日々が続くということです。

○STS
 確認ですけれども、まん防であったり、飲食店の時短は考えていないということですか。

○知事
 はい、考えておりませんし、先のことは分からないと思います、危機管理なので。なので、先が見えない中で、これまでの蓄積、何をしたらどういう効果があるのかということと、そういったものをフルに考えながら、予想指標との関係の中で、どういう対策が有効なのかということについては適宜対応させていただきたい、発表させていただきたいと思います。

○STS
 最後にマスクについてなんですけれども、国が状況に応じて熱中症対策で外してもよいと言っている中で、昨日の対策本部で換気についての話はありましたけれども、県民がどうマスクを着用すべきかという点について、知事の考えをお願いします。

○知事
 基本的には、屋外ではマスクを外していいと私は思っています。なかなかやはり社会的な雰囲気の中で外しにくい環境という声をよく聞くんですけれども、一般的には屋外では外していいと思いますし。ただ、分かっていらっしゃると思いますけど、外したままで2人でがっと話し合ったりとかすれば、それはリスクは高まるわけでありまして、そこは、そのあたりの常識。だから、私は何人以下で会食とか、ああいうのはどれだけの意味があるのかなと思っていて、それは県民の皆さん方もこれまでコロナと2年以上もお付き合いしている中で、どういったところがリスクがあるのかというのはある程度分かっていただいているんではないのかと思うので、そこは県民の皆さん方を信頼して、屋外は基本的には外していいじゃないかと思っております。


○西日本新聞
 今日の発表項目にあった県内就職率についてお聞きします。県内就職率という数字は、志を持って県外に就職した人をマイナス因子に働く数字でもあります。憲法第22条では職業選択の自由が保障されていて、国民がどこで就職するか、縛られるものではありません。その中で、行政が憲法の理念に反するような県内就職率の目標数値を掲げる意義を教えてください。

○知事
 まず、職業選択は自由です。ですので、例えば、志を高くして、世界の平和に貢献したいとか、日本でこういうことをやりたいという志のある人間は応援したいと思います。ただ、県外に出ても佐賀で育った、佐賀というまちに大変誇りを持って羽ばたいてほしい、そして、何らかの形で、戻ってくるのもいいし、佐賀のために貢献する、そんな子どもたちを育てていきたいなと思っています。
 ただ、今日申し上げたり、それから、県内就職率に目標を掲げているのは、考えもなく、やはりこれまでの伝統的な高度経済成長期からの佐賀県の在り方として、子どもを育てて県外にみんなで就職してもらうという時代がずっと長く続いてきたので、そうではないんではないかと。県外でこれから世界に向けて様々なことは佐賀県の中でもできるんだよという情報発信をする過程の中で話をさせていただいているというふうに分かっていただいたらいいと思います。
 ですので、ぜひ、今でももちろん県外に就職しているすばらしい高校生もいます。それは何か目的があってのことですから、選択するときに県内のことも分かっていただいた上で僕は県外に行くということについては最大限我々も温かく送り出しております。ただ、県内のことも考えていただくようなカリキュラムに変えて、それを高校生たちが、ああ、そうだったんだと分かって就職していただいていることについてはありがたく思うし、その数値が伸びているということについては勇気づけられているということであります。


○西日本新聞
 もう一件質問しますけれども、弾道ミサイルに対応した緊急一時避難施設について質問します。
 国民保護法では、武力攻撃事態の中に対応するため、都道府県知事が避難施設を指定するようになっていますけれども、佐賀県内は全国で唯一、地下施設の指定がまだありません。国は、令和7年度までに集中取組期間として指定数を増やす方針を示していますが、県内は地下構造物自体が少ない中で、どのように今後対応するおつもりでしょうか。

