このたび、佐賀競馬場が鳥栖市へ移転して 50 周年という大きな節目を迎えました。
これまで長きにわたり、佐賀競馬の発展に力を尽くしてこられた関係者の皆様に深く敬意を表しますとともに心から感謝申し上げます。
今や九州で唯一の地方競馬場となった佐賀競馬場は、「さがけいば」の愛称で、県内外のファンの皆様に親しまれ、厳しいトレーニングを積んだ競走馬が繰り広げる白熱したレースで、多くの人々を魅了してきました。
地方競馬を楽しむ環境づくりとともに若手騎手の育成にも力を入れられており、昨年末に、佐賀競馬所属の若手騎手が2021ヤングジョッキーズシリーズで総合優勝したことは、私にとっても大きな喜びでした。
佐賀県には、県民がスポーツに親しむ文化が根付いており、鳥栖市を拠点とするサガン鳥栖をはじめとしたプロスポーツなど、様々なスポーツが盛んに行われています。
そこには、公営スポーツコンテンツの1つとして、佐賀のスポーツ振興を牽引してきた佐賀競馬の存在があり、長きにわたり支えてこられた皆様の想いや日々のご努力、そして、熱いエールを送るファンが今日の姿を形づくってこられたのだと思います。
今、県においても、「SAGAスポーツピラミッド(SSP)構想」を掲げ、トップアスリートの育成とともに、誰もが自分のスタイルでスポーツを楽しめるような人づくり、地域づくりを進めているところであり、佐賀競馬とともに、佐賀のスポーツ文化が一層盛り上がっていくことを期待しています。
この50年という節目はまた、これからの50年を築き上げていく「始まり」でもあります。
昨今では、競馬に関連した様々なエンターテイメントの登場により、これまでにない新たなファン層からも競馬があらためて注目されることとなりました。
そのような中、佐賀競馬では50周年を記念して、「うまてなし」と題した佐賀ならではの温かなもてなしにも力を入れておられます。
競馬という1つのコンテンツに多彩なアイディアが掛け合わせられることで、今後の競馬業界に新たな風が吹き込まれることを楽しみにしております。
これからも、佐賀競馬が地域に根ざし、全国のファンから愛される競馬場として、佐賀県を盛り上げてくれることを期待しています。