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選挙制度関連

○朝日新聞
 知事から冒頭、参院選に絡んで合区のお話がありましたけれども、鳥取、高知の例などを出して、合区で候補がいないのはどうなのかという趣旨のお話がありました。憲法改正を含めて国民的な議論をとおっしゃっていましたけど、憲法改正以外には具体的にはどういうふうなやり方があるというふうにお考えですか。知事は昨年とかにも地域代表的な意味合いを書き込んだりという憲法改正の一つのプランというか、案としてお話しになっていますけれども、ほかに合区の今回の問題についてどういうふうに向き合い方があるものかご意見を。
○知事
 例えば、法律マターで公職選挙法だとか国会法だとか、そういう法律でできると、私としてはあまり思えない。結局、14条があって、それをオーバーラップするような規定を法律でつくれるのかなという意識があって、むしろこれこそが憲法でしっかりと特別的に、例えば、アメリカ上院じゃないけれども、参議院でいえば各県1人とかいうことをしていかないと、小手先で何かやっても、それこそ人口当たりでやるわけです。しかも投票率も加味されるわけないし。本当にそれで何か解決するのかというと、私は解決する気がしない。さっき言いました不可逆的、1回都市部に行った議員は戻ってこないと僕はすごく思っているので、そういう意味では本当に喫緊、ずっと放置して10年20年たつと、人口の少ない地域にもかかわらず面積が大きくて、多くの例えば農産物を生んだり食料を生んだり、いろんなエネルギーを生んだりしているところは、どうやって意見を代弁していくんだろうという大きな問題に必ず突き当たると思うし、私は今、Re:サガミーティングで東京や大阪、福岡とか行っている中で、地域のことを思っている人がいっぱいいるはずなんです。もともと地域から都市部に出ているから、そういう人たちの感覚が本当に今の議論に反映されているのかなと。都市部の人は本当に都市部の議員をもっともっと欲しがっているのかなと。国民の気持ちと別の方向にどんどん行っているような気がして、すごく不安になるんですけど、今のは個人的な意見で、みんながどういう思いでいるのか議論すべき課題と思います。
○朝日新聞
 喫緊の課題ということで言いますと、首相が秋にも憲法審査会を動かしていきたいというふうには発言しているんですけれども、まさにそういったところで合区の問題や定数について憲法で議論に上がってほしいといいますか、そういうふうなお考えを知事はお持ちですか。
○知事
 全くそう思っています。ですから、何よりこの問題かなと。日本という国全体を形づけることですよね。本当にこのままいくと、国政全般で、それこそ離島とか中山間地だとかのお話をどうやって代弁していくんだろうな、と。これは待ったなしじゃないかと思います。
○共同通信
 合区の話なんですけど、合区は今回限りにしてほしいという発言がありましたけれども、それは佐賀選挙区の合区はやめてほしいということでいいんでしょうか。
○知事
 もちろんそれもあります。私は佐賀県知事として、佐賀県という県土についてしっかりと物を申す。皆さん今、大分議論をいただきましたけど、こんな小さな佐賀県でも、原発やオスプレイやら諫干や新幹線やダムや、まだありますね。本当に多くの国政と絡む懸案があります。国会議員がどんどん合区でいなくなるのは、大丈夫かというすごく切迫した気持ちになって、もちろん佐賀だけのエゴで言うつもりはないけれども、うちより少ないところでいうと福井とか山梨、そういったところの皆さん方の思いもあるんだろうと思うので、ぜひ発信してもらいたい。

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