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アイコン 記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。

質疑応答:九州電力のメール問題 その1
○共同通信
 一連のやらせメールに関する知事の発言についていくつか伺いたいんですけれども、まず1点目は、きのう玄海町で真部社長が内部で知事の発言が正しく伝わらなかったので、ああいうことになってしまった。知事の発言がやらせメールの発端ではないというような発言をされていたんですが、そのことについての受けとめを。
○知事
 私が九州電力に対して、やらせメールを要請したという事実はありません。それを九州電力側がどう受けとめ、どうしたのかということについては、今、第三者委員会で事実関係を調査するということにされておりますので、それについては、その調査を見守っていきたいと考えています。
○共同通信
 その第三者委員会なんですけれども、郷原委員長が、知事が経済界ではなく、九電側からも声を出してほしいと郷原委員長のメールマガジンで書いているんですけれども、そのことは事実なんでしょうか。
○知事
 いや、そもそも郷原委員長がそのようなことをおっしゃっているんでしょうか。それは具体的にちょっとその郷原委員長の文章のどの部分なのかをちょっと引用して教えていただければと思いますが、私は、郷原委員長はそういうことをおっしゃっていないのではないかと思いますが、どの部分をもって今、そういうご質問をされたのかを教えていただければありがたいと思います。後でも結構です。
○共同通信
 はい。すみません、後でします。
 知事あてに抗議のメールがきのうまでに160件来ていて、県民の不信感が高まっているということがあると思うんですが、これについての受けとめをお願いします。
○知事
 今回の件について、私は九州電力に対して、そのやらせメールの投稿を依頼したという事実はありませんが、ああいう時期に九州電力の副社長という立場の方にお目にかかって、経済界に対してということであるとはいえ、こうした発言をしたということは、軽率だったと、改めて考えています。
 そうしたことから、たくさんのメールが来ているということになっているんだと思っておりますが、これについては、まず一つは、事実関係については、第三者委員会の解明を待ちたいと思います。こうして、いろんな意味でご迷惑をおかけしているということについては、申しわけないと思います。
○共同通信
 知事が30日に会見をされて、その発言があったということを発表されてから、軽率だったということは何回もおっしゃっているんですけれども、県民に対して申しわけないと言ったのは今が初めてなんですけれども、改めてやっぱり謝罪したいという思いがあるということでしょうか。
○知事
 今の時点では、こういう混乱を生ぜしめているということについて申し上げているわけでございます。これから、事実関係について明らかになっていくことになると思います。そういう事実関係の解明を待って、このことについては、ある意味、総括をしていかなければいけないと思っています。
○共同通信
 事実関係の解明は確かに必要だと思うんですけれども、あの時期に、やっぱり知事公舎という密室で九電の幹部の方と面談されたという事実は変わらないわけですから、そのことに対して誤解を招くような行動をしてしまったことに対して、県民に謝罪の言葉がもうちょっとあってもいいんじゃないかなと思うですんですけれども、そのことはいかがですか。
○知事
 場所が公舎であれ来賓室であれ、そこは本質的には来賓室であっても同じだったと思っています。それで、会ったこと自体が悪かったことだということも、それはこれからの考え方ということになりますけれども、そもそもそういう時期に儀礼的なあいさつとはいえ受けるべきではないという考え方もこれから出てくるかもしれないとも思っておりますし、それをどういうふうに今回の件を受けとめていくのかについては、もう少し時間をいただきたいと思っています。
○共同通信
 今後は、その九電の幹部の方の新任のあいさつとか、退任のあいさつとかを受けるお考えはありますでしょうか。
○知事
 現時点では、まだこの事態がおさまっておりませんので、これからどうするのかということを考えるだけのものが、今、現時点にはありません。ただ、こうしたことを含め、電力会社との、いわばお付き合いの仕方といいましょうか、そうしたものに原子力行政のあり方、こうしたものについてもこのことが落ち着いた時点では考えていかなければいけないと思っています。
○読売新聞
 いろいろな意味でご迷惑をかけて申しわけないと思う。今の時点では混乱を生じていることについて申しわけないということを申し上げているということだったんですが、いろいろな意味でというのがどういうことだと考えていらっしゃるか。混乱が生じているというのは具体的にどういうことをもって知事は考えていらっしゃるか、その点を教えてください。
○知事
 そもそも、予定していた仕事が、この問題に対する対応などもあって、なかなかこなせていないということや、私自身が出席する予定だった行事に私が出席することができなくなったということもいくつかございます。今回の件は別にしても、知事という立場にある人の出席を心待ちにしておられた関係者の方も中にはいらっしゃったのではないかと思います。こうした方々の期待にこたえることができなかったことなどがその混乱の1つの例であります。

