記者会見

●発表項目:障害者手帳の統一について
 次に、障害者手帳の統一についてでございます。
 今ここに、現在の障害者手帳がございます。
 障害者についてはそれぞれ、これが身体障害者の手帳、これが知的障害者の手帳、そして、これが精神障害者の手帳ということで、障害の種類に分けて3種類に分かれております。もともと法律的な根拠も違うということで、このように違っているわけですけれども、違っているがゆえに、この手帳をパッと見ただけで、「この人はどういう障害だ」とわかるということもあり、特に精神障害者の関係においては、精神障害者だということを他人にわかられるだけで、そのことが即差別につながっていくような、残念ながら不幸なこともございまして、なかなかこの手帳の普及ができないということがございました。
 そもそも障害というものは、重複しているケースもございますし、法律で、これは身体だから、知的だからというようになっている、その障害の種別ごとのいろんな違いをどうやって一緒にしていくかということがこれから求められると私どもは考えておりまして、その一環として、今回、手帳を統一することにいたしました。
 このような形で、緑の枠の中にそれぞれの障害の種別に応じた、書かなくてはいけない事項そのものは県のレベルで統一できない部分もございますので、若干違いますが、このようにして、体裁を全く合わせるということによって、この手帳を持ちやすくする、出しやすくする、手帳を出せばいろんなサービスが受けられる、割引が受けられるというものがございます。こうした手帳を出しやすくする、使いやすくすることによって、少しでも障害者の方たちの生活が便利になるように、このように思って、今回、手帳を統一することとしたものであります。
 切替方法については、お手元の資料にもありますように、基本的に切替時に替えていくということになってまいりますので、明日から全部ということになるわけではございませんけれども、2年後、3年後には佐賀県内の障害者の方がすべてこっちの新しい手帳の方にシフトしていくことになると考えております。
 このように、手帳の体裁を整えるというのは全国で5例目でございます。
 このほか、表記以外のものを除いて統一している団体も他にございますけれども、いずれにしても、このような試みは九州で初ということになるわけでございます。


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