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アトリエ移設1周年記念展「岡田三郎助の花物語―万花描く辻永とともに―」を開催します

 明治~昭和初期の洋画壇を牽引した画家・岡田三郎助(1869-1939)は、明治39年末に文筆家の小山内八千代と結婚したことを機に、現在の東京都渋谷区恵比寿にアトリエを構えました。作品制作や後進指導の場であったアトリエは、岡田没後、親しい画家の辻永(1884-1974)に引き継がれ、長く守られたのち、平成30年4月、岡田の故郷である佐賀県へと移設されました。本展では、アトリエ移設1周年を記念し、岡田三郎助と辻永という、アトリエに暮らした2人の画家について下記のとおり紹介します。


1 展覧会名称
アトリエ移設1周年記念展「岡田三郎助の花物語―万花描く辻永とともに―」

2 展覧会趣旨
 岡田と辻がともに愛したもの、それは「花」でした。岡田三郎助は、フランスでラファエル・コランの薫陶を受け、作品に花(植物)を描くようになりました。それらは、背景の一部、あるいは着物の模様でありながら、主題である女性の性質や物語を暗示する役割も担っていました。また、薔薇などを描いた静物画も、岡田の画業において重要な位置を占めています。
 辻永も、花とゆかり深い画家でした。少年の頃、画家になるか植物学者になるか悩んだほどの植物好きであった彼は、生涯を通じて2万点を超える植物画を描き、それらは大著『万花図鑑』『万花譜』として結実しました。
 連れ立って写生旅行に出かけることも多かった岡田と辻は、花・植物への関心を共有し、それぞれの作品に反映させていったと考えられています。
 岡田と辻の作品にあらわれた「花」をめぐる物語は、近代洋画史において花の果たした役割を明らかにすることでしょう。

3 会   期
平成31年(2019年)3月16日(土曜日)~5月6日(月曜日・祝日)

4 開館時間
9時30分~18時

5 休 館 日
毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

6 会   場
佐賀県立美術館4号展示室、OKADA-ROOM
※岡田三郎助アトリエでは関連イベント(生花展示など)を企画中

7 主   催
佐賀県立美術館

8 観 覧 料
無料

9 問合せ先
佐賀県立美術館 学芸課
TEL 0952-24-3947

10 展示内容
岡田三郎助と辻永による油彩画、デッサン等 計約60件160点

11 関連イベント
(1) 開会式
ア 日 時 平成31年(2019年)3月16日(土曜日)9時00分~9時30分
イ 会 場 佐賀県立美術館
ウ その他 開会式終了後、当館学芸員による作品解説を行います。
(2) 博美セミナー「花を愛した2人の画家―岡田三郎助と辻永―」
ア 日 時 平成31年(2019年)3月23日(土曜日)13時30分~15時
イ 会 場 佐賀県立美術館 2階画廊
ウ 講 師 岩永亜季(佐賀県立美術館学芸員)
エ 参加費 無料
オ 予 約 不要
カ 概 要 本展にちなみ、岡田三郎助と辻永の交流とそれぞれの作品について、とりわけ「花」との関わりに着目してお話します。
(3) ギャラリートーク
ア 日 時 会期中毎週金曜日
14時00分~15時00分
イ 会 場 佐賀県立美術館 4号展示室及びOKADA-ROOM
ウ 案 内 当館学芸員

岡田三郎助《花をもてる裸婦(花の香り)》 公益財団法人 ウッドワン美術館蔵 岡田三郎助《花をもてる裸婦(花の香り)》
公益財団法人 ウッドワン美術館蔵
岡田三郎助《イタリアの少女》 公益財団法人 大原美術館蔵 岡田三郎助《イタリアの少女》
公益財団法人 大原美術館蔵
岡田三郎助《花園(一)》個人蔵 岡田三郎助《花園(一)》個人蔵 岡田三郎助《水辺》個人蔵 岡田三郎助《水辺》個人蔵
辻永《夾竹桃と山羊》 茨城県近代美術館蔵 辻永《夾竹桃と山羊》
茨城県近代美術館蔵

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