【マルチメディアデイジー※1図書】とは、表題、目次、見出し、テキスト、図表、画像に、同時進行の音声が収められたもので、視覚障害のみならず、文字を読むことが困難な人への読書支援にも有効といわれています。
視聴する際は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末の再生アプリなどを利用し、文字の大きさ、音声の速度、文字色などを自由に選択できるなど、一人ひとりが読みやすいように工夫されています。
今回、公益財団法人伊藤忠記念財団※2が、本年4月の障害者差別解消法施行に当たり、国内各地に伝わる昔話を収めた「日本昔話の旅」シリーズを【マルチメディアデイジー図書】として制作することを企画され、素材を提供した9つの道県立図書館のうちの1館として、本県の昔話『おとわ観音由来(大歳の火)※3』が収録されたCD-ROMを寄贈していただきました。この機会に、これまでに同財団から寄贈されたものも含め、計19点のマルチメディアデイジー図書CD-ROMの貸出しを本日から始めます。
・設立年月: | 昭和49年(1974年)9月 |
・設立目的: | 青少年の健全育成 |
・代表者: | 理事長 小林栄三(伊藤忠商事株式会社 取締役会長) |
・活動内容: | 子ども文庫助成事業(子どもの本購入費助成等)及び電子図書普及事業(マルチメディアデイジー図書の作成、寄贈等)を軸に、全国の草の根読書ボランティアに対する支援、特別支援学校に学ぶ児童・生徒たちに対する読書支援等を実施。 |
・内 容: | 清水(小城市)おとわ観音の由来 |
・絵 : | 佐賀県立佐賀北高等学校美術部2年生(作成時) |
・あらすじ: |
金持ちの屋敷で女中をしていた倹約家で働き者の“おとわさん”。屋敷ではずっと火種を絶やしたことが無かったが、おとわさんが火の番をすることになった大晦日、誰かがこっそり火を消してしまったため、おとわさんは屋敷の前を通った葬列から火種をもらおうとしたところ、会葬者は「そのかわりに棺桶を一晩屋敷に置かせてくれ」と言い、おとわさんは棺桶を自分の部屋に置かせました。 夜が明けて棺桶の蓋を開けると中には黄金がいっぱい入っていたので、おとわさんは主人に小さな御堂を建ててもらい、その御堂に観音様を祀り、これが清水の「おとわ観音」の由来となりました。 |
【貸出方法等】 | |
1 貸出開始日 | 平成28年5月19日(木曜日) |
2 貸出場所 | 佐賀県立図書館カウンター |
3 貸出対象 |
マルチメディアデイジー図書CD-ROM (伊藤忠記念財団製作「わいわい文庫」 19枚278タイトル) 《内訳》 ①障害があるために通常の本では読書が困難な方のみ利用可 【15枚188タイトル】 ②誰でも利用可 【4枚90タイトル】 ※再生にはパソコン(Windows)が必要です。 |
4 貸出点数 | 2点以内 |
5 貸出期間 | 2週間以内 |
6 その他 | 身体に障害があるために来館が困難な方については、図書を郵送(郵送料は無料)で貸し出すサービスも実施していますので、詳細については佐賀県立図書館に直接お尋ねください。 |
(問い合わせ先)佐賀県立図書館 〒840-0041佐賀市城内2-1-41 電話: 0952-24-2900 ファックス:0952-25-7049 佐賀県立図書館ホームページ http://www.tosyo-saga.jp/kentosyo/ |