○時事通信
　サガハイマットの件に戻ってしまうんですけれども、恐らくというか、春秋航空が就航したことも含めて、医療ツーリズムのような形を想定されていると思うんですけれども、来年度、話は早いというか、気が早いんですけれども、県としてどのような取り組みをして、そういう交流というか、医療を通じての東アジアや九州圏の交流をしていこうと思っていますでしょうか。
○知事
　私どもはこのサガハイマットは何よりまず佐賀県民のためにあると思っております。そして、その先に福岡県を初めとする近隣九州、山口、こうした方々が仕事や生活を続けながらがんを治すことができるということにお役に立てるということを基本にしております。さらには日本全国からも人に来ていただくということを予定しておりまして、最初から海外の方に使っていただくことを目的としてつくるわけではないということをまず申し上げたいと思います。ただ、実際にこのサガハイマットの経営をやっていくに当たっては、海外の方の診療というものも受け入れていったほうがより安定的なものにつながるとも思っております。その意味で、無理のない形で上海を初めとする中国の方、あるいは韓国や台湾の方々、こうした方にもご利用をいただきたいと思っているところでございます。
　この海外からの方の受け入れを先に考えてしまいますと、ちょっとそこは順序としておかしいのではないかとも思っておりまして、まずは来年のオープンに向けて、まずは佐賀県、そして近隣の県という形で、この患者さんになりそうな方々というものを探し出していただけるような、そういったことのお話を九州、山口の大学連合を初めとする医療機関に対して話をするというところからスタートしたいと思っております。