○時事通信
　諫干の関係でまた質問なんですけれども、以前、関係県との国が仲介して協議の場、円卓会議じゃないですけれども、そういうものについて言及されたことがあったと思います。これに関しても、開門の期限までかなりスケジュールも詰まってきていると思うので、すぐにでも実現してほしいというふうに今後お会いするときにお話をされるのか、それとも、もうこういった形では難しいかもしれないとお考えになっていらっしゃるのか、今どういうふうにお考えでしょうか。
○知事
　本来はそういう円卓会議が望ましいという私の気持ちは今も変わっておりません。もともと長い間にわたって１つの海を共有してきた、いわば仲間の人たちだと思っていますので、このことで意見は対立という図式になっていますけれども、基本的には、有明海を豊かな海にしたい、そして、未来にもわたっていろんな意味で使える海にしていきたいという思いは変わらないと思っています。本来であれば、そういう立場こそ異なれ、有明海の再生に向けてみんなが１つのテーブルに着いて議論をする場というのがあれば、お互いの理解が深まるきっかけにもなるのではないかと思っているところでございます。
　これを新しい農相に面会したときにまた申し上げるかどうかということも含めて、少し検討をしてみたいと思いますが、我々が求めている開門の時期が迫ってきているということもあって、現時点でそれを必ず申し上げるということを決めているわけではございません。
　一方で、佐賀県と福岡県、熊本県の３県については、比較的立場が共通しているという部分もございます。この３県の漁業者の方たちと声を合わせていくということは十分に可能だと思っておりますので、佐賀県だけで単独で動くのではなくて、ほかの県のさまざまな方たちとも共同歩調をとっていくということは引き続きやっていかなくてはいけないと思っております。