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質疑応答:原発関連 その1
○朝日新聞
 電力のことでちょっとお伺いしたいんですが、計画停電が始まって8月ももう後半に入っていまして、今のところ計画停電ありませんでしたし、電力予報なんか見ても9割前後で推移しているのかなという感じがします。これから暑さも和らいでいくと思うんですけれども、全国的に見ても大飯を再稼働しなくても賄えたんじゃないかというような見方も一部では出ていまして、一方で知事は、玄海再稼働しないということはなかなか考えられないんじゃないかというお立場だと思うんですけれども、この夏の電力需給の状況を踏まえて、秋以降、再稼働を改めてまた判断していくと思うんですが、その辺のお気持ち、お考えにどういった影響が出ているのか、その辺を伺わせてください。
○知事
 ありがとうございます。大きく3点ぐらいあろうかと思っております。今回、現時点まで計画停電を実行しないで済んでいるということについては、まず、県民の皆様、また県内外の企業なども含めて節電の意識が徹底したということが非常に大きいのではないかと思っております。正確な数字はちょっと把握しておりませんけれども、日によっては一昨年比十二、三%程度とか、九州電力の社長さんは何かのコメントのときに10%の節電は達成できているということをおっしゃっていたのではないかと思っておりますけれども、一昨年比10%の節電というものを私どももお願いしていたわけでありますけれども、それが達成できているということによって、電力の安定的な供給というのが結果的にできているという面は大きいと思っております。
 また、今、九州電力管内でもLNGでありますとか、火力でありますとか、そういったものがトラブルで止まったりしているところもございますけれども、そういったものがあったときに他電力からの融通で賄っております。他電力というのは中国電力や中部電力、北陸電力、そういったところでございますけれども、こうした他電力が九州電力に対して融通できているのは、やっぱり大飯が再稼働をしてそういう融通できる余力が出てきたからということも言えているのではないかと思っております。
 もう1点申し上げれば、ことしは大変な豪雨があって被害も非常に大きく出たわけでございますけれども、それが発電の面で言えば、降雨量が多かった分だけ水力発電の発電量がふえたということもあったかと思います。こうした3つぐらいの要素、つまり需要のほうが10%下がった、供給のほうでプラスの要素が出てきた、こうしたそれぞれのことがあって現在のような安定的な供給が実現できているのではないかと思っているところでございます。
 そういう中でございますけれども、その内訳を見れば、LNGをたくさん焚いて今電気を発電しているということは、本来であれば使うことのできた原子力の燃料を使わずに急遽高いLNGを輸入して発電しているということでございますので、行く行くは電気料金にはね返っていくということになると。そういったことを考えますと、私はやはり安定的に、そして安価に供給していくためにも、原子力発電というものを使うということはいつの段階かでは判断しなければいけないことになると考えているところでございます。
 玄海原子力発電所そのものの再稼働については、まだそのタイミングに至っておりませんけれども、私は九州全体、あるいは日本全体の電力事情のことを考えれば、もう一度動かすということは必要だという考えでございまして、それについては変わってはおりません。

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