メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です

佐賀県立図書館でマルチメディアデイジー図書の貸出しを始めます

 続きまして、今度は図書館です。佐賀県立図書館でマルチメディアデイジー図書の貸出しを始めます。本県は誰もが、特に子どもたちも含めて、そして障害者も、いろんな方々みんなが本とつながることができる佐賀県を目指しています。
 今回はマルチメディアデイジー図書をつくっていきます。
 ここにありますが、デイジーというのは「Digital Accessible Information SYstem」で、視覚障害者のための録音テープにかわるものとして開発、そして無償で公開されている国際標準規格です。
 基本的には、表題、目次、見出し、いろんなものがシンクロして音声がおさめられたもので、視覚障害者だけではなくて、さまざまな障害で文字を読むことができない方がおられます。そういういろんな方々に対しまして、知識や情報を効果的に伝えられる可能性があると、これから期待されている図書です。
 これは伊藤忠記念財団が障害者差別解消法施行に向けまして、国内各地に伝わる昔話を「日本昔話の旅」シリーズとしてこのマルチメディアデイジー規格で制作することを企画しています。今年度は9道県立図書館の協力のもと9作品で、佐賀県のほうからは「おとわ観音由来 大歳の火」──大歳というのは大みそかです──を提供します。この制作物は全国の図書館等に寄贈することになっています。

<Web版佐賀の昔話「おとわ観音由来 大歳の火」放映>
 今のは佐賀弁ですけれども、当然、全国で貸し出ししますので、いわゆる共通語バージョンもあって、例えば、秋田であれば秋田弁バージョンとか、それぞれ入っているわけです。あらすじは、佐賀らしいお話です。おとわ観音の清水の話にまつわる話でありまして、こういう佐賀ゆかりのお話を佐賀としては入れています。
 貸し出し開始は5月19日で、1名当たり2点以内で貸し出しますので、ぜひ皆さん方もお借りいただきたいと思います。
 障害がある方用が15枚188タイトル、誰でも利用可能なのが4枚90タイトルで、それぞれあります。障害がある方は著作権の関係で特に認められたシリーズ、誰でも利用可能部分と分別しているのはそういった事情もありまして、皆さん方にぜひお借りいただきたいと思います。
 誰もが読書を楽しむことができ、情報や知識を得ることができるように、図書館の役割について改めて考えていきたいと思っています。

一覧に戻る
前の記事に戻る
次の記事に進む