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原発関連その4

○朝日新聞
 知事がかねがねおっしゃられている気づきについて改めて伺いたいんですけれども、知事は就任当初から一貫して県民の理解と安全性の確認がとれれば再稼働を容認するという姿勢を貫いていらっしゃると思うんですけれども、その中で、今までの意見を聞くというのがどう判断に反映されているのかということから、一部では、ただのアリバイづくりじゃないかとかいう声も聞かれるところではあるんですけれども、これまでの広く県民の意見を聞くという、それが知事のお考えにどう反映されているのかを改めて伺えればと思うんですが。
○知事
 私は、そのアリバイという言葉がよくわからなくて、どうしてそのアリバイという言葉が出てくるのかなと思って、心外なんですね、それ。やはり今この住民の理解というか、民意を考えるときに、知事、首長も、そして議会も、やはり多くの県民の皆さん方の意見ということに敏感でなければいけないということがまずあります。そのときに、まず全ての住民の皆さん方に意見表明の場が開かれていて、いろんな意見が言える、専門家も含めて、という場をつくっていくことがとても大事で、その中でさまざまな意見があって、こういう観点の意見もあるのかなというような意識、気づき、そういったものを私も持つ。そして、住民の代表である議員の皆さん方も持っていただく。
 例えば、県民の意見は県議会だから、県議会がすぐ判断すればいいか、すぐ決めていいかというと、私はそんなことないと思うんです。今回我々も、広く意見を聴く委員会、県民説明会、GM※、ご意見メール、いろんなところへ公開しながら、いろんな情報を出しながら、その中で、「ああ、やはりこういう危惧の声が多いんだな」とか、そういったものはみんなが認識したと思うんです。そういったプロセスをしっかり踏みながら、その過程の中で出てきた意見に対して、実際どういう結論になるかというのはわかっていないわけですから、私はあらかじめ自分としての考え方は、この件に関しては選挙の前から表明させていただいていましたけれども、その後の動きの中で、それは絶対ということではないわけであって、これはもうこの問題に限らず。ですので、そういったことをできるだけ開いたところで議論がしやすい環境にして、その上で県議会の意見、そして、知事の判断は、私は意義がある仕事の仕方というか、プロセスだと考えております。
※GM(佐賀県GM21ミーティング)…市町長と知事を合わせた21人の首長が自由闊達に意見交換を行い、様々な地域課題を浮き彫りにしながら、その意識を共有する場。
○サガテレビ
 先ほどいろんな意見を聞いてということだったんですけれども、弊社の世論調査とかでは再稼働に関して反対が五十何%以上で、他社のやつでも50%を超えていて、もちろん県議会の議会制民主主義、代表ということはわかるんですが、一般的には反対世論が多い中で、そういう方々にどういうふうに理解をしてもらおうと思っているのか、改めて教えてもらっていいですか。
○知事
 私もこの件に関しては、多くの県民の皆さん方とも意見交換しましたし、私に直接、さすがに再稼働はやめてよねという方も結構おられました。その中で、一つあるのは、サガテレビの世論調査もそうですけれども、本当に多くの方々が原発というものに対して福島の事故を見て恐ろしい、安全が第一だ、子供のために再生エネルギーでという気持ちになるのはよくわかります。そういう方が多いんです。その皆さん方が再稼働反対というところと非常に近くなっているということなんです。
 ですから、再稼働をしないときに、玄海原発が全部なくなるのかといったら、そうではないわけで、玄海原発に対して私が常に注視して立ち向かっていかなければいけないと思っているというのはそういう意味で、私からすると、今、再稼働していない玄海原発であっても、いざというときにどうしようかということを常に考えています。そのあたりがおそらく原発じゃなくて自然エネルギーに移行という方については、非常に(%が)高い。そして、安全が第一という人は県民のほとんどだと思っている。ですから、そこと今回の再稼働の問題についてどう結びつけられているのかなということに対する意識は、私は考えているところであります。
○共同通信
 知事が容認を表明する際の具体的な、例えば、経産大臣に東京で会って表明するとか、記者会見を開いて、きょう経産大臣に伝えましたとか、いろんなやり方があると思うんですけれども、具体的に今イメージしている方法というのはありますでしょうか。
○知事
 自分が表明するときにどういう形かということですか。ちょっとまだ考えていませんけど、ここ(記者会見)でいいですか。
 なかなか信じてもらえないけど、本当に先のことを考えるとき、よくマスコミの皆さん方からは、こうなっているんでしょう、こうなっているんでしょうというふうに言われますけど、本当にそうじゃないんです。ですから、本当に近くなってから、じゃ、どこでやるのがいいだろうかということも考えるので、何となく今の私のふとした思い、(共同通信記者)さんとの話の中だけど、普通ここで話すのかなという感じですか。
○共同通信
 エネルギー基本計画で、その中身によって理解を求められているという認識だと思うんですけど、そうなると、やはり経産大臣に伝えるのが、理解をしたということだと思うんですけど、それはそれでいいんでしょうか。
○知事
 まず、結論を決めていませんし、そのときの表明の仕方とすると、経産大臣から求められているのであれば、いずれ経産大臣にお返しするということは必要なんでしょうね。ですけど、まずは県民の皆さん方に自分の考えを知らせるというところのほうが大事かなと思います。
○共同通信
 記者会見が先になる可能性もあるということですか。
○知事
 それは考えさせて。
○毎日新聞
 原発の安全性の関係ですけれども、これまでも、今も言われましたけど、玄海原発がそこにあるということで、ずっとこれからも配慮していかなくてはいけないというふうなお考えで、管理が重要だということを言われますけれども、再稼働することによる事故の危険性というのはどのように変わるのでしょうか。
○知事
 そこは難しい質問ですよね。ただ、本当に我々はもう安全を第一に、玄海原発がしっかりとこれから管理されていくように、県民の安全が第一で、そして、決して事故を起こさせないという強い覚悟で向かい合うということだと思います。
○毎日新聞
 反対意見というのは、やはり再稼働することによって使用済み燃料とは別に、稼働することで事故が高まるという不安というか、そういう声だと思うんですけれども、それへの考えというんですか、反対意見に対する考えというのはあるんでしょうか。
○知事
 そこは本当に総合的なまさに判断、さまざまな要素があると思うんです。今、我が国の中でこの原子力政策全体とすると、エネルギーの問題、エネルギーミックスの中でどう立ち向かっていくべきなのかという中で、全体としてどうあるべきなのかという中での判断になると思います。

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