○知事
 これについても中で議論をさせていただきました。佐賀県がゼロだという新聞がたしか出ていたと思います。
 私が思いますのは、まず、戦争は本当にあってはいけない。紛争解決手段として武力が使われるというのはあってはいけないと思いますし、これからそうしたものが、ミサイルを撃ち合うような全面戦争になったときには、地域というよりも、この地球自体が終わりを迎えるということを、我々はしっかりと認識しなければいけないという前提の下で、様々なミサイルということが起きるとしたときに、もう様々なバリエーションもあるのかなと。局地的なものが──今回の話を見ていてもそうですけれども、局地的なところだったり、どこか様々なシチュエーションの中で、全体ということではないということもあり得るのかなと。もちろん、80万人の県民を全部地下に入れるなんていうのはもう、それは現実的ではないし、あり得ないことなんだけれども、一定のエリアとか、何かでそういう対応を取るというオペレーションをした場合に、やはり地下というのはあってもいいんではないかという認識に至ったので、まずは、佐賀県庁の地下駐車場、こちらについては一定の条件の下で車を外してそこに避難していただくというような準備をこれから開始したいと思いますし、あとは、市町の中で地下が使える公共的なものがどれだけあるのかといったことも調べて、幾つかそういったところについての対応をさせていただきたいと思います。


○朝日新聞
 昨日のコロナ会議の中で、知事が佐賀県は比較的感染者数が多い理由として挙げられたのが、時間外の受診者数の多さということでしたけれども、その後、中身をいろいろ見てみたんですけれども、多分、複合的ないろんな要因がある中での一つのデータであって、これがけで語れるかといったら多分語れないのかなというふうなのは、ほかの、佐賀以外の、沖縄とか、上位になっているところの現状を見たらそうなのかなと思いました。
 今、知事が今日の会見の中でお話しされていた中で、子どもの数が多い、2020年の調査で全国で3位かと思うんですけれども、併せて調べてみたら、世帯人数が多いというのがあって、これも佐賀県の場合は3位であると。ループ感染という、今起きていることを見ると、子どもの数が多く世帯人数が多い中でご家庭で広がると。それが、ただ地方のぽんとあるところじゃなくて、比較的大都市圏、福岡との交流が活発な地域であるというところが一つ大きな要因かなと思うんですけれども、その点についてはどういうふうに思われますか。

○知事
 もう、すばらしい分析だと思います。我々がずっとここのところ話をしていたのを総括的に今お話しいただいたような形で、子どもの数が多い、そして世帯人数が多い。ですので、個票とかで見てみると、1人かかって8人で健診、世帯で(検査に)行ったりして8とカウントされたりとか、そういうのが見えてくるところ。
 さらにもっと言えば、この表もそうですけれども、佐賀県は都市部に比べて病院にかかりやすい環境。何かあると、やっぱり「病院行ったね?」と言えるありがたい環境なんですね。ですので、今回のBA.5は発熱するパターンが多いので、やはり病院にかかる、それがカウントされるということで、そういった全体の中で人口当たりは多目に出やすいのかなというところはありますけれども、それ自体、決して悪いことではないので、しっかりその数字を基に対応策を練っていきたいと思っております。

○朝日新聞
 その場合は、家庭の感染対策というのが大事であると。なかなか家庭内での感染対策は難しいと。じゃ、子どもをどう抑えるかということになってきたときに、今後、夏休みが近いですけれども、夏休みによって感染の減少という、一定抑止になっていくということは見込んでおられるかどうか。

○知事
 これから幾らか増えていくと思います。やはり、個票というか、分析をすると、保育園とか幼稚園、やっぱりどうしても必要です。その中に、皆さん方も子育てされた経験あると思いますけど、保育園と幼稚園の子どもって結構病気しているんですよ、年がら年中鼻水出したり。それで、お互いが触り会いながらという、どうしてもそういったところをやむを得ない部分があって、このBA.5というのは非常に感染力が強いので、そこで移ってしまう。そして、家族の中でお互いマスクしながらというのは、それこそあり得ない話だと私は思うので、一定やむを得ない。ただ、問題はやはり高齢者、感染してそれが重篤化するというのだけは避けたい。それでまた病床が埋まるということは、直接ダメージを佐賀県受けるので、やはり人の命を何よりも大切にする方針としても、この若い人の中でならともかく、この高齢者に感染しないようなところを第一義に対策を打っていきたいと思っています。

○朝日新聞
 コロナに関してもう一点。病床使用率をある程度コントロールできれば、命の問題というところは分かるんですけれども、ピーク時には1,000人規模というのを見込む中で、社会生活を営んでいく人たち、支えていく人たちの感染が増えていけば、当然ながらいろんな影響が出てくると思うんです。医療関係者に関すると、昔よりは少し濃厚接触者の扱いなど変わってきたところもあると思うんですけれども、それ以外のところも含めて、行政マンもそうですし、警察官の方もそうですし、いろんな方がいますけれども、そこも含めて、この1,000人規模の感染がピーク時に想定される中で、そこも含めて乗り切っていけるというふうにお考えでしょうか。

