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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:諫早湾干拓事業関連 その1

○毎日新聞
 諫干で2点と原発で1点。
 諫干なんですが、9月上旬まで、ぎりぎりまで求めるという話ですけども、あと1カ月切りまして、今月中に何らかの形で意見を伝えるのか、あるいは回答を求めるのかという行動を起こさなければならないだろうと思うんですが、どういうアクションを今月中にとられるおつもりなのかということ。
 諫干のもう1点は、長崎が県民広報紙、県民だよりで諫干の特集をしていまして、中身を見たんですけれども、若干ちょっと佐賀県側としては意見を申さなければならないこともいくつかあったりとか、諫干の開門の効果よりもむしろ危険性とかをかなり強調するような内容だったように客観的に見て思います。
 この内容について、知事としてはどのようにお考えなのかということをお聞かせください。

○知事
 まず、諫干についての御質問の1点目でございますが、農林水産大臣にお目にかかって、最後の最後まで9月上旬の開門に向けて努力していきたいということを大臣は重ねてお話をされました。私自身の気持ちとしては、もうちょっと非常に厳しいんではないか。そういう厳しいというお答えを大臣がされるかなとも思ったんですけれども、そこはそうではなく、最後の最後まで努力をしていきたいということと、実はきょうも長崎に職員を派遣しているんだと。そして何とか理解をしてほしいということを言っているということを言っていただきましたので、私どもとしては、その言葉をもって農水省側は最後の最後まで努力をしていただけるだろうと思っているところでございます。こちらからいつまでに返事をいただけますかというようなことをお尋ねするということではなく、最後まで農水省の対応を見守りたいと思っております。
 それと、もう1つ県民だよりの件については、この県民だよりが出たときもすぐにこういったものが出されているよというお話がございました。私も拝見しました。私たちの理解や考え方とは違うなと思う部分がいろいろ書かれておりました。基本的には、前に金子知事の時代に私が長崎に行って議論をした内容と同じことが結構出ているなという印象でございました。あと、NPOの有明海再生機構が出したものがつけ加わったぐらいかなと思っておりました。これに対して何か反論しようかとかということもやっていたんですけれども、今我々がやらなきゃいけないのは、長崎県に対して、この長崎県民だよりに対する反論をしたいから、ぜひ討論会をやりましょうということではなくて、我々はまず国が当事者となって確定判決に基づいてきちんと開門をすると言ってくれていますので、それができるようにしっかりと見守っていくというのが一番だろうと思っております。考え方そのものについては、もともと現として皆さんが心配されていることについてはこうですよというのを出したものがありますので、それをもっとわかりやすい形でWeb上で出していくということも考えてみたいとも思いますが、長崎対佐賀の対決に持っていってはいけないだろうとも思っておりまして、こういったことで不安に思う方がいらっしゃれば、それは私どものほうから出向いていってでも、そういう不安に思っておられる方々に対して説明はしたいと思っておりますけれども、これをことさらに取り上げて、これはこの部分が違うとかおかしいということを申し上げるつもりはございません。
 ただ、これは常々佐賀県として主張しているところでございますけども、私どもは、現在の有明海の状況が潮受け堤防の締め切りだけによって起こったということを申し上げてはおりません。ただ、かつてとは随分海の状況が違っているということだけは事実ですよねと。だとすると、何がどれだけの原因でこういうことになっているのかを分析することによって、有明海をもとの海に、宝の海に戻すことができるのではないでしょうかということを申し上げています。そのためにも、その潮受け堤防がなかったころの状態をきちんと調べていくためには、なかった状態に少しでも近づく形で調査をやっていくことが必要ではないでしょうかということを申し上げています。そして、その際には、ただ開ければいいというものではなく、災害が起きないようにする。農業に被害が生じないようにする。漁業が成り立つようにしていく。この3つのことについてはきちんと配慮をした上で開けるべきだということを申し上げておりまして、ただ単に開ければいいということを申し上げていることではないということだけは、ぜひこの場でも申し上げたいと思います。

>>諫早湾干拓事業関連 その2、原発関連 その2

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