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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:佐賀-ソウル線関連 その1

○朝日新聞
 まず、1点目なんですけれども、ティーウェイ航空なんですけれども、ジンエアとの意向書が白紙撤回で、ある意味で約束をほごにされた形ですけれども、知事の受けとめをまずよろしくお願いします。
○知事
 もう残念としか言いようがないですね。意向書というのは、それなりに代表権を持つ者同士が就航に向けて努力していきましょうということで交わしたもので ございます。それなりの重みがあるものだと思っておりますし、ジンエア航空としても、それはよく理解していただいていたと思うんですけれども、最終的には ジンエア航空の親会社との協議の中で、今回は佐賀への就航は見合わせようということになったということでありまして、私どもとしては、就航に向けてずっと 取り組みをしてきただけに、残念としか言いようがないと思っています。
○朝日新聞
 本年度は支援策として3,800万円計上されていて、3年で1億5,000万円ですけれども、その予算というのは、どのような扱いに今後されていきますか。
○知事
 ジンエアは就航が駄目になりましたけれども、そのかわりに、前からアプローチがあっていたティーウェイ航空という会社が佐賀空港に就航することになり、そっちのほうと意向書を結んでおりますので、これからちょっと整理をしないといけないと思っていますが、どの予算はそのまま使えて、どの予算は予算を変更していかなくてはいけないのかということが出てこようかと思っております。
 いずれにしても、議会に対してはきちんと説明をしていかなければいけませんが、その中で、佐賀空港に韓国便をという目的は、今回、時期は冬になっていきますけれども、達成することができると考えておりますので、そういう中で、使える予算は使い、使えない予算は落とし、あるいはまた別の形で計上をしていくとか、そういった取り組みが必要になってこようかと思っています。
○朝日新聞
 支援策なんですけれども、ちょっと言葉は悪いんですけど、足元を見られてというか、1億5,000万円よりも協議の中で高くなってしまうじゃないかという懸念もあるんですけれども、どの程度を見ていらっしゃいますでしょうか。
○知事
 いや、1便当たりの支援策が、我々のイメージするところの金額を超えるということはないだろうと思っています。それは既に事前に意向書を結ぶ前に交渉をしていて、ある程度お互い話が大体はできてきているところで我々は意向書を結んでいますので、そこからすると、そのように追加的に、今よりもあれをやれ、これをやれとなることはないだろうと思っておりますし、そういうことがあると、そもそも予算を出していった意味というものがどういうことなのかということもありますので、そこの部分はないだろうと思っておりますし、何より、今回のティーウェイ航空さんは、親会社に別の航空会社がいらっしゃるとか、そういったことはないので、その意味では、ティーウェイ航空としての判断がそのまま生かされるということになるだろうと思っておりまして、常識の範囲内のことでおさまると思っています。
○朝日新聞
 佐賀県の商圏なんですけれども、1つ、長崎にジンエアが飛んで、福岡にもまたティーウェイがあってという中で、北部3県ともどもソウル便がありますけれども、その中で佐賀はどういうふうな商圏を持って、どういう対策を特に力を入れていかれるのかというのをちょっと教えていただけますか。
○知事
 1つは、私どもはこれまでジンエアと交渉しているときに、大韓航空の長崎便が運休することを前提にしていませんでした。大韓航空による長崎便の就航が引き続き行われていたとしても、十分に佐賀空港をお使いいただくお客様はいらっしゃると思っておりました。その意味で、この商圏というか、この佐賀空港の周辺、20キロ圏、30キロ圏にはたくさんの潜在的なお客様がいらっしゃると思っています。実際に有明佐賀空港を見ていても、空港に近いところの人はもちろんですけれども、例えば、筑後、大牟田のほうでありますとか、久留米の方でありますとか、そういった方々も随分お使いいただけるようになっていまして、距離的に見たときに近いということ、あと駐車場が無料で非常に使いやすいということ、いわばげた履き感覚で気軽に乗れるということなどがお客様に使っていただけることになっていると思っているんですね。
 今、福岡や長崎に就航しているレガシーキャリア、そしてLCCキャリアから見ても、佐賀空港に就航する佐賀−仁川(インチョン)便というのが、ほかの航空会社や路線にはない魅力を持ったものにしていかなければいけないと思っています。それが価格遡及になるのか、そのほか、プラスアルファの何か仕掛けになるのかはこれから考えていかないといけませんけれども、私としては福岡県にお住まいの方でも、佐賀空港のほうが近いし、便利で使いやすいという方もたくさんいらっしゃると思っておりますし、そういったところの人口を加えると、割と大きな数字になっていくんですね。十分に可能性はあると思っているところでございます。
