質疑応答:諫早湾干拓事業関連 その1
○NBC
国営諫早湾干拓事業関係でお尋ねします。 長崎地裁が昨日、国が開門調査をした場合、干拓地の農業者の皆さんに1日49万円の制裁金を支払うよう命じました。これについて、改めて今の時点での古川知事の受けとめと、あと今後、県としてどのように解決策を講じていこうとお考えか。 あと、明日、一つの判断が福岡高裁で示されますけれども、これを前にした今の古川知事の心境をお聞かせください。 ○知事 昨日にも申し上げたことでもありますけれども、さまざまな裁判所でさまざまな訴訟が提起されて、それらに対してさまざまな判断が司法で示されています。これはもちろん独立した裁判所、裁判官が法と良心に基づいて判断をされていることでありまして、そのことに対して私がいい悪いを申し上げるということは控えねばならないだろうと思っております。 明日もまた新たな判断が出てくることになると思っておりますけれども、そのことをもって司法的な問題が一挙に解決するということにはどういう結論が出てもならないだろうとも思っておりますので、こうした司法の動きとは別に、別の動きとして、我々生身の人間が直接会って話をする、有明海の再生に向けて共同の取り組みができないのかを考える、そういったことを別途やっていくということが迂遠なように見えても、私はこの問題の解決に向けての一番の近道ではないかと思っているところでございます。なかなか難しい状況は続いておりますし、国もいろんな形でいろんな方々にアプローチをされているというのは私も承知をしておりますし、いろんな意味で私どももそれを支援しているところでございますが、これまでの長い経緯もあって、なかなか関係者が一堂に会してテーブルに着くということが実現できておりません。もちろん実務レベルで集まって何かやるというところはできているんですけれども、もっと象徴的に関係者が集まって同じ方向を向いてというか、開門のことは横に置くにしても、有明海の水産資源の回復であるとか、再生に向けて同じテーブルに着こうということについてまだまだ理解が得られない状況ではあるんですが、私は、まずはとにかくテーブルに着いて話をするということを司法の解決とは別に引き続き努力をして、一日も早くそれを実現できればと思っております。
Copyright© 2007-2024 Saga Prefecture.All Rights Reserved.
このサイト内の文章や画像を無断掲載することを禁じます。 |