○時事通信
　まず１点目が、サガハイマットの関係で、滞っている寄附金に関して松尾新吾相談役が、早く再稼働すれば何てことないというような趣旨の発言をされていたと思うんですけれども、これに関して、福岡県知事が真意を確認したいとおっしゃっていますが、古川知事はどのようにお考えかということを教えてください。
○知事
　私はあの場にいましたので、直接発言を聞いていたんですけれども、松尾会長、というか、九電の立場としては松尾相談役ですね。松尾相談役がおっしゃろうとしていたことは、１つは、自分が九電の会長のときに、このサガハイマットに対する協力支援を決めたと。２つ目が、とはいうものの、現時点ではその約束を果たし切れていないのが大変に申しわけないと。自分は、今既に、そういう会長とか何か決定する権限のある立場ではないけれども、このことについては九州電力がその約束を履行するように見ていくからというそういう話をされたと思います。それが、発言の本線であったと思います。そのときに、40億円という金額というのは、一般的に見れば大変多額の金額で、本当に九州電力がそういったことができるだろうかと、我々も思うわけでありますけれども、そういった雰囲気を読まれたかのように、考えようによってはということで、今、１日10億円の赤字が出ているので、それを考えれば大丈夫じゃないのという考え方もあるというふうなことをおっしゃったということで、１日10億円の赤字が今出ているけれども、原子力発電所が再稼働すればそれがクリアになるから、それですぐ払いますよ。だから、ぜひ再稼働をという趣旨でおっしゃったのではないと私は受けとめをしました。
　ただ、福岡県議会でもそうですし、佐賀県議会にもきのう担当の副社長が来られておわびを言われたというふうに伺っておりますけれども、その発言が、このような形で誤解を生んでいるとすれば、それは大変に残念なことだと思います。福岡県議会も、ハイマットに対する支援を決めていただいた大変大事な存在でございますし、ましてや、もちろん設置者の一人であります佐賀県、そして、それに対してこれまでさまざまなご議論をいただいてきた佐賀県議会がご理解をしていただくということはきわめて重要なことだと思っているところでございまして、昨日の訪問はその一環であったと理解をしているところでございます。
○時事通信
　知事ご自身が改めて真意を確認するということは、特に念頭には置かれていないですか。
○知事
　私自身は聞いていましたので、聞いていて、その何かそういうこれをもって再稼働を迫るとか、プレッシャーをかけるとかというようには受けとめませんでしたし、それはもう、何か趣旨は、その場にいた者としてわかっていると思っています。もし違っていたのなら確認をしないと、実はプレッシャーをかけようと思ったということであれば、それはそれで確認をしないといけないかもしれませんけれども、それはそうではないんだろうと思っておりますので、今の時点では、真意を確認するということは考えておりません。

>>九州国際重粒子がん治療センター（サガハイマット）関連　その２