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高齢者の地方移住関連

○時事通信
 先日、日本創成会議が東京圏の介護施設の不足に関して、高齢者の移住の提言に関する知事の所見をお願いします。
○知事
 私、非常に違和感を持ったのは、何で、せっかく今、全国で地方がすばらしいと、地方移住というテーマで雰囲気が盛り上がっていて、私はイングランドとかイタリアの皆さん方がある程度お年をとって、楽しく地方移住するという話もよく知っていて、ああ、そういうふうに日本もなればいいなとは思っているんですけれども、この場で唐突に高齢者を地方移住でという話になると、どうもことの本質、地方がすばらしいということではなくて、むしろ、何か地方に押しつけると言ったら言い方が強過ぎますかね、そういうニュアンスで捉えられるようなお年寄りの皆さん方が思われるとしたら、不幸なことだなとまず思いました。
 ですので、そうではなくて、本当に地方に住むということは、非常に生活が豊かになって、さまざまな環境も整っているので、何とかそうしたところに対するムーブメントを失ってほしくないなと思ったのが率直な感想です。
○時事通信
 その件で、追加で、財源の負担とかというのは、そのとおり進めば、地方の財源の負担みたいな形になろうかと思うんですけれども、その辺の何か考え方とかありますか。
○知事
 やっぱりそうなりますよね。結局、高齢者の移住とかいう話になると、じゃあ、介護施設がどうなのかとか、じゃあ、その場合に、財源をちゃんと国が持ってきていただけるのかとか、まさに高齢者移住計画みたいな話になってくるので、何かその話はあまり私は乗りたくないなと思いますが、もとより、例えば、佐賀県は、子供から高齢者まで快く、楽しく育てていただけるようなさまざまな施設を準備することは我々の仕事だと思っています。そのために、財源も含めて国とは折衝を常にしているところですけれども、この高齢者だけに限っての話というのは、私はあまり議論されないほうがいいのではないかと思っています。

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