メニュー表示
こちら知事室です
×
こちら知事室です こちら知事室です

未来へ向けた胃がん対策推進事業の実施状況をお知らせします

 佐賀の子供たちの将来のプレゼント、未来へ向けた胃がん対策推進事業、ピロリ菌の事業は昨年、佐賀県が全国に先駆けて開始した事業ということで、ご案内のとおりであります。
 実施状況をきょうはお知らせしたいと思います。
 もう一度おさらいですけれども、この事業は、県内の中学3年生全員を対象に胃がんの原因とされるピロリ菌を検査して、公費で除菌しようという事業です。中学校の健康診断で行われる検尿検査の残りの尿を使って検査しますが、保護者の同意書提出分のみ対象としています。ですから、保護者が同意書を提出しないと、この事業がなされないということになるわけです。
 それでは、昨年度の事業はどうだったのかですけれども、参加率は78%で、検尿の検査で二次検査が必要な生徒が399人いました。その皆さんに対しては、もう一回便中抗原検査という二次検査をするんですけれども、それで陽性になると除菌治療に移っていくんですけれども、我々とすると、一つの問題点として、まず、この同意書をいただきたいということと、二次検査が必要だと言われながらも検査を受けない方が67人いる。そして、陽性となってもまだ未治療だという方が80人おられる。こちら(治療)のほうは高校に入ってからやろうという方もおられますから、それはこれからまた進めていきたいと思いますけれども、せっかく県としてこういった事業もやっているので、ぜひ皆さん方で積極的な治療のほうをお願いしたいと思っています。
 今年度も、今度は8,477名に対して事業を実施したいと思いますので、生徒の皆さん方が親御さんのほうに同意書を持っていくと思います。ぜひ見てやっていただきたい、ピロリ菌検査の同意書をぜひ学校に提出していただきたいと思います。昨年度の二次検査が済んでいない生徒は、ぜひ二次検査を受けていただきたいと思いますし、陽性だった生徒の方は、できるだけ早く除菌治療を受けていただきたいという告知でした。よろしくお願いしたいと思います。
 それともう一つは、こういった中学3年生の事業に絡んで、この事業の目的は、親御さんと、そして家族で、がんについて家族で考えようということです。佐賀県のがん受診率が低いというお話は、これも申し上げているとおりでして、みんなで真剣に命と向かい合うことを考えていただきたいと思います。親のほうも、ピロリ菌もそうですし、がんの早期発見、早期治療のため、定期的にがん検診を受けていただきたいと考えています。
 今から取り組むことで予防できるがんがあります。子供たちの40年後の胃がんリスクを取り除き、将来へのプレゼントとしたいと思います。

一覧に戻る
前の記事に戻る
次の記事に進む