秋篠宮皇嗣同妃両殿下お成りについて

○司会
　ただいまから、本日のお成りについて記者会見を始めます。
　まず初めに、会見者をご紹介させていただきます。皆様から向かって左側が皇嗣職大夫の加地隆治様でございます。向かって右側が山口祥義佐賀県知事でございます。
　私、本日の会見の進行を務めます佐賀県危機管理・報道局長の山下でございます。よろしくお願いいたします。
　本日の会見は、加地皇嗣職大夫、そして山口佐賀県知事の順に発言がございます。質問につきましては、その後にご意見をいたします。
　それでは、加地皇嗣職大夫様、よろしくお願いいたします。
○加地皇嗣職大夫
　皆様こんばんは。加地でございます。
　それでは、私から皇嗣同妃両殿下の本日１日のご感想につきましてお預かりしてきておりますので、それを紹介させていただきたいと思います。２回読みます。よろしくお願いします。
　本日の午前中は、令和元年度全国高等学校総合体育大会総合開会式に出席をいたしました。私たちにとって高校総体への出席は久しぶりのことでありましたが、文仁が初めて鹿児島県を訪れたのが、37年前の高校総体でした。そのことからも、当時のことを想い出しながら開会式に出席いたしました。 開会式が行われた鹿児島アリーナの前には、昨日、交流会で高校生たちから説明を受けたモザイカルチャーが飾られており、また、式典中の各種演奏では県下の高校生による素敵な演奏を聞くことができました。開会式に出場したのは主としてバスケットボール関係者と聞きましたが、全国から集まった選手たちには、練習の成果を大いに発揮していただくことを願っております。
（紀子）その後に行われた公開演技では、大島紬や薩摩切子など鹿児島の豊かな文化や郷土の歴史を表現したものを鑑賞いたしました。この日のために練習を積み重ねてきた高校生たちの息の合ったすばらしい舞台に感動いたしました。
　午後は、佐賀県へと移動いたしました。佐賀県には、2005年10月に二人で唐津を訪れて以来の訪問となりました。
　第43回全国高等学校総合文化祭の開会式についてですが、全国各地並びに海外３カ国からの多くの高校生の参加を得て開会したことを誠に喜ばしく思います。また、本年も生徒実行委員会が主体となって創り上げた開会式に感銘を受けました。日本各地そして海外から集まった高校生が交流することを通じて、さまざまな意見交換がなされ、参加者の心に残る祭典となることを願っております。
　今回の総合開会式は例年と同じく３部構成で行われました。この間、合唱や吹奏楽、構成劇、そして開会式全体を通じてのＭＣなど、多くの生徒が携わっておりましたが、海外からの参加者も含め、それぞれの役目を果たしていく過程には、見ている側が考えているよりはるかに多くの苦労があったことと思います。とくに、県内の各校の生徒たちが時間の都合を付けてリハーサルを繰り返すのは、相当な労を費やしたことと思料いたします。その意味においても、大変感銘を受けた開会式でした。
　開会式の後、59校1,770人が参加したパレードを見学いたしました。各都道府県代表のマーチングバンドやバトントワリングの溌剌として華やかなパフォーマンスを堪能いたしました。
　夕刻、山口知事より今日(こんにち)の佐賀県の歴史や文化を始めとする概況や特産品、現在行われている取り組みなどについてのお話を伺い、同県への理解を深めることができました。
　皆様に暑い中温かく迎えていただいたことに感謝しております。
　以上でございます。
○司会
　ありがとうございました。では、山口知事お願いします。
○知事
　このたびの秋篠宮皇嗣同妃、同両殿下の来県を大変光栄に存じております。
　そして、鹿児島のインターハイと佐賀総文と両方ということになりました。明日、両殿下はまた鹿児島のほうにお戻りになられるわけですけれども、大変なことだと思っておりますし、これは記者の皆さん方も、今回こういう新しいパターンに、今年限りでしょうが、なりましたので、いろいろ混乱もあったかと思います。本当にお疲れさまでございます。
　本日、新鳥栖駅からお入りになられまして、総合開会式のほうにご臨席を賜りましたけれども、やはり皇嗣殿下が高校生にも話をしておりましたけれども、自分は佐賀とご縁があるという話をされていたことが非常に印象に残っておりまして、美智子様のお母様が佐賀、副島家からということであって、そういったこともお話しになられるのを横で見ておりまして、非常に胸が熱くなりましたし、本当に光栄に思ったところです。
　総合開会式につきましては、非常に気持ちが入ったとおっしゃっていただいて、本当に高校生が一生懸命やっている姿に感動をしていただけたということが生徒にとっては何よりうれしいことだったと思いますし、皇嗣殿下が演劇の中でみんなで「愛している」というところがありますけれども、自分も大きな声で「愛している」と言ったよという話もいただいたりして、そうやってご対応いただいたことも、生徒たちにはとてもうれしかったことだったと思います。
　パレードにつきましては、これも皇嗣殿下のほうから、やはり雨のパレードはきついというお話もいただいて、雨が降ったらしいねということをいただいて、今日は降ったんですけれども、ちょうど夕方になると見事に雨が引いて、むしろ涼しい風が吹くような状況になりまして、それは本当によかったと言っていただいて、我々もほっと胸をなでおろして、全国のパレードの生徒たちがあんなに明るく元気にやっている姿を見て、非常によかったなと心から思った次第です。
　それから、我々の主題歌を非常にいい曲だねと言っていただいたことも印象に残っておりまして、みんなであの曲を練習してきてよかったなと思いました。
　県政対応につきましては、本当によく佐賀県のことをご存じで、ワラスボもご存じでありました。熱心に聞いていただいたと思っています。
　いろんなことにご関心いただきました。大魚神社ですとか、祐徳稲荷神社ですとか、それから、佐賀県に東京オリ・パラでキャンプに来るフィンランドの話ですとか、有田焼について、紀子様がオランダのローレンティン妃と有田に来たときの話も出まして、非常に佐賀にいろいろご愛着をいただいていることに関して、大変うれしく、胸が熱くなったわけです。
　本当に多くの高校生に非常に親しく接していただいたことは、佐賀県民を代表して御礼申し上げたいと思います。
　あしたの日程もつつがなく進みまして、さらに多くの高校生と触れ合っていただきたいと思います。この２日間の滞在が両殿下にとりまして、また思い出深いものとなりますように、我々も精いっぱい努めていきたいと考えております。
　以上です。
○司会
　ありがとうございました。
　それでは、質問をお受けしたいと思います。質問を希望される方にはマイクをお持ちしますので、挙手をお願いいたします。また、質問の前に社名とお名前のほうをお願いいたします。
　それでは、質問のある人はお願いいたします。