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森川海人(もりかわかいと)っ プロジェクト」始動します

 では、2本目ですが、「森川海人(もりかわかいと)っプロジェクト」始動したいと思います。これで大体皆さん意味がわかっていただけると思いますけれども、森と川と海を人がつないでいくということです。
 今回の福岡の豪雨災害で2万2,000立米もの山の木が有明海に流れ着きました。改めて我々は森の恵み、そして森をしっかり涵養していくということがいかに大事なことかということを学んだわけでありまして、佐賀県の場合は非常に森と海との距離が近いということでいろいろ思いをはせる部分は多いのですけれども、これがまた都市部にいきますと、例えば、関東平野でありますと、山梨県と横浜だったり、山梨県と東京だったり、非常に距離感があって、本来、森の恵みというものがいかなるものなのかということを考えていただけていないんじゃないかというところもあります。もっと広く言えば、都市部と中山間地という意味からすれば、都市部は非常に多くの恩恵を中山間地、これはこういった山林の資源というだけではなくて、食だとか農だとか、そういったものでも恩恵を受けているはずなのに、お互いがしっかりとお互いの恵みを分かち合おうではないかというプロジェクトを佐賀県からやっていこうということであります。
 ということで、話は前後しますけれども、森、川、海ということでの災害リスクというものも高まっているということもあって、森林の荒廃、それから過疎化、さまざまな問題があります。今回の災害を契機に「森川海人(もりかわかいと)っプロジェクト」を始動したいと思っています。
 これは、「森・川・海はひとつ」という思いを「人が?ぐ」という意味でありまして、具体的には、森は川を通じて海につながり、有明海や玄海も森の恩恵を受けているのだということ。そして、この森・川・海のつながり、管理の重要性などについて、県民の皆様にこれは一つなのだという理解を広げていきたいということであります。これによりまして、有明海、玄海の豊かな自然環境を未来に繋げていくプロジェクトでもあります。
 これまで森のイベント、そして川のイベント、海のイベントというイベントをそれぞれ個別で開催してきたわけですけれども、リレーイベントとしてつないでいくということ。それから、例えば、山のイベントであれば、海で営みをしている人たちに参加いただく、海のイベントには山で作業している方に参加いただくという、お互いがもっとひとつになって森・川・海はやっていこうじゃないかということで、人の交流、そういった意味で森・川・海の次に人という文字が入っております。
 さまざまな体験イベント、販売、それから講話、パネル展示ということで、このお互いがお互いを理解し合おうというプロジェクトです。
 例えば森であると、よかウッドフェスタ・緑化祭ですね。これは木を使う体験だとか、木のぬくもりに触れるようなイベントです。
 次は、九州北部三県みんなの森林づくりということで、嘉瀬川の源流域での森のクラフトでしたり、これにも今回、漁業関係者、漁協の皆さん方なんかも参加いただこうと思っています。
 海であると、有明海クリーンアップ作戦。海をきれいにしていこうということに関して、今度は山の皆さん方、林業関係者も参加して、みんなでお互いの理解をしていこうということで、私も参加します。
 第4弾の川ということで、嘉瀬川ダム上下流交流イベントをやっていくというようなことですね。お互いでボート競争をするとか、いろんなことを考えたりしておりますけれども、お互いのイベントにお互いが出ることによって、いろんな思いを共有していきたいということであります。
 ということで、「森・川・海はひとつ」と、佐賀の豊かな自然は「人」が未来につなげていくということを改めてみんなで認識していきたいと思っています。

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