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質疑応答:災害廃棄物広域処理 その3
○共同通信
 瓦れき処理について考え方を、すみません、何回も確認して申しわけないんですが、この説明会を行うということ自体、一般の県民の方からは、というか全国的に考えても、環境省の方をわざわざ呼んで説明会をやるということは、知事はもう瓦れきの受け入れに対して前向きに進めたいという考えがちょっとでもあるのかなと受けとめられると思うんですけど、知事としては全くの白紙というか、前向きでも後ろ向きでもない、ただ国の考えを改めて明らかにしてほしいというお立場なんですかね。白紙の状態という理解でよろしいんですか。
○知事
 そこは、ちょっと違うと言えば違うんですね。というのは、瓦れきのことについては、総理や環境大臣から協力をしていただきたいという要請が来ていますので、してもしなくてもいいですよというところであれば、まさに全くニュートラルでという格好でお話しできると思うんですけれども、私どもは、こうして国を挙げて広域処理というものをやらなければいけないので協力をしてほしいという要請文が来ている。それについては、私は重く受けとめなければならないとは思っているんですね。
 ただ、重く受けとめようにも、じゃあ本当に必要なのかとか、本当に安全なのかということについて、自分自身がきちんと納得できているかといえば、それは違うと。それは私自身だけでなく、佐賀県としても、今まだそういう判断には立っていないと思っています。
 ですから、そこについて政府からきちんとお話を聞いて、私どもとして、あるいは実際に受け入れをされるということになれば、それの当事者になられる市や町のトップでどのような判断をされるのかということをお伺いしていきながら、県としても判断をしていきたいというものでございます。全くニュートラルではありません。できれば協力をしなければいけないなという気持ちには立っているということでございます。
○共同通信
 じゃ、できれば協力をしなければいけないけれども、今の段階では判断材料が足りないのでそれを補強したいということですかね。
○知事
 はい、そうですね。
○NHK
 ということは、必要性については感じていらっしゃるということですか。
○知事
 その広域処理が必要だと思っているというわけではなくて、ただ、広域処理が必要で、しかも基準は安全ですよということで政府から正式にお話があっているので、それを全くゼロで考えますっていうのではなく、これを重く受けとめなくちゃいけない。だから、できればそれは協力をしなければいけないだろうという気持ちには立っているということなんですね。
 しかしながら、我々自身も、また、いろいろ我々に寄せられる声を見ていても、納得できないという部分があるのでというか、納得できていないので、まずはお話を聞いてみて、私どもも、あるいは市や町の首長さんたちもご理解していただけるのかどうかということをまずやらせてみてくれという、そういう気持ちなんです。  ですから、必要性が、難しいですね。
○NHK
 要するに必要なんだけれども、受け入れと必要性というのは別に考えて、受け入れるのであれば、その状況が今の、佐賀県でそもそも受け入れられる必要性があるのかとさっきおっしゃっていましたけど、それと安全性ですよね。それをきちんと確保できているのかと。
○知事
 ですから、必要性があると言ってしまうと、佐賀県──私が言うのは佐賀県で受け入れる必要性ということでしょうから、佐賀県で受け入れる必要性があるということを申し上げたということになると思うんですが、佐賀県で受け入れる必要があるのかどうかということを我々は問いただしたいと思っているんですね。
 だから、佐賀県で受け入れる必要があるということを今の段階で私が考えているというか、それは結論を出しているということではないんですけれども。
○時事通信
 広域処理のこと、僕もお伺いしたいんですが、要は必要性があるのかどうか、知事はまだ判然としないと言われていることの中に、恐らく広域処理と言っていながらも、東北の2県の瓦れきのたしか20%を広域処理ですよね。で、20%でいいのかだとか、そういった数字の裏づけも全くとれていないこともあるのかなと思うんですけれども、具体的にはどういうところで必要なのかというのがこれまでの国での議論だとかで伝わってこないと思っていらっしゃいますか。
○知事
 まず量がよくわからないということです。国がつくっている表と我々が普通廃棄物処理行政でやっていく分類の仕方が違うものですから、例えば、木くずと可燃物というのが分けられているんですけど、ということになると、そこに書いてある可燃物というのは木くず以外のものの総称なのかとか、そういったことを含めて、どういうふうな形で数字をとっておられるのかということと、それと、時系列で見たときに、今はこうですというものが、それが例えば半年後、1年後にはどういう形になっていくのかという見込みが立っているのかどうかということ。
 あるいは、失われた建築物の面積などから瓦れきの量というのは大体推測される部分もあるわけですけれども、そのうち一定の量は、例えば、海に浮かんでいったり流れていったりという部分もあるんだと思うんですね。で、そういったものについての積算がどうなっているのかとか、そういったところについてきちんとした説明が得られていないと思っているんです。
 ですから、今言ったのは1つの例でありますけれども、こうしたことについてきちんと説明をしていただいた上で、それでも、やはり一日も早い復興のためには、日本全体で手分けをしていくことが必要なんだというご説明があれば、それはそれとして耳を傾けなければいけないと思っておりますけれども、そういう前提についてもぜひしっかりと数字を示していただきたいということでございます。
○読売新聞
 それは経済性も含めたということなんですかね。
○知事
 私どもは経済性は、そこは余り、それは私どもは経済的でないからやれませんということは申し上げるべきではないと思っておりますので、そこは必要性と安全性ということだと思っています。

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