○佐賀新聞
先ほど大飯の件で一つ聞き忘れていたんですけれども、まだ暫定的な安全基準と総理も言われていましたけれども、そこを理由に関西の首長の中には、この夏場の電力が足りないときに限定すべきじゃないかという意見があります。ただ、野田総理は限定的なものというのに関しては否定されていますけれども、古川知事としてはどちらの考えにうなずかれますでしょうか。
○知事
限定的にすべきだというその意見の真意というのが私自身がよくわからないので、ちょっと誤解しているかもしれないので、確定的な私の意見ということではないんですが、それで申し上げれば、原子炉は一旦動かしたらずっとフル稼働の状態でいるほうが、むしろ動きがないという意味においては私は安心できるのではないかと思っております。それを短期間でまた止めてしまうという作業を行うということよりは、そもそも本当に動かしていいかどうかということについては十分に議論をしていく必要があると思いますし、あるいは稼働した後もそれが安全でないということがわかったらそれは止めていただく必要があると思いますけれども、そうではない状況の中では、一旦稼働したものは法律に沿った形で動かしていただくというのがよいのではないかと思います。それは、例えば、動かし始めてまた止めてしまうと、また火力を動かすことになると思いますけれども、そうすると、また高い原料で発電をしなければいけないことになります。電源が確保できるかという問題と同時に、高い電力料金になるということも総理は考えておられて発言をしておられたと思いますので、そういったことを考えれば、一般論として言えば、安全性が確認されたのであれば、法律に基づいて稼働をしている方がより安全なのではないかと私は思います。