食べることは生きること。それを一番身近に感じているのは、農家の女性たちではないでしょうか。
日々畑や田んぼに出かけ、丁寧に野菜や稲などの世話をする。そして、育てた農作物を使って料理を作り、家族で食卓を囲む。一日の多くを「食」に触れながら過ごしている皆様は、まさに「食」のスペシャリストと言えるでしょう。
ある農家の女性は、「百姓は、百まで女が生きると書く。こんなすばらしい仕事はない」とお話されています。農業の魅力の一つは、年齢に関係なく、挑戦し続けられるところなのかもしれません。
これまで私が出会った農家の女性に共通しているのは、色々なことを楽しもうという前向きな姿勢です。そうした思いを持った女性たちが、命を育む「食」のスペシャリストとして農業に取り組まれることで、ニーズを捉えた新しいアイデアが生まれるのだと思います。
佐賀県の農業者の約半数は女性です。グローバル化や価値観の多様化が進む中、佐賀の農業が生き残っていくためには、女性が活躍できる環境が欠かせません。男性と女性が家事や育児を楽しみながら、ともに農業経営に参画し、多様な力を発揮できるよう、私も皆様とともに力を尽くしてまいります。
JA佐賀県女性組織協議会結成60周年、誠におめでとうございます。