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質疑応答:【原子力発電 その1】
○佐賀新聞
 問題が幾つかありますので、分けて質問させていただきます。
 原発の問題ですけれども、きのう、菅総理が脱原発の表明をされて、官房長官もけさ、夏の電力は足りるというような見解を示されていましたけれども、夏の電力が足りるとした場合に、それでも知事は再稼働を、安全性がクリアされればしたいと思われるのかどうか、まずそこを確認させてください。
○知事
 現段階で、今の段階で再起動をすべきとか、いつごろとか、そういったところまで私の頭は至っておりません。今お見せしましたように、4つポイントがこれからあると思っておりまして、そのいずれもが1からのスタート、あるいはゼロからのスタート、そして、途中というものばかりでございます。今その時点で夏の電力が足りたときに、それでも再起動が必要かどうかということについて、私の中で決めているということはございません。ただ、申し上げれば、確かにこの夏がどれくらいもつのか、そして、冬もどうなるのかということについても、これもぜひ政府の中で足りる、足りないについても信頼できる数字を出していただきたいと私は思います。一方で、何か足りないという人もいらっしゃるようにも伺っておりますし、一方で、自家発電や休止火力を使えば何とかなるんじゃないかということをおっしゃっている方もいらっしゃっていると伺っております。そのいずれもが正しいお考えなのかもしれませんが、政府の中でいろんな数字が出てくると私ども混乱してしまいますので、再起動についての考え方というのは、私が何か判断をするというより、まず政府のほうでそういう電力事情の中、政府として再起動が必要だと考えるのかどうかについて示していただきたいと考えています。
○佐賀新聞
 議会の中でも知事は将来的な脱原発依存というのは、似たような考え方をおっしゃっていたと思うんですけれども、きのうの総理の会見では、時間的な、具体的な道筋は一切示されなかったんですけれども、知事自身はこの時間軸として見た場合に、どのような時間、スケジュールが望ましいと考えられていますか、現時点で。
○知事
 現時点では、望ましい時間軸というものを、具体的に10年後とか、20年後とかと明確に持っているわけではありません。どれくらい原子力発電を減らすことができるのかというのは、何によってほかの電力を賄うか、あるいはエネルギーを使わない社会をつくり上げていくことが可能かという、そっちのほうにむしろ規定されるようなところが大きいのではないかと思います。原子力発電にかわる代替エネルギー、自然エネルギーの普及が思ったよりも早ければ、国民の選択ということになろうかと思いますけれども、原子力発電所を使わないでいいような社会というものの実現は比較的早いのかもしれません。
 ただ、ドイツなどと違うのは、我が国はほかの国との電力の融通ができないという環境にあるわけですから、自国の中でエネルギーの調達を完結させなければいけないという部分は、ほかの国に比べてハードルが高い部分なのかもしれないなと思っています。
 いずれにしても、私は多くの方がおっしゃっていることではありますけれども、これからのエネルギーをどうするかということが問われている時代に、ぜひともほかのエネルギー、代替エネルギーなどなどの技術開発を加速度的に進めていくということをぜひ私は政府としてやっていただきたいと思っています。

原子力発電 その2 >>

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