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大阪都構想・行政の二重行政関連

○佐賀新聞
 おとといですかね、大阪都構想の件で結果が出たかと思うんですけれども、橋下さんが言われるところの、例えば、行政の二重行政とか、県と市町との関係の中でも若干あるかと思うんですけれども、行政の二重行政という部分では、知事の認識としてどういうところに問題があって、こういうところは改善していったほうがいいんじゃないかというのがもしお考えであれば教えていただきたいんですが。
○知事
 私も非常に大都市問題というのは地方自治制度で残された大きな課題だと思っています。橋下さんが大きな問題点として投げかけていただいたということについては、極めて意義深いことだったと思います。問題は、都道府県と政令市でいろんな意味で二重になっているというところについては、これは全く私は橋下さんのおっしゃるとおりだと思っています。そのときに、その重点を市町に置くのか、いわゆる都道府県に置くのかというところが実は非常に大きい課題だったのかなと私は思います。今回は都構想ということで、大阪都、大阪市をなくして5つの区にということですから、どちらかというと、広域行政的なほうに重きがあったのかと思いますけれども、実はそこはどう持っていくのか。例えば、場合によっては、政令市さんのほうに重きを置いて、都道府県の関与を小さくするという考え方もありますから、そういった部分についてもいろいろ議論されたらよかったのになと思いますし、きっと二重行政をなくすという意味では、非常に私もそれはそのとおりだと思いますが、大阪市がなくなってしまうというような部分で、論点があんまり明確ではなかったところもあった気もいたしますし、これからぜひせっかく大きな問題点を投げかけていただいたので、これは多分大阪だけでなくて、それぞれの政令市、大都市の中でも議論されると思いますので、ぜひ市民主体での検討がもっと進んでいったらいいなと私は思っています。
○佐賀新聞
 関連ですけれども、政令市だけじゃなくて、例えば、県内で県と県内の市町、ここをちょっと二重行政といわれる部分があるのかなというところがあれば、感じていらっしゃるところがあれば、実際4カ月やられてみて、ここはどうにか工夫次第で役割分担できるのかなというところがあれば教えてもらいたいんですが。
○知事
 私が市町重視の行政をすべきだと言ったのは、基本的に県と市町も二重行政的になるリスクというのは常にはらんでいると私は思っていて、できる限り市町が中心に立った上で、県は補完的なところでの、そして、広域的なところでしっかり見ていくという姿勢が大事だと思っています。例えば、まちづくり一つ、地方創生ではまちづくりが大切なんですが、これは基本的には市町が住民とよく議論をしながら決めていくということを第一義にやった上で、県は広域自治体としてのアドバイスをしていくという立場がいいんだと思っています。ですから、GM21というのもそういう観点で、必ずしも県が上から何か物言う組織ではなくて、しっかり市町の皆さん方、そして、首長さんに頑張っていただきたいというメッセージを込めているつもりです。

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