日本を代表する弥生時代の環濠集落として知られる吉野ヶ里遺跡は、平成元年(1989年)2月、中国の歴史書『魏志倭人伝』に記された邪馬台国をイメージさせる遺跡として注目を浴び、新聞の全国紙やテレビで大々的に報道されました。銅剣やガラス製管玉を副葬した墳丘墓や物見やぐらを持つ厳重な壕で囲まれた集落の存在だけでなく、国内各地域や中国・朝鮮半島との交流を示す土器や南海産の貝製腕輪、銅剣をはじめとする青銅器の貴重な出土品が数多く発見されました。
今回、吉野ヶ里遺跡が史跡指定30年を迎えるにあたり、戦前からの貴重な発見例や工業団地造成に伴う大規模な調査、保存決定後に継続して実施された調査等から吉野ヶ里遺跡の成果を取り上げ、発掘調査で得られた資料や当時の報道資料、遺跡に関わった方々の声を振り返り、下記により吉野ヶ里遺跡の魅力やその価値をわかりやすく紹介します。
1 | 会 期 | 令和2年1月1日(土曜日・祝日)~2月16日(日曜日) | ||||||||||||
2 | 会 場 | 佐賀県立美術館(佐賀市城内一丁目15-23) | ||||||||||||
3 | 観 覧 料 |
大人 500円 (高校生以下及び障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料) 団体 300円(大人20名様 以上) 前売 300円 |
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4 | 展示構成 |
今回の展覧会では、以下のテーマに沿って吉野ヶ里約100年の歩みを遺跡から発見された出土品だけでなく、当時の報道資料や発掘風景の写真などを利用し、より分かりやすく紹介します。 【展示テーマ】 Ⅰ 吉野ヶ里前史 Ⅱ 工業団地造成と吉野ヶ里遺跡 Ⅲ 吉野ヶ里フィーバーと遺跡保存 Ⅳ 進む発掘調査と公園整備 Ⅴ 吉野ヶ里遺跡の軌跡と未来 |
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主な展示資料 【吉野ヶ里遺跡出土品】 墳丘墓資料(把頭飾付有柄細形銅剣、ガラス製管玉、細形銅剣、中細形銅剣)頭骨を切り取られた人骨、弥生人の髪の毛、縫い目の残る絹織物、復元衣装、南海産貝製腕輪、中広形銅戈、銅鐸、青銅器鋳型、供物を入れた壺、石硯等 【吉野ヶ里遺跡以外の出土品】 検見谷遺跡出土中広形銅矛(重要文化財)、安永田遺跡出土銅鐸鋳型(重要文化財)、姉遺跡出土細形銅剣(佐賀県重要文化財)、三津永田遺跡出土獣帯鏡・鉄剣(佐賀県重要文化財)、詫田西分遺跡出土鳥形木製品(佐賀県重要文化財)等 |
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会期中の主なイベント
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