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「肥前さが幕末維新博覧会」特別展を開催します

 さらに、特別展の開催も発表したいと思います。
 本丸歴史館では、『技』展、『人』展、『志』展ということで、3つの特別展を開催していくのですが、今回は、その第1弾として『技』展です。日本の産業革命は佐賀から始まった、この「技」にターゲットを当てて、開幕の3月17日から5月13日まで実施したいと思っています。
 「技」展の目玉展示ですが、九州初上陸の重要文化財で、韮山代官江川英龍宛ての直正公の自筆書状が佐賀にやってまいります。直正公はどういうことを考えていたのかを自筆で記されています。楽しみにしていただきたいと思います。
 ペリー提督が横浜に上陸したときの、教科書でおなじみのあの絵も登場します。九州初公開であります。そのほか、本島藤太夫とか、石黒寛次ゆかりの初出品資料なども展示し、明治維新、産業革命は佐賀から始まったことにこだわった展示にしております。
 そして、「こどもいしんラボ」です。佐賀の歴史を楽しみながら学べる、体験型アミューズメントスペースが大広間に登場します。精錬方で活躍した田中久重さんがつくったのがいわゆる東芝グループなのですが、石黒さんも開発に参加した最先端のアンドロイド、地平アイこさんがやってきて、話をしてもらえるみたいです。アンドロイド等で、子供の皆さん方に「さがのれきしを、あそんでまなぼう!」というテーマで、いしんラボをつくっていきたいと思っています。そのほか、デジタル塗り絵ですとか、からくり年表など盛りだくさんです。
 さて、博物館と美術館では2つの展覧会を開催したいと思います。「温故維新-美・技のSAGA-」展で、こちらのほうは有料になっておりますけれども、岡田三郎助、そして我々の持っている池田学の「誕生」、そして、人間国宝の鈴田さんの「木版摺更紗」ですとか、そういった技を博物館で展示していきます。明治の博覧会の出品作について、美、技の2つのテーマで紹介したいと思っています。これが3月17日から5月13日です。
 そして、かねて御案内しておりました岡田三郎助のアトリエですね。渋谷から博物館の東側にこんなような形に移築します。今工事中ですけれども、博物館の手前のところですね。こちらは4月1日からです。博覧会は3月17日ですけれども、この移設のオープンは4月1日で、「岡田三郎助と女性画家たち」展を開催したいと思っています。これが岡田三郎助で、それにまつわる女性たちで、ここの岡田アトリエに、有名な画家さんもこの中に入っておられました。日本の近代洋画界で活躍した女性画家たちを岡田三郎助は生み出した、そういったところについてもぜひ学んでいただきたいと思います。
 そして、徴古館のほうでは「幕末明治の鍋島家-大名から侯爵へ-」ということでして、こちらが10代藩主の直正公ですね。こちらが息子の直大公で、種痘を打ったことでも有名な淳一郎ですね。いずれ直大公は11代藩主ですが、その後、侯爵になり外交官に転じる流れでして、直正公が世界を見ていたことをそのまま受け継いだような方でした。そして鍋島榮子につながっていきます。鍋島家が果たした役割というものを幅広く紹介させていただきたいと思っています。
 佐賀が育んだ至高の技と美を御堪能いただきたいと思います。

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