 とにかく知ってもらうのが一番だと思っているんですね。アウトバウンドで、この佐賀空港から乗っていただくお客様に対しても、週に3便、佐賀空港から仁川便が飛んでいて、こういう価格帯で使うことができるという情報を知らないことには使いようがありませんので、それをきっちりやっていくということと、逆に、ソウルで、あるいは韓国で佐賀県という「佐賀」というデスティネーションの存在をもっとアピールしていく必要はあるだろうと思っております。これは何も佐賀便のためということではなくて、福岡便を使ってでも、長崎便を使ってでも韓国からたくさんのお客様が来られておりますので、そういうお客様を佐賀県内に引き込んでいくためにも、佐賀県の観光PRやいろんな楽しみ方を韓国の国内で行っていくことが求められると思います。
○STS
 関連なんですが、今回のことで学んだことといいますか、いわゆる他国との交渉で学んだことってやっぱりあるだろうと思うんですが、12月就航というふうな目途をされておりますけれども、最終合意に向けて、ティーウェイとの間でこれを気をつけなければいけないなということが多分あろうと思いますが、そのことと、それから、もしこれがまたもやということになったときのための保険といいますか、ほかのところとの、何がしか可能性のあるところがあるのかという2点お願いいたします。
○知事
 まず、今回の交渉で学んだことは、長崎便の運休が決まったというときに、その事実をもって、このような事態が起こるのではないかということを予測すべきであったんだろうと思います。今から思えば、いろんな人とアプローチしている中で、こうしたことの事態が起きる可能性が全然予測できなかったかというと、そういうことはなかったと思っているんですね。県庁という大きな組織ですと、誰かがそういう情報をつかんでいるんです。つかんでいるんだけど、それを将来の予測につなげることができなかったということだろうと思っています。
 やはり情報をキャッチすることも大事なんですけど、それ以上に大事なのは、情報は生かすことなんですよね。得た情報をどう実際具体的な自分たちの行動に生かしていくのかということが求められたと思っておりまして、その意味では、改めてでありますけれども、情報、特に自分たちにとって余り有利ではない情報が入ったときに、それをきちんと確認をして生かしていくということをしなければいけないと思いました。これはちょっと話は違いますけど、ILCも同じだと思うんですよ。脊振っていいところですよねみたいな話ばかり聞いているんじゃ、それでは全然こうした我々が目指しているところを実現することはできないと思っています。いただいた情報をどう生かすか、そしてどう共有させるかということをしっかりしていかなければということを思いました。
 それと、新しい意向書においては、そういう気持ちも込めて意向書を書いたつもりでありますけれども、今回は大株主から別の形での意向が働くということはないということを確認しておりますし、これから具体的な交渉を進めていくに当たりましても、適宜、常にそういった情報をきちんと確認しながら行っていくということにしたいと思っております。
 大事なことというのは、ちょっと言い方は変になりますけど、基本的には支援策というのは、まずは私どもが予算案をつくり、議会に承認いただいた上でということになりますけれども、あらかじめ払ってしまうようなことではなくて、やっぱりやっていただいた分、実費で後精算していくということ、こういったことが大事だろうと思っております。あらかじめお金を払ってしまって、後で回収するということではなくて、ティーウェイさんならティーウェイさんがやっていただいたことに対して、あるいは運航実績に対してどう払っていくのかということにしていくということが求められるということなのかなと思っております。
○STS
 保険の意味で、他社さんとはどこかという、その辺はどうですか。
○知事
 仁川便に関しては、現時点でほかのところとアクセスをするということは考えておりません。
 ティーウェイ航空さんは、前々から佐賀空港について非常に関心を持っておられましたし、こちらからアプローチしたというよりは、むしろ向こうからアプローチがあったぐらいのところでございまして、佐賀空港の持つ可能性というものを高く評価していただいております。その意味では、きちんと話を詰めていけばまとまると思っておりますし、今回は、何せ国際線専用施設がオープンしないことには、向こうが機材繰りの関係で就航したいという時間帯が私どもの国内線が就航している時間帯とダブるもんですから、どうしても国際線の専用施設ができるまでの就航は無理だったんですけれども、何も数カ月間かけることによって、じらそうとか、何かをつり上げようという意図では全くなくて、あくまでもそういう空港のキャパシティーの問題としてそうだったということでございますので、そこは我々としては安心しているところではございます。

>>佐賀-ソウル線関連 その2

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