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災害時の氏名公表について

○朝日新聞
 続いて、2点目お願いします。
 朝日新聞の関心を持って報じた点ですけれども、いわゆる災害時の実名、匿名ですけれども、他府県の中では実名を亡くなった方を報じている、発表した県もありますし、佐賀は今のところ匿名です。今後、今月中にも勉強会、研究会が県と記者クラブで開催される予定ですけれども、現時点での知事のお考え、記者クラブ側としては災害時の亡くなった方の公表というのは、いわゆる公益性、災害報道の核心というふうにも考えているところですけれども、知事のお考えを改めてお願いします。
○知事
 ぜひ骨太の本質的な議論をしていただきたいと思います。私の考え方とすると、まず思うのは人命第一なので、例えば大規模災害が起きたときに効率的に人命救助を行うときに消防作業はとても大事、そしてトリアージ的対応をしなければいけないので、できるだけ被害を少なくして多くの人を助けたいと思ったときに、実名でみんなの目によって照合することで多くの人が助かるという公益があると思うので、そういうときは僕は逡巡無く実名をリストアップして皆さん方で確認をしていきたいと思っています。
 問題は、個々そういったところが特定できるときに、というのは、逆に特定性が強いだけに非常に周辺の皆さん方、遺族、家族の皆さん方の思いというのも我々のほうに強く伝わってくるわけです。それをやみくもに公開するということ自体が本当に公益性があるのかどうか。ただ、先だってのときもそうだけれども、皆さんに取材していただいたから、朝の5時に出ていって、こんな思いの中で食事つくりに行ったとかいろんな話が出てくるわけで、ああ、そうだったのかと。それは公益性のあることなので、実名を挙げないまでも、どこのどの所在の皆さん方ですと。ただ、それを挙げるかどうかというのは報道機関の皆さん方、御家族と確認してくださいねというやり方も僕はありだと思っているんですけれども、まだまだ報道機関としてのまた思いもあるでしょうから、そういったところについてはぜひ建設的な議論をさせていただきたいと思います。

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