○知事
 まさにおっしゃるとおりで、我々一番危惧しているのは現場、特に医療従事者の皆さん方には本当に感謝しているんですけれども、従事者の皆さんからすると、今ずっと戦いが続いていて、それがとんでもない数字にやはりなってきて、やはりエッセンシャルワーカーのことを考えてくださいというのは、ずっと一貫してあります。ですので、そういうまさにエッセンシャルワーカーの皆さん方をいかにフォローしていくのかというところが県の力として大事なところなので、そこをお互い補完する施設同士とか病院同士とか、あと保健所と県とかいうところで補完するシステムというのは、常に我々としてこれから考えて、さらに、これからもやってきましたけれども、今後とも考えていかなければいけませんし、例えば、人が足りなくて人材を派遣していただく場合の経費とか、そういったものは県で今見ているので、様々なことについて考えながらマンパワーの確保というものを最重点に取り組んでいきたいと思います。


○読売新聞
 県議会が採択した県庁敷地内に喫煙所の再設置を求める請願についてお伺いいたします。
 先日、県は再設置しないということを決めて、県議会のほうに報告されたとお聞きしております。あの請願は全会一致ということで、県議会の総意と言ってもご過言ではなかったかと思いますが、知事が再設置しないと判断した理由についてお聞かせください。

○知事
 もうこれは県民の健康を第一義に考えたということです。特に県民維新運動というのを今官民一体となって取り組んでいるんですけれども、特に今年は喫煙者の数をみんなで減らしていこうという取組年でもあります。何とかしてみんなの力で本当はやめたいんだけどな、健康のためにと言われているんだけどなという皆さん方に少しでもその努力を。どうしてもやっぱりたばこって私も前吸っていましたけれども、常習性があって、どうしても自分との格闘、そういうところがあるので、それをみんなの力でというところに力を入れてやっていきたいと思っています。
 それに関連して、これに関してはいろんな意見があっていいと思うし、むしろ、やっぱり吸う人の権利だってあるだろうと言う方の意見も聞きます。ですので、今、お話しいただいた県議会が全会一致で全員が賛成したということについては、私は違和感を感じていて、やっぱり37人おられるでしょうから、それぞれの意見があって、やはり私はこういった問題というのは、スプリットになるのか、さらに検討を要するとなるのか、そんなところかなと、私の肌感覚なんですけれども思っていたので、全会一致と言われて非常に驚いたわけです。
 なので、私ももちろん、自分だけで判断する話でもないのかな、私の肌感覚がおかしいのかなというところも気にして、先週だったですかね、幹部会議の中でこの議論をさせていただきました。もちろん、ここには産業労働部長、農林水産部長もいて、様々な観点からみんなで相談した結果、これはやっぱり県として、県民の健康を第一義に考えて、この敷地の中に、議会は別ですけれども、我々としては、この方針で行こうということで決めさせていただいて、その回答をさせていただいたところです。

○読売新聞
 請願の中で、近くのコンビニの前に県庁職員を中心として、県庁利用者でたばこを吸われる方が集中しているという指摘があったかと思います。それについては、担当課に確認したところ、それぞれの本人のマナーで対応してほしいということで、根本的解決策というところは難しいかと思いますけれども、それに関してはどのように対応されていきますでしょうか。

○知事
 そうですね、もちろん、職員の健康もすごく気になるので、できる限りやめていただいたほうがいいかなと思うわけですけれども、それでもやっぱりどうしても吸いたい場合というのはあるのかもしれない。そうしたときに、それは本人の問題ではあるんだけれども、ただ、ご指摘いただいたようにコンビニに、ただ、たばこを吸いに行くというのはよろしくないだろうなと思います。
 例えば、仕事が終わった後とか、たばこを買ってマナーの範囲内で1本吸って帰ってくるとか、そういうのはあり得るのかなとも思いますけれども、ただ単に、たばこを吸いに行くというところで近隣にご迷惑をおかけするということはあってはいけないので、こちらは総務部長を中心に職員と話合いながらしっかりマナーの醸成を図っていきたいと思います。


