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有明海再生関連

○朝日新聞
 諫早湾の干拓事業について伺います。
 5月1日に佐賀と福岡と熊本の漁業団体が3県の文書というものをまとめて発表したんですけれども、これについての受けとめと、その中でも開門について議論があるところだと思うんですけれども、県として改めて開門調査への考え方を教えてください。
○知事
 我々はまず、有明海漁連に寄り添うという基本姿勢はずっと堅持しております。特に今回の福岡高裁から開門しないことを前提とした和解勧告がなされたことなどから、なかなか開門調査の実現は厳しい状況だと認識して、和解を目指す方向の有明海漁協を支持すると言っているわけです。今回、3県の漁業団体ということで、農林水産大臣のほうに直接要望するということですので、我々はしっかり寄り添っていきたいと思っております。
 そして、開門調査の実現が厳しい状況になっていると今申し上げましたけれども、開門調査と有明海の環境変化の原因究明は必要だという、この気持ちは漁協さんも県も有明海の今の現状が続いている限りは変わらないということは改めて申し上げておきたいと思います。
○西日本新聞
 有明海、さっきの話なんですけれども、今、県としては、開門を求めていかないという、そう姿勢になると思います。さっきアゲマキの例もお話がありましたけれども、やっぱり干潟の部分というのは、やはり二枚貝というのは回復していますが、沖合いというのは、やっぱりタイラギ、沖合い部分はどうしても貧酸素水塊が原因と指摘されていますけれども、やっぱり不漁で取れないところが、もう稚貝すらいないし、昔は10年前は立ち枯れ、ある程度、貝が刺さって、そのまま成貝になる途中で死んでいたんですが、今、その立ち枯れする姿すら見れないという、もう本当に枯れている状態。こういった中で、根本的な貧酸素水塊というようなことも含めて、環境改善という意味で、やっぱり開門というのが一つ必要だと私は思っているんですが、そのあたり、県の開門についての考え方をもう一度お願いします。
○知事
 まず1つ、我々はずっと有明海を宝の海にしていくことについては、未来永劫、ずっとやらなければいけないことだと思っています。ですので、これから、先ほど言ったタイラギだとか、ウミタケだとか、サルボウだとか、ずっと頑張っていくわけなんです。今育っていくかというのは、確かに、今おっしゃったように、貧酸素水塊の問題もあって、見えない。我々は、常に開門で原因調査すべきでないかという気持ちはどうしても拭えない。先も、もちろんその気持ちを持ちながらいるんじゃないかと思います。
 ただ、私が申し上げているのは、今、この訴訟の関係で、まだ国との判決が割れているような状況の中で、国があそこまで鮮明にした中で、宝の海を国県、市町、漁協、全てがタッグを組んでやらなければいけないという、この現状において、まずこの和解協議を進めなければいけない状況になったとご理解いただきたい。

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