平成29年消防出初め式にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
消防出初め式は、今から約350年前、明暦の大火をきっかけに組織された定火消(じょうびけし)の男衆が、上野東照宮に集まったことに始まります。火消たちが集まって気勢をあげる姿に、復興に苦しむ江戸の住民は信頼感と大きな希望を抱きました。
昨年4月に発生した熊本地震でも、現地の消防団員が住民の救助や避難支援などに当たられました。地域のために懸命に活動する団員の皆さまは、江戸の火消たちと同じように、人々の心強い支えとなったはずです。
「自分たちの地域は自分たちで守る」
この志を胸に、日々活動にご尽力されている皆さまに、心からの敬意と感謝を申し上げます。
昨年7年ぶりに団員数が増加に転じ、組織率日本一を誇る佐賀県の消防団。地域の安全・安心の象徴とも言える団員の皆さまは、私たちの大きな誇りです。
最後に、今年も皆さまが怪我なく元気に働かれることを祈念いたしまして、私のあいさつといたします。