○ＮＨＫ
　きのう諫干の関連なんですけれども、きのう有明海の協議会が行われたと思うんですが、１回目ということで、その率直な感想というのもお聞きしたいのと、それと、中で、県の方だと思うんですけれども、これまでと同じような国が示してきたことに、新しい協議会があったからといって動きがあったという感じを受けなかったみたいな発言もされているようなんですけど、率直に１回目が開かれたという感想はどういったものになりますかね。
○知事
　率直に申し上げると、まず、この場ができてよかったなと思います。それで、第１回は、いわば手探り状態といいますか、実務的な関係者の顔合わせ会でしたから、そこでいきなり新しいカードがぼんと出てくるということは私もイメージをしておりませんでしたので、あんなもんだったのかなと思いますが、それにしても、これをやるまで随分時間もかかりました。ご努力をされた農水省、そして、協力していただいている私ども佐賀県含む関係県の気持ちが一つになったからこそだろうと思っています。そうやって日常的に会って話をする場というのができていけば、有明海の再生に向けて、もっとこんなことをやったほうがいいとか、こんなんじゃ全然事業の規模が足りないとか、そういった話も関係県の意見として一つになって国のほうにも言っていけるようなことにもつながるんじゃないかなと思っているんですね。
　ですから、まずはスタートしたことを率直に喜びたいと思いますし、これを大事に育てていければと思っています。
○ＮＨＫ
　今後、そういうタイミングになれば各県の知事が参加してというふうな、もともとそういう形だと思うんですけど、そういったところも、自分もやっぱり参加して一緒に話し合いとかもしていきたいというふうなお考えはありますかね。
○知事
　はい、それはございます。実務的なところでやりとりしていると、ファクトの部分といいますか、事実関係がどうなっているかとか、海の状況がどうなっているかということは意見交換できると思いますけれども、政治的な判断を含むような大きな判断をしていく際には、どうしても知事や副知事といった一定の立場のある人の出席が必要になってこようかと思います。
　早くそういった場になるように、まずは実務上の情報交換、意見交換というものを重ねてほしいなと思っています。
○ＮＨＫ
　すみません、関連で最後に１点だけなんですけど、といいながらも、先ほどおっしゃった時間が結構かかったというのはありますよね。やっぱり開門というのはできるだけ早くしていかなきゃいけないというのも片やあると思うんですけど、求めていくということですね、そういった部分に関しては、この協議会に関して、そのことを話題にしないという前提はありますけど、やっぱりそういったことは常に求めていくということでよろしいんですかね。
○知事
　開門の話と４県協議会の話は全く別物だと考えています。先日の西川農水大臣の国会における答弁をお聞きしていても、これは明確に違うものだということを国会答弁で明言しておられましたし、私もそのように思っています。
　開門についての佐賀県の基本方針はそれまでと変わるところはございませんが、開門についての話し合いをするといった瞬間に、この協議会は壊れてしまうと私は思っておりますので、そうではなく、今、有明海で仕事をしておられる方々、暮らしておられる方々が本当に海の状況がよくなくて困っておられるという現実に対して、とにかく即効力のあるような取り組みをどうやったらしていけるのかということについての話をするという場にして、そこで実を上げていきたいと思っています。
　開門のことについては、もちろん私自身、気にならないことではありませんけれども、複数の裁判が裁判所で係争中だというようなこともありますので、その裁判の状況を抜きにしては話はできないんだろうとも思っておりますので、ここの話し合いの場合は水産資源の回復というもの一本に絞って私はしたほうがいいと思うし、そういう場だと認識をしています。

>>有明海再生関連　その2