○朝日新聞
　サガハイマットの関係でお伺いします。
　きょう鳥栖市議会でサガハイマットの固定資産税を免除する条例案、可決されました。それに対する受けとめ。それともう１つは、鳥栖地域、25億円の企業からの寄附などを募って今集めているんですけれども、集まりが余りよくないと聞きます。この25億円についての全体の150億円に占める25億円の位置づけというのがよくわからないので、そこのところどのようにお考えなのか。
○知事
　まず、本日鳥栖市議会でこの条例案が可決をされたということは大変うれしいこと、ありがたいことだと思っています。これでさらに来年春のオープンに向けてまた大きな一歩を踏み出すことができたと思っております。
　今回の課税免除条例というのは、鳥栖市ならではということで25億円集めるというお話を私どもは鳥栖市側から承っているわけでございますけれども、その中の一環だと聞いております。この25億円については、鳥栖市のほうが──鳥栖市というか、その「市」というのは市役所って意味じゃなくて、鳥栖市の地域を挙げてぜひ獲得をしたいということでお話があっておりますので、それは私どもとしても引き続き期待をしたいと思っております。
　25億円というお金ですので、簡単に集まるものではございませんし、鳥栖市内は非常に経済の盛んなところではありますけれども、一方で、そんなに大企業がたくさんあるわけでもないということで、厳しい様相はあろうかと思いますけれども、きょうあすに準備をしてくれと言っているわけでもございませんので、引き続きさまざまな形でこの資金についての努力を重ねていただければと思っているところでございます。
　この鳥栖市のお金が全体に占める位置ということでございますけれども、私どもとしては、もちろん１円でも100万円でも大変大きな金額だと思っているところでございますが、全体として見たときには、先般、福岡県議会の議決もいただいてこうしたお金も得られることになりましたし、このほか、いろんな医療機関でありますとか個人の方でありますとか、さまざまな形で寄附の申し出をいただいております。こうした草の根的な支援の動きというのも広がっているということで、非常に力強いものを感じておりまして、全体としての資金の確保というものについては、かなり力強さというものを感じているところでございます。
○朝日新聞
　25億円については、何がなんでも集めてほしいのか、それとも、集まるにこしたことはないけどっていう、どっちなのかなと思うんですけど。
○知事
　資金というのは、集まらなくてもいいですよと言った瞬間に集まらなくなるという性質を持っているものでございますので、そこは私ども、25億円という数字を鳥栖市のほうとお話をさせていただいたのは、もともと唐津地域に立地もという話も候補としてはあったんですね。唐津市であれば電源立地の交付金が25億円あってそれが出ると。一方で鳥栖市になるとそれが出ないので、それにかわるような鳥栖市ならではの資金についての考え方というものを示すことができればというふうなお話をしたところ、鳥栖市ならではという形で25億円というお話があったということで、それではということで、その部分については、もう唐津も鳥栖もイコールで考えていいですねということで、いろんな集客とかほかのことを考えて鳥栖になっていったんですね。
　ですから、私どもとしては、そういう経緯で今回鳥栖になったということもありますので、その達成に向けて努力を続けていただきたいと思います。