第5回佐賀県伝承芸能祭の開催にあたり、県内各地の伝承芸能団体の皆様ならびに関係者の皆様にご参加いただき、盛会のうちに終えることができましたことに感謝申し上げます。
素晴らしい演舞を披露していただきました、広島県安芸高田市・八千代神楽団の皆様にも深く感謝申し上げます。
今年も、たくさんの方にご来場いただき、伝承芸能への想いが会場に広がり熱気あふれる素晴らしい大会だったと思います。
佐賀県には、太鼓や浮立、獅子舞をはじめとする特色ある伝承芸能が数多く存在します。
今年の舞台では、力強く鳴り響く大和太鼓、荘厳かつ勇壮な天衝舞の高木八幡ねじり浮立、鮮やかな衣装を着た幼き獅子つりの可愛らしい藤木の獅子舞、厳粛で華やかな府招の浮立、引き込まれる迫力の立野川内浮立など、幼い方から熟練の方まで、たくさんの方々に御出演いただき、実に様々な伝承芸能を楽しませていただきました。
舞台に立つお一人お一人の姿から、また、一致団結して演じられるご様子には、人と人のつながりの素晴らしさとともに、ふるさとへのゆるぎない誇りを感じます。
私はこれまで、県内各地を訪れ、様々な伝統文化を担う方々のお話を伺ってきました。
そうした中で学んだことは、伝統とは先人たちの技や志をしっかりと受け継ぐとともに、今を生きる人たちの新しい感性や試みによって磨かれ、変容を遂げていくものだということです。
今回出演いただいた皆様もまた、守るべきものを守り、“継ぎの世代”の新しい風を取り入れながら、伝承芸能を磨き続けてこられました。
時代を超えて進化を続ける伝承芸能は、これからも佐賀の“かけがえのない“宝”として、より一層親しまれ、ふるさとを輝かせていくことでしょう。
県では、今年6月に、SAGAアリーナのオープンを記念して、「With You!(ウィズ ユー)~佐賀県文化芸術祭~」を開催します。
この機会に、佐賀県の文化芸術の素晴らしさをこれまでにないスケールで披露し、より多くの皆様に、佐賀の誇りを伝えてまいります。
どれだけ時代が移り変わっても、伝承芸能に込められたふるさとへの想いは人から人へとしっかりと受け継がれていきます。
佐賀県伝承芸能祭を通して、その想いがこれからも多くの方々の心に届くことを願っています。