○読売新聞
　たしか、年明けに諫早湾干拓問題について、他県と連携して何らかの動きをというふうに年末に言われたと思うんですけれども、何か、具体的にスケジュールのようなもので、かたまったものってあるんでしょうか。
○知事
　年末に発言して、きょうまでワーキングデーがほぼなかったぐらいの感じだったんですけど。今、具体的に何月何日にこうしようというところまではいっておりませんで、そろそろもうみんなが動き出しますので、そのほかの県に対するアプローチを誰がどうして、それに対してどういう反応があって、報告があってみたいなことは、今週ぐらいから動き始めるのかなと思っています。基本的には、それぞれの県の県民である漁連、漁協の人が、その県の当局に行ってもらうというのが基本になっていきますので、そういったことを受けて、今度は私どものほうが横連携みたいなところで、どういった形が一緒にできるのかということを模索していくということになるのかなと思っています。
○西日本新聞
　諫早湾干拓に絡んでなんですが、三者協議についてですが、知事が、長崎に対して直接何か対話を求めるような働きかけも考えているというようなことはあるのでしょうか。
○知事
　いろんな方がいろんな取り組みをしていただいていまして、私も、いろんな人とお話をしたりお願いをしたりということもやっています。そういう中で、長崎側の人ともお話をさせていただく機会ももちろんありますし、何か打開策はないだろうかということについて模索をしているということは間違いありません。そこは、さっきから申し上げているように、１つは、佐賀県対長崎県の図式ではなくて、同じような気持ちを持っているところはやっぱりひとつ固まりとしてやっていきましょうという動きもありますので、私だけが何かばたばたするという動きじゃないほうがいいのかもしれないとも思っているんですけれども、いろんな人がいろんな形でそれぞれアプローチをしていくということが、この問題の解決には必要ではないかと思っています、答えがよくわからないというイメージかもしれませんが。
　だから、私自身も長崎の人に対して、いろんな話をしていくということは十分あります。それはちょっと皆様方の前で何かこうしてこうしてということばっかりじゃなくて、いろんな形で非公式な場であれ何であれ、お目にかかって話をしていく中で、何か糸口がつかめないだろうかということについてご相談をしながら進めていくというやり方もあると思うので、ちょっと今こういうことでというふうにはっきり私自身イメージができていないんですけれども、とにかくあらゆる手段というか、ルートで話ができればと思っています。
　ちょっとわかりにくくてごめんなさい。
○西日本新聞
　つまり、向こうの中村知事に直接的に何かアプローチをするとか、そういう明確なビジョンまではということでよろしいですかね。
○知事
　中村知事はもうすぐ選挙ですしね、直接、中村知事にアプローチをするというよりは、中村知事ご自身は、やはり県民の皆さんのいろんな声というものを踏まえて行動しておられると思いますので、この問題に関わっておられる方々の気持ちや思いというものが解きほぐされていかないと、知事としてもなかなか、知事自身が引っ張っていって何かを決めていくということはなかなか難しいところもあるんじゃないかとも思っていますので、例えば、私と中村知事とか、２人で話をして、じゃ、ここをこうしましょうよということにはなかなかならないんじゃないかなと思っています。その意味では、私が中村知事と直接会って、バイで１対１で何か話をするということは、今自分の中ではイメージはありません。
○共同通信
　その関連で、佐賀と長崎で対応するというイメージじゃなくて、沿岸４県の知事で何かしゃべってみたいとか、そういう考え方があるということですか。
○知事
　いやいや、そうじゃなくて、知事対知事でなければ話ができないということじゃないですし、国会議員の先生方たちも、県議会議員の先生方たちも、また、そうじゃない立場の方たちも、学者の方たちもいろんな形でこの問題がこれだけになっているので、何とかしなくちゃいけないということで、いろんな人たちがいろんな人に話をしている動きがあるということは承知をしています。大変ありがたいと思っています。ですから、そういった中で、今は何かこれで糸口がつかめそうだというお話は残念ながら聞こえてきていないんですけれども、そういう動きを十重二十重にやっていくしか、道が見つからないのかなと思っているということであります。

>>諫早湾干拓事業関連　その２