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質疑応答:2月議会、原発、春秋航空就航 その1、諫早湾干拓 その1
○日経新聞
 4点ほどございまして、多いので、簡潔に伺えればと思います。
 1点目は、2月議会について、今現在で固めていらっしゃる方針等あれば、それを伺えればということでございます。
 2点目は、国の原発に関する方針等が2つほど発表がありましたので、それについて伺いたいと思います。1つは、40年たった原発は廃炉にする。ただし、20年間の延長を認めるというふうなものがございまして、これに対してどういうふうに感想を持っていらっしゃるか、及び県のお答えはどうされるか。もう1点は、関電の大飯原発3、4号機、こちらに関してストレステストの妥当だという評価が出ましたけれども、これで玄海原発に関して何かお考えがあるかということでございます。
 3番目は、先日18日に就航した春秋航空、これで実際に飛んできた、そして中国人の旅行客がいらっしゃったと。それを見聞きされて、ご感想であったり、実際に見たからこそひらめいたような改善策というか、こういう手を打つとおもしろいんじゃないかなというアイデアがあれば、それを教えてください。
 もう1つは、年末及び初日のときの会見でもおっしゃっていましたけれども、諫早湾干拓事業に関しまして、鹿野農相に来県をしてもらうことも検討するんだというようなことをおっしゃっておりましたけれども、それとあと、県内のそのために意見調整を進めなければならんということをおっしゃっていましたが、こちらに関して、今までに進めたこと及びその来県プロセスといいますか、手順を踏んでどういったことをお考えになっていらっしゃるかと、この4点について伺えればと思います。
○知事
 わかりました。
 それでは、まず2月議会に向けての方針ということでございますが、ちょっとこの趣旨がよくわからなかったんですけど、1年の中でも最も長い期間にわたる、そして、当初予算という、骨格というか、中核になる予算を編成する議会になりますので、そして、何より新しい総合計画をつくって初めての2月議会となりますので、我々もさまざまな議論をしながら、実りのある提案になるように臨もうとしているところでございます。それが1点目ですね。
 あと2点目の原子力発電所に関する国の方針について、1点目が40年プラス20年ということの方針が示されておりますけれども、細野原発担当大臣の発表があった数日後に、その内容と一致しているのか、ずれているのかよくわかりませんけれども、また国としての考え方が示されておりまして、私どもも国に対して実際どうなっているのかということの確認をしているところですけれども、まだ国として明確に方針を決めたわけではないという回答が返ってきているだけでございます。
 いずれにしても、これについては閣議決定や法案提出などの作業が行われていくことになると思っておりますので、まずはその様子をしっかり見ていきたいと思っております。
 私どもとしては、特にかなり年数のたった高経年化炉に対して、国が何らかの基準を設けるべきであるということは常々申し上げてきたところでございますし、高経年化の中でも照射脆化に関することについては、別途検討が進められていると理解をしているところでございます。
 いずれにしても、国が責任を持ってきちんと物事を決め、それを私どもを含む国民に対してきちんと説明をしていただきたいと思うところでございます。
 それと、大飯原発のストレステストの結果が妥当ということが示されたけれども、それについてどうかというお尋ねでございますけれども、国が妥当とされたという事柄そのものについては、私どもがどういう、そして、現時点でどういう考え方で国が妥当とされたのか、そのことについては説明を受けておりませんし、これからその内容についても勉強をしていきたいと思っているところでございます。
 どういうことであれば妥当で、どうであれば妥当でないのかということについて、何らかの基準めいたものがあるのかどうかということについても承知をしていないところでございますが、いずれにしても、私ども佐賀県内の原子力発電所がこうしたストレステストの結果の評価を受けるまでには、あとしばらくいくつかの原子力発電所におけるプロセスというものがあると思いますので、それを見ていきながら、我々の知見といいますか、判断の材料にしていきたいと思っているところでございます。
 また、春秋航空が実際に飛んできたのを見て感じていることはどういうことかという点について申し上げますと、やはり現実に中国のお客様が佐賀空港に降り立っていただいた姿を見たときには非常に感慨がございました。そして、そういった方たちがあちこちに寄られ、買い物をしたり、観光をされたりしているという報告を聞くにつけ、もちろんこれまでもチャーター便で外国の方が来られるということはあったわけでございますけれども、これからはこうした風景が週に2度はあるんだと。そして、できるだけ早い時期に週3便、あるいはそれ以上ということを考えますと、新しい時代がやってきたことを感じさせました。
 やっぱり実際にこうした風景を見ると感じることというのはあります。一つ申し上げれば、中国の方に今回行っていただいたのは祐徳稲荷神社だったんですけれども、それは先日、王会長に県内あちこちを見ていただいたときに、一番反応があったのが祐徳稲荷だったからなんですね。実際に先日、中国人観光客の方に祐徳稲荷神社に行っていただいたところ、非常に反応がいいわけです。もともと朱色の神社というのは、中国の方から見たら大変縁起がいいものでありますし、ああいう山肌にへばりつくようにして、あれだけ大きなものがつくられているということも非常に感慨深いものがあったようでございました。祐徳稲荷神社ではおみくじまで中国語対応のものをつくったりもしていただいておりますし、そうしたものが実際に喜ばれている姿というのを見ますと、日本人でももちろん祐徳稲荷に観光する人はたくさんいらっしゃいますけれども、それ以上にこうしたものが喜ばれるんだなということを感じました。
 反省点で申し上げれば、レセプションのときに出されていたもの、かなり工夫をして出したつもりでございましたので、多くのものが非常に反応よく消化されていったと思っておりますけれども、残ったものというのは、いずれもというか、私が見ていたところだとシシリアンライスとムツゴロウの蒲焼きが残っていたんですね。この2つというのは、共通点は何かというと、多分見ただけでは何なのかがわからなかったということだろうと思うんです。もちろん、中国語でシシリアンライスとか、ムツゴロウとかは書いてあったんですけれども、それだけではわからないということで、自分たちにとってはある意味当たり前のことであっても、ご存じない方には丁寧に説明をしていくということが必要だと感じました。逆にそうしたことをしていけば非常にいろんなことを感じて行動していただける方たちだという感想を持っております。  それと最後、諫早湾でございますけれども、農林水産大臣に佐賀県に来ていただきたいという思いは今も変わっておりません。私どもの気持ちとしては、できれば2月議会の始まる前には来ていただきたいと思っているところでございます。先方も通常国会が始まりますので、なかなか日程調整も難しい部分もあろうかと思いますけれども、この時期からすれば、できるだけ早い時期ということになりますけれども、佐賀県に来ていただくようにお願いをしたいと思っております。
 また、県内で関係する団体との協議会の件でございますけれども、事務レベルの幹事会を1月12日に開催をしまして、意見交換を行いました。こうしたことを踏まえて、そのベースとなるものはできてきていると思っておりますので、私も機会をとらえて東京に行き、大臣、あるいは農水省を代表する方に早期の佐賀県への来訪をお願いしたいと考えております。
 以上でございます。

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