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質疑応答:諫早干拓 その1
○毎日新聞
 私から2点伺います。1つは、また諫干の話ですが、きょうも載っていましたけれども、長崎県側の質問書に対して菅首相の回答は長崎県はちょっと不満だというようなことだったですけれども、長崎と国との話し合いがなかなかうまく進んでいない現状をどんなふうにごらんになっているのかということと、あと、佐賀県としても長崎県に何か理解をしていただく取り組みというのは、どんなふうに進めていかれるおつもりでいらっしゃるのか。
○知事
 まず、長崎県から出された公開質問状に対して、総理から回答があったことについては、まずは官邸の側の真摯な対応として、それはそれで回答をきちんと期限までにしたということ自体は評価をすべきだろうと思っております。ただ、一方で、長崎県側がおっしゃっている中身について不満だとおっしゃっているところももちろん理解できないわけではありません。ただ、私が思いますに、今の段階でかなり細かな対策の細部に至るまでのことを示せというのもいささか無理があるのかなという気がいたしております。そういったものも決めずに政治決断したのかというご批判が長崎県側から出ているようでございまして、それもそれでよく理解できるところではありますものの、私は現段階においては、まずは大きな方針を確認した上で長崎県側で暮らされている農業者、漁業者、そして住民の方々に影響の及ばないような形での開門というのがどういうものかということについて、ぜひとも政府と長崎県側が歩み寄る形で検討を進めていただければということを心から期待をしています。
 私もあの質問状の回答を読ませていただきましたが、現時点でということで言えば、私は誠意を感じました。長崎県側の方にも被害が生じない形でやっていきたいということも書いてありますし、進める姿勢そのものについては、理解できるところかなと思っています。ただ、一方で、長崎県の方々の絶対反対という気持ちも理解できないわけではないという部分もありますが、ここはぜひともその今回の回答を受けた形で再質問をされるならされてもよいと思うんですけれども、それは質問状の交換という形での対話が続けられるということになるのではないかと思ってもおりまして、どんな形であれ、長崎県と国との間で対話が続けられることを期待したいと思います。
 こういう状況を受けて、佐賀県として何かやるべきことがあるのではないというお尋ねでございますが、現時点においては、今政府が主体になって長崎県側と話をしておられます。私どもはまずは有明海で暮らす多くの方々を抱える佐賀県として、また佐賀県以外の3県も同じ気持ちであると思いますけれども、今回の政治判断について評価するということを官邸の側にお伝えをして、今はどちらかといえば、この決定に対して批判的な声のほうが直接届いているかもしれませんけれども、私はこの有明海の海の状況を徹底的に分析をした上で、もとの宝の海に戻すためには開門調査をやっていかなければならないという今回の総理のご決断というのは、高く評価できると思っておりますので、そうしたことについて、声をお届けするということをやっていくことが、結果として見たときに、官邸のほうのいわば後押しといいましょうか、そういったものにもつながるのかなと思っております。
 中に入って何かやってくれということについて、長崎県や官邸のほうから話があれば、私自身としても何かしなくてはいけないだろうとは思いますものの、現時点においては、まだ第三者が入っていくような余地はないのかなと思っているところでございます。
 いずれにしても、この問題については、長崎県側の同意を得てじゃなくて、同意を得ながら進めていくということや、了解を得てという表現もありましたけれども、そうやって了解をしていただく努力を続けながら、開門調査を実施していくということが政府の方針として示されておりますので、ぜひ、少々時間かかるかもしれませんけれども、それを実現していただきたいと思っております。

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