○読売新聞
 もう1点。県民なりが、不信なり信用を失いかねないというふうに受けとめていらっしゃる方は多いと思うんです、さっきのメールの件数などにしても。そのことについては、同じような質問の繰り返しになりますけど、特に思いは至らないんでしょうか。
○知事
 メールそのものは最近は減っておりましたけれども、その6月のころはやはり毎日100通以上はきていたと思っています。もちろん、しばらく落ち着いていたものが、今回の件で増えたということでございます。そのメールのどれくらいが県民の方からなのか、県外の方からなのか、現時点では分析はできておりませんが、こうして声をいただいているということについては、それは申しわけなく思うというところでございます。
○朝日新聞
 前回の30日の会見で、知事は「メールという方法もある」と九電側に伝えていた事実を伏せていました。それは、なぜでしょうか。
○知事
 伏せていたつもりはございませんで、そこにちょっともちろん聞かれていれば答えていたと思いますけれども、私自身の中では、もうそのことは既に伝え済みと思っていたというか、そういうことでございます。

○朝日新聞
 いや、伝えていないでしょう。だれに伝え済みということなんですか。私どもは聞いておりませんし、伏せていたというのに等しいんじゃないですか。聞かれなかったから答えなかったと、そういうことなんでしょうか。やらせメールに直結するから恐れたんですか。非常にまずいと思って、伏せれるものなら伏せたかったということなんでしょうか。
○知事
 いや、そういうつもりは全くございません。私の中では、このことは、この私の話の中で皆様方に既にお伝えしていると思っていたぐらいでございました。

○朝日新聞
 それはうそですよ。そんなこと一言もおっしゃっていません。
○知事
 いや、ですから、そこはその後に追加の取材でそうだったんですかと聞かれて、私そのことは言っていませんでしたっけと申し上げたぐらいでございます。そもそも、今回のこの県民説明番組が、そのスタジオの関係もあって、意見はメールやファクスで寄せることになるというのはもうわかっていた話でございまして、それを前提に話をしておりますので、そのメールやファクスでお願いをした、お願いをしたというか、そういうやり方があるという話をしたということについて、私が隠そうとした趣旨は全くございません。

○朝日新聞
 お願いはなさったんですね、今おっしゃいましたけど。
○知事
 いやいやいや、お願いはしておりませんが、そうしたメールやファクスというものがあるという話をしたということは、その番組の性格上、当初からメールやファクスによる、いわば投稿受け付けというやり方だということは聞いておりましたので、そのことについて申し上げたということでございますし、それをあえてこの会見の場で言わなくしたということではなく、そのことについて、ちょっと言及はしなかったかもしれませんけど、私の中では、当然のこととして頭の中では整理をされておりました。

○朝日新聞
 それは、その場で言った言わないて大きな違いで、この期に及んで言ったつもりだったというのは、あまりにも不誠実じゃないですか。
○知事
 私は、この会見においては、誠実に対応をしているつもりでございます。ただ、すべての材料を準備して、全部それをこの場で一気に言ってしまうというのではなく、エッセンスを申し上げ、皆様方から質問が出たことに対して一つ一つお答えするということで、先日も会見をさせていただきました。不誠実ということは当たらないと思っています。

○朝日新聞
 メールやネットで投稿する方法もあるというのは、きわめてポイントで、瑣末なことではなくて、非常に根幹にかかわる問題だと思うんですが、それをあえて伏せていたんじゃないでしょうか。
○知事
 いいえ。それは伏せていません。
○朝日新聞
 じゃ、なぜ触れなかったんですか。すべてあらましを私から発表しますて最初ご説明ありましたよね。そのときに説明すべきではないんですか。
○知事
 私自身が、このときの県民説明番組に対する意見の表明の仕方というのは、メールやファクスしかないということでございますので、そのことについて当然のことというふうに私の頭の中では整理をされておりました。

○朝日新聞
 頭の中の問題ではなくて、その場で九電3幹部に対して言った言わないが問題なんです。あなたの頭の中の整理の問題をお尋ね申し上げているんではないんです。なぜ言わなかったんでしょう、その会見の場で。
○知事
 いや、会見の場であえて言わなかった、わからないようにしたということはございません、繰り返しになりますが。

