平成28年の消防出初め式に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
佐賀藩初代藩主鍋島勝茂公は、毎年の始めに三社参りをして願い事をしていたといいます。
それは、一つ、家中(かちゅう)によい人が出てくるよう、一つ、家中の者がその本分を見失わないよう、一つ、家中に病気の者が出ないよう、の三つだったそうです。
勝茂公の三つの願いは私が消防団活動に願うことでもあります。
一つ、佐賀県は人口当たりの消防団員数が最も多い県です。この伝統をつなぐ新たな人材が今年も出てくることを願います。
一つ、地域の課題は地域で解決するのが地方自治の原点です。消防団活動は地域に住む人たちのまさに本分であり、活動への理解がより一層進んでいくことを願います。
一つ、何よりも消防団員の皆さまが、今年一年けがや病気をされることなく、地域のために元気に働かれることを願います。
私も、団員の皆さまとともに、地域の安全・安心を高め、住みよいまちづくりに力を尽くしていくことをお約束して、ごあいさつとさせていただきます。