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有明海再生関連

○読売新聞
 諫早干拓事業の問題でお伺いしたいんですけれども、きのう長崎地裁のほうで開門差し止めを命じる判決が出ました。一部報道になりますけれども、国側は控訴しない方針ということも出ておりまして、そうすれば国側は開門しないという姿勢を鮮明にするかとは思われるんですけれども、佐賀県側としては、漁民の方々も開門をして有明海再生の原因究明をしてほしい。それに対して、知事も漁民に寄り添う形での姿勢を貫いてこられたかと思いますので、きのうの長崎地裁の判決や国側が控訴をしないとしていることに関して、知事の所見がありましたらお願いいたします。
○知事
 まず、きのう、長崎地裁において開門差し止めを認める判決が出されたことに対しては、本当に残念に思っています。今お話がありましたけれども、国はみずから福岡高裁の判決を受け入れるという決定をしたわけですから、今後、控訴することを、控訴していただけると私は信じています。県としては、一日も早く宝の海有明海を再生したいという漁業者の純粋な気持ちに寄り添い、有明海の環境変化の原因究明と水産振興が図られるように、引き続き国に対して強く求めていきたいと思います。
 そして、国が和解に向けて努力をしたことについては認めたいと思いますけれども、私はそのやり方として、開門しないことを前提とした和解協議ということが非常にバランスが悪い。みんなで宝の海有明海を再生したい、そして、みんなが歩み寄ろうという和解協議であるとしたならば、そういった前提はつかなく──つかない協議というのも途中提案が出ましたけれども、本当にみんなが歩み寄ろうとする姿勢については、そういう和解協議は、私は意義があるんだろうとは思っておりますけれども、そういった入り口の段階でいかがなものかなと思ったところです。
 今後も、もしそういった協議という場面があるとしたら、もし控訴していただく、それに限らず、控訴されたら、福岡高裁でまたということになるのかわかりませんけれども、いずれそういう場面も出てくるかと思いますので、しっかりとフラットな土俵というものを期待したいと思っています。

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