メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です

原子力防災訓練関連

○佐賀新聞
 原子力防災訓練に関連して、今回初めて複合災害想定されたんですが、想定の難しさとか、そのあたりがかなり住民さんとかからの声とかを通して上がっているんですけれども、知事としてずっと不断の努力はされていくと思うんですが、どれくらいの安全性というか、声あたりを担保した上で、再稼働の判断とか訓練の質の高め方とか、そのあたりをお考えでしょうか。
○知事
 避難計画や訓練は、100%の安全は、私はないと思っているんです。ただ、少しでも精度を上げていくことだと思います。
 その中で、特に佐賀県はあまり災害がないので、非常にそのあたりのメンタリティー、例えば、最初の1日というのは、本当に少しでも命を救うことに私は全力を尽くすべきだと思っています。そのための対処を、緊急時になると、想定どおりいかないことのほうがむしろ多いので、どんな準備をしていても想定外のことが、特に緊急事態は起こる。そのときにどういう基本的な手順があって、それを応用してどういうふうに皆さん方にその危機から回避していただくのかという観点で訓練の精度を上げていくことだと思っています。
 ですから、まだまだ多くの人たちに、実際、原子力ではなくても、地震のときにどういう逃げ方をして、避難所はどこでというところも含めて、しっかりとこの機に、熊本地震もあったことですし、そういう危機管理メンタリティーというか、そういったところについてわかっていただくことを、またさらにやっていくことなので、不断の見直しも、これはずっと終わりなき戦いだと思っています。
 県民の皆さん方に実直に対応していくことで、徐々に安心感や安全に対する意識が醸成されてくるんではないかと思っています。
○佐賀新聞
 そうすると、熊本地震は確かにあったんですけれども、佐賀県としては、やはり大雨による土砂災害とかによる道路寸断とか、そちらのほうがよりリアルに住民としては考えられるんじゃないのかなと思ったりもするんですが、そういう地震以外の災害との複合災害とかという想定も今後は検討したりされる予定はあるんでしょうか。
○知事
 特に豪雨災害、大雨で浸かるというのは、やはり佐賀県が一番考えなければいけないと思っています。ですから、原発で避難されて、南のほうに皆さん方来るわけですけれども、私が申し上げたのは、逆に南のほうが浸かって危ないこともある。佐賀県はみんなで助け合わなければいけない、そういうところだとは申し上げさせていただいたんですけれども、いざ南のところが有明海が、例えば、牛津川が氾濫するとかになったときにどうしていくのか、そして、どう避難して逃がしていくのか、どういうふうな実動部隊を運用をしていくのかといったところもしっかりとあわせて考えていくべき課題だと思っています。
○佐賀新聞
 もしかしてちょっと質問の趣旨が伝わっていなかったらあれですけど、要するに豪雨災害と原子力の重大事故みたいな、今回は地震と原子力だったと思うんですけど、豪雨と原子力みたいな、そういう想定とかも今後は考えたりもされるのかという。
○知事
 例えば、今回ここでやったのは、今までであれば計画どおりの避難をしていたけれども、地震で岩が崩落して通れないときに、どうやって別の道路に誘導するのかを今回初めてやってみたわけです。それが徐々に、今回は大雨災害で浸かっていて動けないとかにもだんだん対応できていくと思うんです。それを突き詰めていくと、本当にもう最悪の事態は何重にも起こり得るということは、だんだん確率は減るものの、応用問題としてしっかりと僕らの頭の体操としてやっとくべき話だとは思うんです。
 ですから、本番の実地でやる訓練の前に図上訓練は、できるだけブラインドにして、「えって、ここで雨か、台風か」というところも条件に付与してあげて、それにどこまで対応できるか、図上訓練の中で先行してやっていく必要はあると思っています。

一覧に戻る