質疑応答:国際リニアコライダー(ILC)関連 その2
○佐賀新聞
ILCですが、国家プロジェクトのためにはどういうことをしていかれるのか。国家プロジェクト化に向けてどういったことをされていかれるんですかね。 ○知事 1つは、文部科学省の中で、福井副大臣をトップにした検討チームが立ち上がっています。ここに対して必要な情報提供をしていくことがまず求められるだろうと思っています。 それともう1つが議連でありまして、超党派で議連が立ち上がっています。国会議員の先生方、超党派でございますので、かなり多様な視点から、このプロジェクトを行っていくときにどういう形であれば、例えば、国の財政負担を軽くするやり方でこのプロジェクトが実現できるのかといったことなんかの知恵もあるだろうと思っています。 また、かつてITER(国際熱核融合実験炉)のプロジェクトを国がやろうとしたことがございましたけども、そのときのプロジェクトの総額は今回のILCの総額よりも多額の金額でございました。それにもかかわらず、国はそのプロジェクトをやろうという決断をしたということもございます。そのときには、何を根拠にやったのかというふうなことなどもいろんな調べをしていって、国のほうとしても決めやすい環境をつくっていくということを提案していきたいと思っています。かつてと違うのは、民間資金をどれだけ入れ込むかということが求められてくるだろうと思っています。例えば、新しく住居なり何なりをつくっていくときに、そこの部分は、財政資金で公営住宅的なものをぼんとつくるではなく、ある一定の人たちが入ってくれるということがあらかじめわかっているのであれば、そこで民間資金が入ってきて、そこで収益を上げるということも十分可能ではないかとも思っています。そういう新しい民間資金を活用したやり方について、我々としても研究をしていかないといけないと思っておりますし、そうすることによって、今言われている金額をどれだけ小さくできるかとか、財政負担を少なくできるかということについて、研究や提案をしていくことが必要だと思っています。
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