質疑応答:集団的自衛権関連 その1
○朝日新聞
あともう1つ、これは国策なので、なかなかこれも言及しづらいことかもしれませんけど、集団的自衛権の問題で、憲法解釈の変更によってそれを認めるか認めないかという話で、安倍政権で進めようとされていますけれども、集団的自衛権をどうやって認めるかという技術的なところはあるんでしょうけれども、今、知事はこの問題についてどういうふうに考えていらっしゃるかというのを聞きたかったんですが。 ○知事 ぱっと印象から言うと、総理の会見を見ていると、ちょっと意外な感じではありましたですね。というのは、安保法制懇の報告の方向性というのは皆さん方も大体想像しておられたと思いますし、私も大体イメージしているとおりだったんですけど、それを受けて、安保法制懇の議論をそのまま一直線にやっていこうということをおっしゃるのかと思いきや、意外に安保法制懇で議論されているこの部分は自分はちょっと違うとか、それとか法制局の見解も聞かなきゃいけないとか、国会で議論をしていくとか、与党との協議が必要とか、そういったことをかなり言われていたという印象なんですね。 ですから、総理の目指しておられるところというのは集団的自衛権の行使を可能にするという方向だというのはよくわかりますけれども、そこに向けてのプロセスは、思っていたよりは丁寧にされようとしているんだなと。これはやっぱり国民的な議論の様子だとか、また与党の政党内、あるいは与党の中におけるいろんな慎重論とか、そういったところを思われて、そのような会見でのお言葉になったのかなと理解をしております。 私自身も議論自身はしっかりやったほうがいいと思っています。これを議論することすら許さないというのはちょっと違うと思っていますので、そこはしっかり国会の場というところで議論を尽くしていただきたいと思っています。
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