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こちら知事室です
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TPP関連

○共同通信
 TPPの審議が始まったんですけれども、政府は牛肉に関して輸出を拡大していきたいという方針を持っている中で、佐賀牛の香港へのトップセールスとかも先日行っていましたけれども、知事は市場、販路拡大の期待も含め、どういうふうに受け止めていますか。
○知事
 やはり畜産関係者にも伺ったりする中で、佐賀牛は基本的に最高部位の4等級、5等級が中心になるわけですけれども、今回競合するのはもうちょっと下の2とか3とかになろうかと思いますが、そういうところも含めて値崩れをしながらずるずると引き込まれるというリスクはあるという話はよく聞いているところです。
 今回やはり、審議をするということもあるんですけれども、現場感とか、本当にこんなにみんな不安、特に農業関係者は不安なので、しっかりとそういったことを踏まえたような国会の議論がなされているのかどうか、そういったことも踏まえてしっかり実情を何とか政府に届けることができないのかなと感じたところです。
○共同通信
 5カ国に輸出していますけれども、TPPの参加国にもっと輸出していきたいみたいなお考え、期待感みたいなのはないでしょうか。
○知事
 もちろん。だから、逆に言えば、チャンスと捉える方も何人かおられました。ですから、香港も佐賀牛はことしで10年を迎えて、さらに拡大している勢いで、もう牛肉といえば、和牛といえば佐賀牛が一番、一等級だと香港のみなさん方は思っていただいている、そういう環境にもあるし、ほかの国からも今いろんな引く手あまたではあるんだけれども、なかなかロットが揃わないという状況もあるので、そういう期待感ももちろん持ちつつも、しっかりと不安に寄り添いながらやっていくということなのかなと思っています。
○共同通信
 チャンスと捉えているのは生産者の方ですか、それともバイヤーの方が。
○知事
 基本的にやっぱり生産者というよりはバイヤーさんですかね、調子がいいので。生産者はやっぱり不安のほうが先に立って、特に今、繁殖系が非常に弱い、なかなか子牛が手に入らない、高騰しているという状況の中で、つくってもなかなか利ざやという意味で、仕入れ値がすごく上がってしまうと厳しいんです。そういう中で、この生産農家の皆さん方にどう不安を払拭して、さらに前を向いて続けていただくか。ですから、売れているところは非常にいいんでしょうけれども、そのつくっているところに対する、まだ弱さを私も感じるところがあるので、できれば繁殖から肥育まで一通でやるところを増やす努力をしたりとか、できるだけ佐賀県の中でさまざまなことが、佐賀牛として一貫して出せるような体制を今のうちから、今やっていますけれども、さらに拡大してやっていきたいと思っています。

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