メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です

フリーゲージトレイン関連

○NHK
 新幹線の話になってしまうんですが、先日、6社での合意がなされたかと思うんですけれども、34年度は暫定でのリレー方式での開業ということになりましたが、改めて、あくまでこれは暫定での開業だと思うので、フリーゲージをめぐる佐賀県の考え方、それから、一部の沿線自治体などを取材していますと、フル規格化じゃないと、例えば、経済効果であるとか時間短縮効果がないんじゃないかという声もやっぱり上がっている部分というのはあるかと思うんですけれども、そこについて知事のフル規格化への考え方、改めてその2点をお伺いできればと思います。
○知事
 フル規格に関しては、今の整備新幹線のスキームで試算すると、佐賀県としての一般財源持ち出しが800億円以上になるのではないかという話があります。この800億円という額をよく考えた場合に、佐賀県としてどれだけのメリット、これはまさに県民負担そのものでありますので、ということを考えた場合に、もちろん、一般的に考えれば、それはフルのほうがいいと思うのは、それはもう私もよく理解するところでもありますけれども、やはりこういった問題というのは、みんなの気持ちと、それから、そういった財源といったものをセットで考えなければいけない話だと思うわけです。ですから、今そういう環境にあるとは思えないので、私とすると、じゃ、この新幹線問題に対してどう向き合うかといったときに、3者間の合意といったものがあるわけで、これは約束事でありますからそれがベースに立つだろうと。その約束事というのは、フリーゲージトレインですと。それだから何とか佐賀県には関西圏からの集客ができる可能性があって、便益が出てくるんだろうと私は解釈していたので、その中で物事が進んでいた。そして、佐賀県からすると、非常に切ない思いで鹿島、太良の皆さん方、そっちに流れていたものを武雄、嬉野に持っていくという、非常に佐賀県民を苦しめるような流れの中でできた合意でありますので、そこをどうやって着地させるのかということで非常に悩みました。その中で、長崎県の思いといったものも伝わってきておりましたので、ぎりぎりの決断として何ができるのかという中での今回の合意であります。
 そして、皆さん方ご案内のとおり、このフリーゲージトレイン自体がこの後どうなるのかというのは相変わらず不透明、秋、9月前後で出てくる話をこの3月の段階で武雄でリレー方式をやるかどうかを決めなければいけないという申し入れに対して、非常に厳しい状況だったわけです。ということでありますので、私の中でそういったフル規格の議論といったものが頭の中に出てくる環境ではないということはご理解いただけるのではないかと思っています。
○NHK
 追加での質問ですけれども、あくまでも今、知事のおっしゃった話の中では、当然、今の新幹線の財政スキームの中だと、当然、2対1という地方負担がある中で話が進んでいくので、当然、今のままの財政スキームだと、もし仮にフル規格という話が出てきた場合にも、おっしゃったような金額の負担が出てくるとは思うんですよね。逆に言うと、今の財政スキームが仮に何らかの形で変わって、今回のように、例えば、実質佐賀県の負担が軽くなる、またはなくなるという形の議論が今後なされた場合というのは、選択肢の一つとして考え得るということはあるんでしょうか。
○知事
 私の頭の中にはありませんけれども、排除するものではないと思います。ただ、今は、34年に向けてリレー方式でみんな力を合わせてやっていこうという合意がなされたばかりでありますし、そして、フリーゲージトレインの開発に向けて国は努力するということでお話もありましたので、まずはそれを懸命にやっていくということに意を用いるべきだと思っています。

一覧に戻る