○朝日新聞
 それから、ちょっと関連でお尋ねしますが、九電側は、この発言が知事の政治生命にかかわる問題かもしれないと言って伏せていたという事実が明らかになっておりますが、私も政治生命にかかわる問題だと思っております。相手が誤解しようが何しようが、事実として、結果としてこうったのは知事の発言が発端になったことは間違いのない事実で、郷原委員長もそうだと認めていらっしゃいます。ご自身の進退にかかわる問題だと私は思いますけど、どうお考えでしょうか。
○知事
 まず、今おっしゃった事実関係の話そのものについて、これから第三者委員会で検討がなされていく、解明がなされていくと思っております。ですので、その事実関係のことについては、私がそのやらせメールを要請したことではないということは申し上げますけれども、九電側の受けとめがどうだったかということについては、今ではなく、第三者委員会の解明を待ちたいと考えています。

○朝日新聞
 政治生命にかかわることに答えていないでしょう。だって誠実に答えていないから関連でお尋ねしているんで、遮るのはやめてくださいよ、そんなことで。政治生命にかかる問題じゃないとお考えなんでしょうか。
○知事
 現時点では、まだ事実関係の解明がまだでございますので、その解明を待ちたいということに尽きます。
○朝日新聞
 だから、進退にかかる問題じゃないとお考えなんでしょうか。
○知事
 あくまでも第三者委員会における解明を待ちたいと考えています。

○朝日新聞
 要するに、九電側が勝手にやったから、私は知らないと、そういうことなんですかね。その第三者委員会の解明を待つと、つまり勝手に誤解してやったという結果が出たとします。その場合、私は関係なかったというふうにおっしゃるんでしょうか。
○知事
 そういうことも含めて、どういう事実関係があり、どういうふうに受けとめがありということについては、第三者委員会のほうで確認をするということでございますので、それを待ちたいということでございます。

○佐賀新聞
 せっかく進退の分が出ましたので、関連ですけれども、何カ月後かすればわかりませんけれども、数カ月すれば、佐賀県は再び原発の再稼働について、同意するかしないかという判断が迫られます。今回のやらせメールが起きた件で、やっぱり知事が判断することに、やっぱり多くの県民が戸惑いを覚えると思うんですよ。そして、ほかの重要政策についても知事の判断に対してどうかというふうに思われる。そういう場合、例えば、出直し選挙等々含めて、そういう選択肢は今後知事の中にあるんでしょうか。
○知事
 これも繰り返しになりますけれども、現時点では、私はそういうやらせメールの要請をしていないということを申し上げるほかないということと、今回の件の事実関係については、これからの解明を待ちたいと思っておりますので、それの解明があってから今後の原子力政策のあり方についても改めて考えていかなければならないことになると考えております。現時点で、今こういう状態の中で、これからの原子力政策をこうしていきますということを申し上げることはなかなかできないと思っておりますが、ある一定の落ちつきを見た時点で、これから県民に信頼の得られる政策の決定のプロセスというのはどういうことかということについて、改めて考え直す必要があると思っております。
○佐賀新聞
 知事はやらせメール、自分が発端じゃないということをおっしゃいますけれども、そうであるならば、例えば、第三者委員会が、知事の発言がきっかけとするような結論をまとめるんであったら、例えば、抗議等々されるんですか。九州電力はこういう形で知事の名前を持ち出されておられますが、そういう九電に対して抗議とかされたんですか。
○知事
 したかということですか。するかということですか。

