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記者会見
古川前知事の記者会見の会見録や資料を掲載しています。動画もご覧いただけます。
 
※政治活動についての発言部分は、除いています。
※会見録は、わかりやすいように一部校正しています。

質疑応答:原発関連 その1

○西日本新聞
 先月末になりますけれども、原発の事故があった場合の避難時間のシミュレーション結果を出されましたけれども、標準ケースで24時間50分かかるという結果でした。そのほかでもいろいろなケースを想定されて、約50パターン結果を出されましたけれども、知事として標準ケースで24時間50分かかるということについての受けとめをまず1つお願いします。
 あと、シミュレーションをして浮かんできた課題があれば教えてください。それと、その対策、お考えのことを。
○知事
 まず、今回の避難時間シミュレーションの結果についての受けとめでありますけれども、さまざまなケースを想定してやってみましたということで、一つの考える材料としては有効だったんじゃないかと思っています。避難時間シミュレーションを出したから終わりというのではなくて、それを使ってどう改善に結びつけていくかということが求められるということでありましょうから、これを一つの題材として、さらなる改善に結びつけていただきたいと思っています。
 例えば、50ケースぐらいのうち、目標としている時間内に避難できないんじゃないかとなったケースが4ケースぐらいたしかあったと思いますけれども、それらについても中身を見てみると、例えば、国道203号を使って逃げますというときに、どんなに混んでいても国道203号を使うということでやると、確かに非常に時間がかかってしまう。そういう場合に、基本的に国道203号を目指すんだけど、混んでいたら、その脇道を使って逃げてくださいというようなやり方をすることによって、目標とする時間以内に避難することができるというようなことも別途の試算で出ていたというふうに言っています。
 ですから、そんなふうにしてルートを決めてしまって、何がなんでもだめだというのじゃなくて、一定のものは示すけれども、実際に逃げるときにはそうじゃない逃げ方もあるよみたいなことを示すということで短くなるというようなこともあると思っています。
 また、いろんな場合が重なって起きたときにどうするのかということについても考えていかなくてはいけないと思っています。今回のものはみんなが車で動けるとした場合のシミュレーションでしたから、車で動けないような場合はどうすればいいのかというと、それはそのままじゃ動けないわけですから、自衛隊の力をお借りしたり、あるいは警察がかなり前に出ていって交通を統制していくということをやっていかなければスムーズな避難ができなくなると思います。そういったことについて、具体的にどうしていくのかということについて警察や自衛隊と話をしていくということなんかを今回のものをもとにしてやっていっていただきたいと思います。
 それともう1つ、今回の避難時間シミュレーションを見て、自分が感じたことは、自主避難をされる方の割合を、福島のときと同じく大体40%ぐらいで見てあるですけれども、この自主避難という言葉の意味は、行政側から避難をしてくださいという話がなくて自分の判断で避難をされるという方のことを自主避難と呼んでいるんですけれども、この自主避難の方が増えると、例えば、発電所にかなり近いような地域で実際に避難しなくてはいけない方々の一定の妨げになるということもあるわけでして、自主避難の率が高くなればなるほど、みんなが避難をしていくのに時間がかかるということもわかりました。
 すなわち、こういう事故があったときに、行政側からのお願いというものをしっかり聞いていただかなければならないということが改めてわかったということでありました。
 ただ、一旦事故があったときに、みんな気持ちの上では、できるだけ早く避難をしたいというような気持ちの中で、私たちや政府が言っていくことをしっかり受け入れていただいて、そのような行動をとっていただけるのかどうかということが非常に大きな問題なんだなということを感じた次第であります。それが私の感想でした。

>>原発関連 その2

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