○西日本新聞  先日、参院選で弊社をはじめとする各社の世論調査をしまして、弊社の世論調査で新幹線のフル規格について、3年前は反対派が多かったんですけれども、今回調査では賛成が56%になっていて、一報道機関の調査なので、これが民意とは捉えられないですが、今後そのフル規格を求める声が県民から高まってきたら、知事としては、どうお答えされていくのかなというのを教えてください。

○知事
 この世論調査って難しいなと思うのは、例えば、新幹線の問題というのは在来線、これから今、非常に便利な特急ってどうなっていくのかなとか、それこそほかの財政負担、ほかのところを削って新幹線の負担に回すということというものがどうなのかなとか、様々な問題があるんですけれども、そうした中で普通に、例えば、新幹線、武雄から先ができて、ここをつなぐ、つながないと聞かれたら、つなぐって答えます。それは普通あまりいろんなことを考えずに、そこが切れているからつなぎますか、つなぎませんかと言ったら、つなぐって、それは答えるでしょうし、普通に何も考えずに、例えば、税金を上げたほうがいいですか、下げたほうがいいですかと言ったら、下げたほうがいいって私は言ったと思いますし、そうすると思うんですね。
 そこを、僕らはずっと佐賀県のことを考えてこの問題もずっと長い間考えているので、そうした中で、それをどうやって県民の皆さん方に伝えていくのかということと、我々自身が、もちろんこれは我々はフル新幹線をだめと言っているわけではずっとないわけなんです。ただ、これはいろんなやり方がある中で、今、そのルートの問題から含めて佐賀県の将来に大きな影響を与えるので、安易にやる話ではなくて、しっかりと調整をしながらやっていく話だということで、そういった意味からすると、別にフルをやらないと言っているわけではないので、先々週も国交省にも行って関係者と話してまいりましたし。なので、そう受け止めていますし、前回より多くなったというのは今、開業効果、9月23日から新幹線ができるので、やはり新幹線でみんなを盛り上げる、高揚する効果ってあると思うし、私も西九州の発展、振興のために、この機会を活用して盛り上げていきたいなと思いますので、新幹線が来てくれてうれしいなという気持ちということ、これは大切にしていきたいなと思っております。


○朝日新聞
 知事が今日発表されたJリーグの話です。関連でアウェイツーリズムについて、サッカーを中心としてほかのスポーツもありますけれども、そこについて考え方を教えていただきたいんですけれども、この間、サガン鳥栖とFC東京の試合のときに、FC東京のサポーターというのがイナゴと言われるあだ名がつくぐらい、アウェイの各地に行っていろんなものを食べまくる人たちで、実際、今回来たときに、鹿児島空港に降り立ってから、北上しながら鳥栖に来て、フグとか、宮崎からチキン南蛮を食ってから佐賀に入るとか、活発な動きをされていて、また一方で、やはり呼子のイカは食べたけれども、嬉野だとか、武雄だとか、鹿島方面だとかってなかなか人が来てくれないという現状を見ていて、もう少しアウェイツーリズム、佐賀にスポーツ観戦に来られる方々に向けた発信というのを強めていったほうがいいのかなと思ったんですけれども、そこはどういうふうに考えておりますか。

○知事
 全く問題意識は同じです。例えば、サガン鳥栖は鳥栖なので、佐賀県の東の玄関口に当たるので、そこで多くのアウェーが、レッズなんか大変な人数が来るわけですけど、経済効果が地元になかなか落ちないなというのがすごく問題意識として強くて、なので、そこから──今回、久光さんが来て佐賀アリーナを使ったりするんで、何とか鳥栖と佐賀と嬉野、武雄とのネットワークというものはとても大事になってくると思います。
 なので、今回、新幹線と合わせたDCキャンペーンでも、「ロマンシング佐賀」列車、唐津線、全部スクウェア・エニックスの協力で全てをラッピング化するというのも、まさにそういう願い。できる限り、いろんなアウェーツーリズムの効果を全県的に波及するシステムをつくりたいということにほかならないので、ぜひいろいろアドバイスがあったら──もっと鳥栖に名物料理を作りたいなとか、鳥栖に来たらこれだ、その次には佐賀だという流れをぜひつくっていきたいと思います。

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