○ＮＨＫ
　さっきのＪ−ＰＡＲＣの関連なんですけれども、ちょっと確認です。ＩＬＣとＪ−ＰＡＲＣの施設というのは原理がそもそも違うので、ＩＬＣは安全というか、安全が確保できるのではないかという趣旨でよろしかったでしょうか。
○知事
　そもそもでいえば、ＩＬＣをつくるときに、どれだけ安全をしっかり守っていくかということについては最大限にそれについては重要視をして設計がされることになるだろうとまず思っています。ですから、原理が違うということもそうなんですけど、その手前に、まずＩＬＣについては、具体的な設計を行われる際に、今回のことだけじゃなくて、こうした放射性物質を取り扱う施設として必要な安全対策はきっちりと講じられるべきであるし、また講じられることになるだろうと考えているというのがまず大きな基本であります。そこの中で補足的に申し上げればということで、先ほどＩＬＣは放射性物質が生成されるケースは全くないみたいな言い方を私はしたんですね。全くないということはなくて、ゼロではないということであります。より正確に言えばそういうことでありますけれども、原理が違う、陽子と電子で違うというのも、そこもそのとおりで、ですから、全く同じものができるのかと言われれば、そこは違いますよということで、今のＣＥＲＮ（セルン）の陽子加速器、電子加速器比べても扱いが違っていますということを申し上げ、さらには、ＩＬＣが行われるのは地下で行われるので、今回のように地上で行われるものとはまた違いますよということをさらに申し上げたということで、一番の基本は、原理が違うから安心をしてほしいではなくて、このＩＬＣをつくる際には、放射性物質を管理する施設として安全対策をしっかりやっていただいた上でやることになりますということを申し上げたかったというものでございます。

>>国際リニアコライダー（ＩＬＣ）関連　その１