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質疑応答:佐賀−上海線 その3、佐賀空港民営化
○佐賀新聞
 佐賀空港のことに戻って申しわけないんですが、上海便の丸3カ月、4月18日から、その搭乗率という数字は出ないんでしょうかということは。
○知事
 4月18日から。
○佐賀新聞
 就航から丸3カ月の数字。
○知事
 それはまた後で事務的に聞いていただいていいですか。
○佐賀新聞
 それとあと、LCCの韓国とか台湾とか、ほかの航空会社との交渉の予定とか、そういう計画はないかということ。
 それと、あと1点ですけど、先日、佐賀空港の民営化についての報告書が出たんですが、県としてはそれをどのようにとらえて、今後どうするかということをちょっとお聞かせください。
○知事
 はい、ありがとうございます。まず1つが、春秋航空以外のLCCとの交渉の様子でございますけれども、何回か事務的に韓国、香港、台湾のLCCに話に行っております。そのときにまずは私どもが申し上げたのは、春秋航空さんがこうして入られることになりましたからということとあわせて、ぜひその推移を見ていてほしいということでございました。といいますのも、基本的に私どもは北部都市圏、とりわけ福岡都市圏のセカンダリー空港という位置づけになるわけでございますけれども、果たして本当にそこで集客ができるのかということについて、やはり疑問なり指摘なりが出るわけです。私どもがどう説明するよりも、具体的な数字でお話をするのが一番でございますので、まずは結果が出るまでしばらくそれは待っていましょうという話にしております。今回こうしたいい数字が出て、かつ増便につながっているという実績もございますので、またこれをもってそれぞれの航空会社にアプローチをしてみたいと思います。
 ただ、もちろん簡単にはいかない部分があるだろうと思っております。例えば、典型例で申し上げれば、釜山やソウルとの間にもLCCが就航しておりまして、それは福岡に入っているんですね。福岡に入っていて、逆に非常にロードファクターが高くないと経営は厳しいみたいですけれども、こうした福岡−ソウルと全く同じお客さんを佐賀−ソウルで取り合うのかというと、ちょっとそこはどうなのかなと思ったりしております。やはり福岡空港とはお互いに補完関係に立つような形のほうがいいと思っておりますので、そういうダブりがないような形でやっていきたいなとも思っていまして、そういったことはこれから考えていきたいと思っております。
 それと、次に、佐賀空港の民営化についての調査報告書が出ました。これについては、民営化について直ちに民営化ということの報告書ではありませんでしたけれども、これからすべて県が直営で官制以外の部分もやっていくと。そして、県がかなりの金額を出資してターミナルビルをつくっていますけれども、これについてもこれからもっと民間の知恵を活用する方向もあるのではないかということでの答申というか、報告をいただきました。
 世の中の大きな流れとして、これまで官が担ってきたこの空港の管理の役割を民に委ねようという流れが出てきております。そして、航空行政そのものもこれまでは空港整備をメーンにしてきたものが、もう空港の整備はちょっとお休みして、むしろそれよりもオープンスカイ化を目指していくとか、自由な航空行政で規制だけはそのかわりきちんとしていくという形に大きく変わろうとしております。こうした大きな時代の流れをきちんとつかまないと、佐賀空港の将来というものも危ういものがあると私は思っております。
 私はその報告書を見て思いましたのは、直ちに民営化ということは、そもそも現時点で収支差が出ている以上なかなか難しいという部分もあるわけですが、一定の金額をここからこの部分は行政が持つ、でも、それ以外の部分は持たないという整理がきちんとできれば、例えば、自治体の不採算病院みたいなところも一定の部分は自治体が出すけれども、あとは経営努力でといって分けている要素があるわけです。いわば地方公営企業的な発想に立って行政が負担する部分と民間が経営でやっていく部分とが分けられないだろうかと、そういったことなんかも感想として持ちました。今回の調査報告書は、過日、国交省に提出をさせていただきましたが、その調査報告書だけに委ねるのではなくて、私どもとしても、これからあれを出発点として佐賀空港の今後のあり方については議論を重ねていきたいと思っております。

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