○佐賀新聞
 はい。例えば、この第三者委員会が、やっぱり知事の発言がきっかけという形の結論が出たとき、それはおかしいという形で反論なり抗議とかなされるつもりなんでしょうか。
○知事
 それは解明がこれからですので、その解明されたものを見てから考えたいと思います。
○佐賀新聞
 もう一つすみません。やらせメールが発覚した7月6日ですけれども、知事は記者団のほうに、「唯一の救いは番組ではほとんど紹介されなかったので、影響はなかったと思う。九電の言うことは全く信じられないことにはならないのではないか」というふうに話されておられます。でも、実際に再稼働の意見も紹介されておられますけれども、このときは何を根拠にそのようなことを話されたのか。知事自身、この問題を小さくしようという意図があられたんじゃないんでしょうか。そこについて確認させてもらっていいでしょうか。
○知事
 そのときにはそういう意図はありませんでした。率直にそのときの感想を申し上げただけです。それ以上の意図はありません。
○西日本新聞
 すみません、失礼します。1点だけ。今、一連の問題と今回の誘発する発言ですね、これを踏まえて九電の受けとめ等が違うと、こういうのを踏まえて、今現在、知事と九電に対するいわゆるこれまでの信頼関係ですね、どうなんですかね、根幹的に揺らいでおるんでしょうか。
○知事
 今、こういう渦中にございますので、いわば一歩引いた立場で信頼関係がどうなっているかということを考えるだけのところには私自身は至っておりません。できるだけ早く、解明が行われればと思っておるところでございます。
○時事通信
 23日に経産省のほうから説明会の形式について、正式に発表があったと思うんですけれども、知事が21日に面会された時点で、メールで投稿する方法もあるということを示唆すること自体が、国に先行して説明会の形式を当事者側に伝えるということになるので、それ自体がそもそも問題があったと思うんですけれども、それについてはどうお考えですか。
○知事
 私は答弁で言っていると思います。県議会における答弁で、今回やることになりましたということを答弁申し上げたときに、メールやファクスで受け付けますということを申し上げております。
○時事通信
 ただ、やっぱり密室の公舎の中で1対3で直接お話しされて、しかも、具体的な行動が調査報告書によると、22日から要請の一連の行動が始まっている。そうなると、やはり単純に見て、知事の発言が誘発されたということは、やはり否定できないんじゃないかと思うんですけれども、知事はそういう要請の意図はなかったとおっしゃっていますけれども、未必の故意でもなかったとお考えですか。
○知事
 まず、6月20日、すなわち6月21日の前日ということになりますけれども、そこの県議会において、私はやり方としては混乱なくきちんとした形で説明したいということで、省略しますが、県民の皆さん四、五人で聞いていただいて、それに対して質問、疑問を投げかける。その様子をケーブルテレビとインターネットで中継しながら、県民の皆様からもファクスやメールなどで質問や意見を投げかけて国が答えると、こういったことを6月20日に県議会の場で私が答弁をしております。このことによって、こういうやり方で行うということは、公知といいましょうか、公に対して知っていただいた事実になっていると私は考えておりますので、それを国が発表する前に部屋の中でだれかに話したということ、それ自体ということが問題になるというわけではないのではないかと思っております。

○朝日新聞
 すみません、一つ確認させてください。先ほど話に出ました経済界とお話しになったのか、それとも九電とある程度限定してお話しになったのかという話なんですけれども、郷原さんがメールマガジンの中でどう言ったかというのはさておいて、知事の記憶としては、九電というふうにある程度特定した、対象を絞ってお話をされたという記憶があるんでしょうか。
○知事
 私は経済界ということで申し上げました。

○西日本新聞
 説明会の実施要請をしますと知事が議会で最初言われた17日だったかと思うんですけれども、その直後にどういうふうな想定かというふうなことを担当課長とちょっとお話ししたときに、既に箱の中で大勢を集めてやるというやり方とは限らないと。ネットで中継したりとかいうのもあり得るんじゃないかというようなことを知事が答弁された直後に言われているんですよね。そういう形式について、県のほうからそういうやり方を提案されたんじゃないんですか。
○知事
 そこは事務的にどういうやりとりがあったかは承知をしておりませんが、もともと国のほうでは、こうした説明会を実施していくということが、過去の例を見ると、いろんな意味で混乱していることもあるということで、果たしてどうだろうかという懸念を持っておられたということはあったと思います。そういうやりとりの中で出てきた話だと私は思っております。

○西日本新聞
 じゃ、知事がそういう案もあるんじゃないかということで担当の課に伝えられたとか、そういうことというのはないんですか。
○知事
 私の方から伝えたということはないと思いますが、国との間で、そのやり方については事務レベルではやりとりがあったんだろうと思っています。

○STS
 2点伺います。  経済界から再稼働を求める声があるというふうにずっとおっしゃっていますけれども、経済団体のほうから県の方に文書とかでそういう要請文かなんか来たんでしょうか。
○知事
 文書で来た、ちょっと前後関係というのはわかりませんが、文書で持ってきたいという話があったということも伺っております。あるいは文書ではなく、もちろん口頭でということもいくつもございました。

○STS
 県のほうから再稼働を求めるような文書を出してほしいと要請されたことはございますか。
○知事
 それはありません。何か、むしろ逆でですね、私が聞いたところでは、再稼働の要請を出したいという話があったけども、むしろ今この時期は控えておいたほうがいいんではないかというふうなことの話もあったようなことも聞いています。県そのものとしては、そういった点は慎重にやっていたと思っています。



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